なにこれー!『けものフレンズ -ようこそジャパリパークへ!-』?すごいね~!たーのしー!

マンガサロン『トリガー』2017年02月03日 印刷向け表示
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けものフレンズは、いくつかの企画が並行してスタートし、最初に「新感覚動物園RPG」と銘打たれたソーシャルゲームとして世に登場しました。擬人化したかわいい動物たちのキャラクターデザインを『ケロロ軍曹』の吉崎観音先生が手掛け、『ケロロ軍曹』コラボイベントも開催されていました(まさかの『攻殻機動隊』コラボが行われたことも!)。

残念ながらゲームのサービスは先月で終了しておりますが、この1月からはアニメも放映され、「すごーい!」「たーのしー!」と話題を呼んでいます。それら一連のメディアミックスの中でのコミカライズ作品が、今回紹介する『けものフレンズ -ようこそジャパリパークへ!-』です。

この『けものフレンズ』の世界には、人と同じように言葉を話せるフレンズ(アニマルガールズ)が存在しています。そんなフレンズたちが沢山いるジャパリパークで働くことを子供の頃から夢見ていたのが、本作のヒロイン・菜々。彼女の夢は遂に叶って、ジャパリパーク職員に就任する所から物語は始まります。

菜々は明るく人懐っこい性格のサーバルとはすぐに仲良くなれたものの、自由奔放なキタキツネとの付き合い方には非常に苦戦。肉まんが大好物で勝手に貯蔵してある肉まんを持っていってしまったり、ジャパリパークの中にも存在する経済観念が非常に希薄だったり、「飼育員なんていらない」とまで言い放ち前途多難の様相です。しかし、様々な体験を通して少しずつ絆を深めていきます(余談ですが、肉まんが好きなキツネというとオマージュを感じますね)。

ジャパリパークには、他にも様々なフレンズが登場します。

運動全般が苦手で木登りすらも上手くできないものの、製造方法は企業秘密の「パップ」で他者を癒せるコアラ。

サーバルの親友であり、少しお姉さん気質で自慢モードに入ることもあるカラカル。

物腰穏やかでほわほわしていながらも、ひとたび歌を歌いだすと破壊的に音痴なトキなどなど……。

彼女たちアニマルガールズによる、時に賑やかなコメディが、時にしっとりと心に沁みるドラマが繰り広げられていきます。

個人的に特に印象的だったのは、人知れず洞窟の奥でひっそりと暮らすツチノコのエピソード。今まで自分を見た者は皆逃げ出していたので自分は恐ろしい容姿をしているんだと思い込んでいたものの、キタキツネとの出会いを経てふとツチノコは外の世界への興味を持ち出します。そうして陽のあたる場所に出たツチノコの見た景色、感じた風の感触や匂いはどのようなものだったでしょうか。動的なシーンが多い中で、ツチノコの一連のシーンは静が際立っていて空気感を感じ、良かったです。

同様に、3話や6話の扉絵の、日常の一コマを切り取った部分が好きです(ここでもサーバルたちが『ケロロ軍曹』の単行本を読んでいるなどの遊びが!)。

ちなみに、この作品を「ケモナー向け」と言うと本職のケモナーの方は怒ると思います。

この作品を進めるとしたら、ケモミミスト! 獣耳がついたかわいい女の子が好きな人には絶対にお薦めです!

アニメやゲームとは異なるストーリーで、舞台もちょっと違うように見えるこの作品。果たして世界がつながっているのか、非常に興味深いです。

 

文章:マンガサロン『トリガー』

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