完全にアウト!絶対にマネしてはいけない『男子高校生とふれあう方法』

マンガサロン『トリガー』2017年02月10日 印刷向け表示
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男子高校生とふれあう方法 (アクションコミックス)
作者:地球のお魚ぽんちゃん
出版社:双葉社
発売日:2016-12-28
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「あ、これ完全にヤバいやつだ」
開始数ページでそう確信しました。

訳ありそうな涙顔で片方だけイヤホンを外して涙を流す男子高校生。
そしてこのタイトル。
表紙だけを見たらセンシティブな青春ものかな、と大いなる錯覚を抱くかもしれません。

しかし、帯を見るとそこには「男子高校生、逃げて!!!!」の文字。
どうも様子がおかしいです。

怪訝に思いながらページをめくると、冒頭に注意書きが。

本書は
DKO」と呼ばれるオンナが
男子高校生とふれあう姿を描いた
『男子高校生とふれあう方法』を中心に
4コマなども多数収録した
マンガ作品集です。

DKOとは、「男子高校生おんな」。妙齢の美人として描かれているDKOですが、もしこれで容姿が美しくなかったり、あるいは性別が逆でJKO(女子高校生おとこ)だったら、などと考えてアンニュイな気分になりましたが、それはさておき。

彼女は男子高校生が好きすぎて人としてのリミッターを振り切ってしまった女性なのです。
時に合法的に、時に非合法に、一万回以上も男子高校生とふれあってきたDKO。その具体的な手口が描かれて行きます。

たとえば、最初の「男子高校生とふれあう方法 ①」ではヘアスタイルからサッカーボールに擬態して、サッカーをしたがる男子高校生の気を引きます。

なるほどなるほどなるほど。その手があった……としてもまずやらない、沢田タケシ以来のザ・サッカー・カット! 女性の命である髪を犠牲にすることを全く厭わない。しかも、そのままでいれば触って貰えたかもしれない状況で、その前に自ら正体を明かしてしまっています。物理的に接触できればそれはそれで嬉しいものの、必ずしもそうでなくとも良い。男子高校生の興味を一瞬でも惹ければそれで良い。そんな潔さを感じます。

そして、そのページをめくった先、「男子高校生とふれあう方法 ③」を読んで、私は冒頭のような感想を抱きました。

男子高校生と言えば、すぐお腹が空く生き物。その習性を利用して、焼肉の匂いで男子高校生をおびき寄せようというのがここでのDKO。そこまでは理解の範疇です。しかし、ここでDKOがその為に取った手段は……

自分の腕を焼く!
肉焦がし骨焼く金網の上でっ……!

狂気。
本編開始僅か3ページで圧倒的な狂気を見せてくれました。
それと同時に、この作品の底知れぬ深淵を垣間見た気がしました。

その後も、DKOは想像を超える無数の冴えたやり方で男子高校生とふれあっていきます。

恐らく、可愛い男子高生や女子高生が好きだという人はこの世に沢山いるでしょう。何なら、物理的にも精神的にも接触したいと思うのも自然なことでしょう。しかし現実的には法的な、あるいは道徳的な制約があり叶いません。ところが、DKOはそんな制約など全く関係なく驀進します。その私たちには決して真似出来ない突き抜けっぷりが、どこか快感です

又、本作にはDKOにまつわるお話以外の4コママンガも多数収録されています。
そちらも正気を疑うようなネタや、不条理・シュールなネタが満載です。

地球のお魚ぽんちゃん先生、名前からしてただものではありません

ドン引きする人もいるであろうことは想像に難くないですが、許容できる人にとってはこの妙味がクセになること請け合いです。

 

開いただけで狂気の扉が開く、試し読みを含む公式HPはこちら↓

http://www.futabasha.co.jp/introduction/2016/DKF/pc.html

 

文章:マンガサロン『トリガー』兎来栄寿

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