腐女子じゃなくて「プ」女子です『プ女子日和』 会計事務所や結婚式場でプロレス!?

マンガサロン『トリガー』2017年02月14日 印刷向け表示
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プ女子日和 私たちプロレス女子です (コミックエッセイの森)
作者:早蕨たまお
出版社:イースト・プレス
発売日:2017-01-12
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 「プ女子」=「プロレス女子」。
その生態を、自身も熱烈なプ女子である早蕨たまお先生が描いたのが今回紹介する『プ女子日和』です。

こんにちは、マンガサロン『トリガー』店長の兎来です。私は人生においてプロレスをほとんど通ってきませんでした。

スーパー・ササダンゴ・マシン選手のパワポプレゼンを動画で見せてもらって、今はこんな面白いことをするレスラーもいるんだな、と思った程度の認識です。

しかし、そんな私でも「プロレス、楽しそうだなあ!」と思わせてくれたのがこのマンガです。

ほぼ知らない世界のことなので、描かれている全てが新鮮で興味深かったです。

・飯伏幸太選手という男女ともに大人気のイケメンの花形選手がいる(筆者は飯伏選手の大ファン)
・熱いプ女子は選手本人から買える物販で買ったTシャツの量を積み重なった「高さ」で語る
・リングに飛んでくる紙テープはファンが自ら芯を取って飛ばしやすく手作業で加工したもの(飛ばすためのテープの作り方レシピも載っています)
・プ女子の心の中にはリングアナやレフェリーがいる
・プロレス沼は深いカメラ沼に直結している
・会計事務所プロレスなど、常識では考えられない場所での興行も存在する
・DDTが経営し、レスラーとリングアナが店員を務めるバーがある
・DDTは結婚式プランというものを持っており、結婚式場にリングを持ち込み観戦する夫婦もいる
・大自然を取り込むと強くなる(と主張する方がDDTの代表)

などなど、プ女子やその周囲の人々、プロレス業界の多種多様なエピソードが満載です。

何かを死ぬほど好きな人が熱量を持ってその好き度合いを形にしたものって、全く自分の範疇外でも何かしら伝わっていくもの・通じ合うものがあるんですよね。

作中でアイドルオタクの友人と互いの文化の違いや共通点について深く語り合うシーンがあるのですが、地方興行で全国を行脚する人の楽しみには、聖地巡礼で全国に行く私も「わかる……わかるぞ……!」と同意する部分が多々ありました。

愛の形や矛先は違えど、それは等しく熱い愛。

プロレスについて知れたのもそうですが、このマンガ全体を通して筆者がどれだけプロレスを好きかという愛が伝わってきて、気持ち良かったです。

プロレス好きな方はあるあるとして楽しめる部分も多いと思いますが、むしろ私と同じようにプロレスを全く知らない方にこそ薦めてみたい作品です。

 

文章:マンガサロン『トリガー』兎来栄寿

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ノンフィクションはこれを読め!  2014 - HONZが選んだ100冊
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