あなたは江川タイプ、西本タイプ?組織におけるヒマワリと月見草の意味とは『江川と西本』 いまノリに乗っている野球漫画原作者森高夕次の最新作

堀江 貴文2017年02月21日 印刷向け表示
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江川と西本 1 (ビッグコミックス)
作者:森高 夕次
出版社:小学館
発売日:2015-04-23
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プロ野球人気は長嶋茂雄に始まった。なぜ球界の盟主が読売巨人軍なのか?それは長嶋=プロ野球だからである。誰がなんと言おうと長嶋がプロ野球なのだ。

それ以前から日本のプロ野球は存在した。しかし、プロ野球よりも東京六大学野球、そして高校野球の方が圧倒的に人気があった。当時の読売グループの総帥、正力松太郎は圧倒的人気を誇る長嶋茂雄を読売巨人軍に入団させた。それがプロ野球がこれまで日本No.1の人気スポーツであり続けさせている原動力なのである。

(C)森高夕次・星野泰視/小学館

人気スポーツの三原則は、専用スタジアムとメディアパワー(近年ではIT活用)、そして何と言っても押しも押されぬスター選手が必要である。長嶋茂雄はスターだった。圧倒的なスターだった。彼と同世代で同程度の実力があった選手も存在した。よく比較される野村克也などはその典型であるが、華があるかないかで興行でもある野球のスター選手の打ち出し方は変わって来る。長嶋は向日葵であり、野村はどこまで行っても月見草なのである。

 

そこで、江川と西本である。長嶋茂雄監督に熱望されて「空白の1日」事件を経ながらも圧倒的人気を誇った江川卓は監督の「圧倒的依怙贔屓」を持って入団初年度から一軍入りをする。その後の活躍はご存知の通りだが、入団に際したゴタゴタでヒール的な人気もあったわけだが、やはりスター選手だった長嶋茂雄監督の感性もありスター選手へと成長していく。そして月見草的役割を担うのは、甲子園にも出場できず、ドラフト外で入団しながらも圧倒的努力と上昇志向で先発ローテーションをモノにした西本聖である。

(C)森高夕次・星野泰視/小学館

(C)森高夕次・星野泰視/小学館
 

もちろんこの時期は巨人が一番輝いていた時代。脇役と言っては失礼なぐらいの登場人物が描かれる。江川卓とトレードされた小林繁や、チームメイトの定岡、篠塚、原辰徳、張本、そして王貞治。ライバルチームも豪華だ。落合博満などレジェンド級の選手が続々と登場する。往年の野球ファンは森高夕次の野球愛による取材能力、原作力に舌を巻くことだろう。

江川と西本 5 (ビッグコミックス)
作者:森高 夕次
出版社:小学館
発売日:2016-12-28
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ノンフィクションはこれを読め!  2014 - HONZが選んだ100冊
作者:
出版社:中央公論新社
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