子どもにドラゴンボールを読ませるべき3つの理由 『ドラゴンボール超』3巻の発売日に思うこと

池上 真之2017年06月02日 印刷向け表示
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 今日は『ドラゴンボール超』3巻の発売日だ。

ドラゴンボール超 3 (ジャンプコミックス)
作者:とよたろう
出版社:集英社
発売日:2017-06-02
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本作のPRムービーに
関わらせていただいたご縁で、
改めて『ドラゴンボール』
を読み直してみた。

そして思ったことは、
『ドラゴンボール』を通じて
今の子どもたちに感じて欲しい何か
があるということだった。

言い換えれば、
自分の子どもにも、
『ドラゴンボール』は
読んで欲しい!

『ドラゴンボール』こそ、
全国の図書館に置かれるべき作品だ。

全国の親御さんの中には
大反対の人もいるかもしれない。
もちろん色々な考え方があっていい。

けれど、もし『ドラゴンボール』を
ただの野蛮な喧嘩の話だと勘違い
されているようなら、
少しだけ私の見方も聞いて欲しい。

私が自分の子どもに
『ドラゴンボール』を読ませたい理由
は3つある。


1つめは『スカウター』だ。

作中からは見なくなって久しいが、
その概念は生きている。

つまり、戦闘力、という
シンプルな指標がある。

そして、その戦闘力は、
(いい意味で)
インフレしていく。

『ドラゴンボール』は、
ナンバーワンにならなくてもいい
とは教えてくれない。

2番じゃ駄目なんですか?
と問われたら
悟空は「嫌だ」と言うだろう。

誰だって、小さい頃は、
2番じゃ嫌だったはずだ。

それがいつの間にか、
大人になると、
「オンリーワン」
「ありのままに」
言い訳にしてしまう。

弱いことを「自己責任」だと
言うつもりはない。

むしろ、弱い者を守り、
自分の大切な人を守るためには、
自分が強くなければならない
という事実から
目を背けてはいけない、と、
子どもに教えたいだけだ。

自分の子どもには、
守られるだけの大人よりも、
たまには誰かを守れる大人に
なって欲しい。

オンリーワンありのまま
捨ててほしくはないけれど、
目的と手段を間違えて
欲しくもない。

ポストモダンを迎え、一時は
徒競走も並んでゴールすべき
いうような時代もあったけれど、

最近は社会全体でも
また多少はバランスを取って
止揚させようとする風も
吹いているように思う。

少なくとも、私の世代は
そんなに難しく考える必要がない。
『ドラゴンボール』があるからだ。

それから、インフレする戦闘力
と関連する話で、
もうひとつだけ付け加えるとするならば、

『ドラゴンボール』のスケールは
とてつもなく、大きい

最新作の『ドラゴンボール超』
を読んでいない人は
悟空たちが今誰と戦っているか
確認して欲しい。

もはや別の宇宙の者たちと
戦っている。

「宇宙」ですら、
「全体を構成するいち部分」
にしてしまう作品など、
他に見たことがない。

子どもの頃の世界は狭い。

家庭にしても、
学校にしても、
そこで何か嫌なことがあると、
「人生の終わり」のように
感じる
ことが、
私自身にもよくあった。

でも、
大人になって思うことは、

「そんな箱庭の中で
起こっていることは、
気にするな」
だ。
(新社会人のときも、そうだ)

世界の広さは、
自分で決めることができる。

更新して、
拡張していくことができる
のだ。

これも、
強さがインフレしていくことと、
根本では共通している。

全体の輪郭が先にあって、
それを切り分けて
部分が決まるのではない。

現代においては、

部分がまず先にあって、
全体が広がっていく
のだ。
 


・・というわけで、

言いたいことは
殆ど書いてしまった気がするが、

こういう記事は
ポイントを3つ挙げないと
格好がつかないので、
一応もう2つほど挙げておく。

2つめは『修業』だ。

悟空は自分よりも強い人に出会うと、
ワクワクする。

そして、修業を重ねて、
自らを鍛え、
新たに登場した相手を
上回ろうとする。

修業に関連して「仙豆」
「精神と時の部屋」のことを
覚えている人も多いだろう。

悟空は、
どんな目標なら達成できるか?
を考えたりしない。

毎回、ベンチマークする相手がいて
どうしたら達成できるか?
を考える。

自分で限界をつくらないから
強くなるのだ。

そして、

最後にベジータについて書いて
本稿を終えたい。

3つ目の理由は、
サイヤ人の誇り」だ。

『ドラゴンボール』は、
悟空のようなマッチョな男
ばかりではなく、

色々な考え方のキャラクターがいて
成り立っている。

中でもユニークで憎めないのは
ベジータだ。

彼はいつも、
「サイヤ人の誇り」とともにある。

別に自分の子どもに対して
神州男児としての誇りを忘れるな
と言いたいわけではない。

ただ、自分の心の中で何か
大切にしている原理原則
持っていて欲しい、と思う。

悟空は、どちらかというと、
柔軟で、身軽だ。

もっと強えやつがいるところに、
ひたすら向かっていく。

だから、ベジータがいると、
バランスがいい

変化の激しい時代だからこそ、
自分の子どもには何かひとつ、

心の奥底に変わらないもの
を持っていて欲しいと思う。


多少長くなってしまったが、

以上が、私が自分の子どもに
『ドラゴンボール』を読ませたい
理由
である。

ジョブズのスピーチ
ザッカーバーグのスピーチ
良いけれど、

悟空やベジータも
なかなか良いことを言っている。

#『ドラゴンボール超』3巻発売のスペシャルムービーはこちらです。

 

 

注:なお、本稿執筆時点で私に子どもはいません。ドラゴンボールを集めたら神龍にお願いしておきます。。

ドラゴンボール超 3 (ジャンプコミックス)
作者:とよたろう
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