意味も分からず私設刑務所に10年も軟禁された主人公に、当時の私を重ねてしまう『オールドボーイ』 私設刑務所のリアリティは私が保証します

堀江 貴文2017年06月16日 印刷向け表示
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オールドボーイ―ルーズ戦記 (1) (Action comics)

オールドボーイ―ルーズ戦記 (1) (Action comics)

作者:土屋 ガロン
出版社:双葉社
発売日:1997-04
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 なんという異空間。突然現れるヤクザのフロント企業所有のビルに現れる「存在しない階」。階数ボタンを同時に押さないとたどり着けない7.5階にその「私設刑務所」はあった。


©土屋ガロン/嶺岸信明/双葉社

 

突然睡眠薬を嗅がされて拉致られたあとは「刑期」が終わるまで逃げ出すことは出来ない。テレビだけは見られるがあとは1日2回の中華料理屋からの出前と月一回の散髪だけという厳しい閉鎖空間だ。


©土屋ガロン/嶺岸信明/双葉社

 

主人公はそこになんと10年も閉じ込められた。依頼人が誰だったのか、なぜそんなところに閉じ込められたのかもわからず当初は困惑というか絶望していたらしい。その気持ちはよくわかる。私はヤクザではなく検察に突然拉致られ(笑)、いつ終わるともわからない拘置所生活を送った。刑務所と拘置所の大きな違いはいつ終わるのか分からないことである。特に私のような経済事犯は当局の恣意的解釈の余地も大きいので何度でも「逮捕」されるし、刑事訴訟法89条の規定により否認している限り勾留をテクニカルに続ける事が可能なのである。無期限の勾留に近い事が行われている。その時の気分を思い出して思わず同情してしまった。


©土屋ガロン/嶺岸信明/双葉社

そんな彼は「釈放」されてから自分がなぜ私設刑務所に閉じ込められたのかを探す行動に出る。その為に刑務所内で毎日身体と心のトレーニングを行っていた模様だ。私はもちろんこんな後ろ向きなことはしないがまあこの辺がこの物語の面白さだ。グイグイ引き込まれて行くのである。

しかし、「私設刑務所」の描写が生々しすぎて、刑務所時代を思い出してしまうのが玉に瑕なマンガであったなあ。

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