純愛と性欲は矛盾しない!真面目で淫らな性春ラブストーリー『官能先生』

佐伯 英毅2017年07月11日 印刷向け表示
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童貞の頃、好きな子でオナニーできなかった。
こういう経験、男性諸君はないだろうか?

好きな人に性欲をぶつけると、
汚れるような感じがしたし、凄まじい罪悪感があった。
しかし、身体は悶々としてしまう。この矛盾はなんなのか…!!
思うに、童貞時代は、性欲と恋は、別腹にしたくなるものだ。

しかし、いつの間にか、そんなこと考えなくなっていた。
そんな「大人」になってしまったあなたが、
いつだって、40歳になったって、
童貞時代のような性春を取り戻せるという気分になれる漫画が、『官能先生』だ。

官能先生(1) (イブニングKC)
作者:吉田 基已
出版社:講談社
発売日:2017-06-23
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 舞台はおそらく昭和初期。
夏祭りの夜、売れない小説家・六朗(40歳)は、雪乃(22歳)に出会う。
その邂逅は、とても幻想的で、夢のようなだった…
雪乃と別れてから、その一晩が忘れられず、悶々と過ごす六朗。
しかし、雪乃が近くの喫茶店の女給だということが分かり、
六朗の恋がはじまる…という物語。

六朗は、好きになったら、一直線!
雪乃に会うために喫茶店に通うし、頬を火照らせて話しかけまくる。
そして、エロい妄想をしようものなら、全てヒロインは雪乃!

恋は、下に心があるから「下心」、
愛は、真ん中に心があるから「真心」
といった人は誰だろうか。

六朗は、恋してるし愛してる、という感じで、
下心も真心も、全身全霊を捧げている。
彼の純粋でひたむきな性欲は、
純愛と性欲は、矛盾しないことを教えてくれる。
好きだから、身も心も触れ合いたくなるのだ。

恋愛に侵されている彼は、
雪乃と「愛の交流」がしたいのに…と真面目に悩む。

「僕は清い愛の交流がしたいよ…」

それはなんだ。
職業上の責務や利害、
或いは野性的な肉の欲求、
そんなものを排した愛情の交流を。

ああしかし、
それはなんだ?

欲望、支配、恐れ、
それらの目的を持たない
愛情の交流というものを
私は知っているのだろうか?

読んでいると、「俺、最近こんなに真っ直ぐに恋してるか…?」という気分になる。
そしてこの漫画は、六朗のように、いつまで経っても、
ひたむきに、恋はできるのかもしれないと思わせてくれる。
「大人」になった男性諸君に、読んで欲しい!

(レビュワー 佐伯英毅 (@boogie_go) )

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作者:吉田 基已
出版社:講談社
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