「生身のからだに依存しないでバーチャル世界で生きる」とは?『バディドッグ』1巻発売記念!細野不二彦:堀江貴文 人工知能対談03 ネットマンガ実践研究会

マンガHONZ 編集部2017年07月31日 印刷向け表示
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7月22日(土)に、ネットマンガ実践研究会のイベントとして、汎用人工知能を搭載した犬型ロボットの物語、『バディドッグ』を7月28日に発売する細野不二彦先生と堀江貴文、AI研究者の三宅陽一郎さんとのパネルディスカッションが開催されました。

『バディドッグ』の世界と実際のAI研究について、『バディドッグ』のこれから、これからのAI研究についてなど、興味深いお話が山盛りでした。本日は3回目、最終回です。

※ネットマンガ実践研究会について詳しく知りたい方、入会したい方はここから

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『バディドッグ』1巻発売記念!細野不二彦:堀江貴文 人工知能対談01 藤井四段が強くなった理由と人工知能の関係は?

人工知能で駆逐される人材と共存できる人材の違いとは? 『バディドッグ』1巻発売記念!細野不二彦:堀江貴文 人工知能対談02

バディドッグ 1 (ビッグコミックス)
作者:細野 不二彦
出版社:小学館
発売日:2017-07-28
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堀江:最近よく言われるじゃないですか、アメリカの大統領選でも、ロシアがサイバースパイを送り込んで、情報操作をしてトランプを大統領にしたんじゃないかということを。民衆というのは、ツイッターなんかで「トランプの方がいいかも」っていうような雰囲気を出していくだけで簡単にトランプに投票するっていうような動きってやっぱりありますよね。

細野:それだと、AIをどう使うかという、AI同士の闘いになる可能性もあるじゃないですか

堀江:AI同士かもしれないし、AIと人間のハイブリッドな闘いになるかもしれない

細野:摩擦はやっぱり生まれるような(笑)

(c)細野不二彦/「ビッグコミック」にて連載中

堀江:摩擦はうまれるでしょうね、過渡期には。最終的には、いつのまにか「思想」がテレビ局の社員とかキャスターとかインフルエンサーとかまで全部浸透していて、誰かのポジショントークがみんなの意見に取り入れられているということも起こりうるということですよね。面白いのは、最近、ビットコインの分裂騒動というのがあって、8月1日に分裂するかしないかという議論があります。まあ、分裂しないと思うんですけど。その後にまた別の分裂が起きると言われてるんですよ。それなんかすごく面白いですよ。

細野:どうなりそうなんですか?

堀江:やっぱり摩擦があるんですけど、ビットコインが民主的に制度設計されているんで、すべてテクニカルに民主制で決まっていくところがあって。そこには経済的な闘いももちろんあるんですけど、でもメインのテーマはすごくコミットしている人の思想だったり

細野:利用者の利便性に沿ってるという話ですか?

堀江:いや、利用者の利便性に沿ってるふりをしながら、いろいろなステークホルダーがポジショントークをしている感じですね(笑)。もちろん自分たちの利益になるようにポジショントークをするわけで、そのせめぎあいですよね。そこには思想があるんです。ビットコインには、大手のマイニングプールというのがあって、ビットコインの採掘をしているグループなんですが、彼らは「こっちのほうが便利だし(こっちのほうが儲かるし)」というのを、少数で決めようというようなことを言うわけです。で、もう一方の当事者は「ビットコインていうのは非中央集権的なマネーであることが大事だ」っていう、ちょっと左翼がかったリベラル思想みたいな人たちもいて、摩擦が起きてます。でも面白いことに、それは将来的には完全に別れていっちゃうんですよ。

細野:結局別れちゃうんだ

堀江:別の分離が起きるんですよ。ビットコイン・アンリミテッドっていうのを推進していた人たちが新しいビットコインを作るんですよ

細野:そういうのこそ、AIでシミュレーションして、こういうところに収束するというのを予想して、着地点を逆算してみたらいいのでは(笑)

堀江:もちろん、そういう人もいると思いますよ(笑)。ただ、人間の行動って本当にわからないんで

細野:(笑)

堀江:結果としてどうなるかは読めないですけどね

細野:うーん(笑)

堀江:それで、本日の話をざっくりまとめると、人間ってものすごく身体に依存してるじゃないですか。でも、この身体って不具合が多いので、身体を捨てる日が来るんじゃないかって思ってます。

細野:石黒先生もそんなこと話してましたね

堀江:あー、あの気持ち悪いロボットを作ってる人ですね(笑)

細野:みんなロボットになっちゃうっていう

堀江:マツコロイドとか作ってる人ね

寺田:あーはいはい

細野:どんどん身体の不具合が出てきたところは、取り換えて、取り換えて

堀江:最終的には身体がいらないから、バーチャル世界に入っちゃって

細野:脳まで入れ替えちゃうかもしれないですけど

堀江:最後には、人間わかれてるのも面倒くさいからみんな一緒になっちゃおうぜ、みたいなこともありうるかも

寺田:わぁーお

細野:エヴァンゲリオン的世界ですね

堀江:そうそう。SF作家さんはみなさんそういうことを予期してますよね。最終的に溶けてみんな一緒になるんじゃないかって。僕たちは、そうなる前の最後の世代かも知れない。

細野:ぼくはその前に死んじゃいますから(笑)

(c)細野不二彦/「ビッグコミック」にて連載中

堀江:人間として生まれて、人間のまま死んでいく、自分の身体性を保持したまま一生を過ごす最後の世代になるかもしれないと思いますよ(笑)。ぼく多分ギリギリだと思います(笑)

細野:そっちに行くか行かないかで躊躇する世代ですね

堀江:僕は躊躇しないんで、スーッとそっちの方に行くと思います(笑)

細野:躊躇しないんだ。その方が長生きできるから(笑)。

寺田:それでは、ここらへんでお時間が来てしまいました。AIの話はここまでになるんですが、ビッグコミックで連載中の『バディドッグ』が7月28日(金)に単行本が発売になります。

堀江:すごく面白かったです

寺田:ぜひ皆さん、単行本を購入してみてください。

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作者:細野 不二彦
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