仕事をやめたい?それならまず『最強伝説 黒沢』を読んでから。 欲しいっ・・・!人望が欲しいっ・・・!キャンペーン4本目

マンガトリガー 編集部2017年09月22日 印刷向け表示
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4本目は編集部のフレッシュマン工藤が担当いたします!

最強伝説黒沢 1 (ビッグコミックス)
作者:福本 伸行
出版社:小学館
発売日:2003-06-30

     

あなたは仕事をやめたいと思ったことがありますか?

ないわけがないって…ええそうですよね。私も毎日感じていました。この黒沢というオヤジに出会うまでは…新卒として入社するときには、

上手く仕事が出来るのか?
就職先の仕事は自分に合っているのか?
やりがいを感じられるのか?
人間関係を上手くやっていけるのか? 等など…

それはもうシンジ君ばりに ”逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ”
Twitterの鍵アカで呟いちゃうくらいに不安でした。

この世は「新入社員」とググると、「辞めたい」「愚痴」「使えない」など
ネガティブワードが大量に...
そして事実、新入社員の3年以内の離職率は3....(厚生労働省調べ)
 
こんな現状で不安にならないはずはない!

だが、私は『最強伝説 黒沢』
中年独身オヤジ(おそらく素人童貞)である黒沢に出会って、この男から「馬鹿と言えるほどの愚直さ」と「自分自身の感動を求めること」を学んで仕事がとても楽しくなった。とにかく仕事が嫌になったら『最強伝説 黒沢』をまず読んでみてほしい。

自分自身の感動を求めること

黒沢は建設会社の社員、独身、44歳、友人なし、恋人なし、目標なし、
この作品は、冴えないただの中年オヤジが人望を得ようと奮闘していく物語だ。
しかし、この男内省する力がずば抜けているのだ。そもそも黒沢が人望を得ようと決めたのには理由がある。頭に日の丸のハチマキをまいてワールドカップの応援をしているさなか、黒沢は突然こんなことに気付く、

「感などない!あんなも・・・オレが求めている・・・オレ オレ喜 オレ咆哮 オレオレによる オレだけ・・・だったはずだ! どんなに大がかりでも、あれは他人事だ・・・!他人祭りだ・・・!」(『最強伝説 黒沢』 2巻より引用)


・・・その通りだ、言ってしまえばどんなに大きなイベントだろうが自分が当事者でなければ所詮他人事。最近で言えば去年のリオ五輪、日本の獲得メダルは史上最多の41個であった。数多くの名場面を生み、話題になったがそれは一過性のもの、時が経てば忘れてしまう。今もリオ五輪の話をしている人はいないだろう。

オリンピックに本来感動してはならない。なぜなら、所詮他人事。自分に何ら関係のない話なのだから。そこに感動しても意味はない。本当に意味のあるのは自分自身の感動、魂に刻み込むような感動。そして本物の感動は自分で勝ち取るしかない、他人の感動に満足していてはダメなんだ!私は小学生の頃、少林寺拳法に本気で打ち込んでいた。
週7日で道場に通い、団体で全国大会優勝を目指しそして達成した。その時感じた、高揚感、達成感、感動。十数年たった今でも薄れることなく覚えている。今思えばこの感動こそが自分自身の感動、その感動を得るために人間は生きているのだと私は思った。
黒沢は私に自分ごとで本気で取り組んだ後の感動を思い出させてくれた。

また蛇足だが、黒沢のこのコマもものすごく印象に残ってる。我々は動物ではない、人間なのだ!自分ごとで感動を覚える、ただ楽をして稼ぐのではないく、人間として自分ごととして目の前の物事に取り組みたい。

(『最強伝説 黒沢』 3巻より引用)

 

馬鹿と言えるほどの愚直さ

下のコマを見てほしい黒沢は誰もいない寂しさを紛らわすために、工事現場の警備員の代わりになる人形といっしょに布団に黒沢が入っている。

(『最強伝説 黒沢』 1巻より引用)

 中年オヤジと人形(男)が布団で寝ている図もかなりシュールだが、黒沢がどこまで追い詰められているかわかるだろう…この男には後がないのだ。 

ところがある日、この通称:太郎が、仕事中に車にはねられてしまうのだ。

(『最強伝説 黒沢』 2巻より引用)

 しかし太郎は棒を振り続ける。

その壊れながらも誘導棒を振る太郎の姿を見て、黒沢が放った言葉が鮮烈だった。 

「俺たちは軽んじられ…見下されて…あしらわれ…そして酷使され…しかし一切そのことに文句は言わず…ただ愚直にやりおおす…!与えられた仕事を!その仕事は日の当たらない、できて当たり前の単純作業…!注目や喝采なんか…無縁!創造性もゼロ…!誰がやってもまあ同じ…そんな名前のない仕事…!たいした仕事じゃない…!しかし…やりおおすっ…!やめないんだっ…!」(『最強伝説 黒沢』 2巻より引用)

 

(『最強伝説 黒沢』 2巻より引用) 

この太郎を見て黒沢は自分を投影したんだと思う。出世もせずに同じ会社で同じようなことを毎日繰り返す人生。太郎が棒を振り続ける姿に、自分を見ているようで思わず心が震えてしまったのではないだろうか。

私は友達と重ねていた。大学生の間、飲食店でバイトをしていた。大学の友達と2人で初めたのだが、そのバイト先の環境がかなりひどく、まぁいわゆるブラックな飲食店を想像していただけると相違ないだろう。そんな環境で私は他にいいバイトを見つけ辞めたのだが、友達は卒業までそのバイトを続けた。他にいいバイトなんていくらでもあるのに、4年間働き続けたのだ。馬鹿だと思う人もいるだろう。私も違うバイトを探した方が良いのではないかと何度も言った。しかし、続けたのだ。その時はなぜかわからなかったが「太郎」のエピソードを読んで理解することが出来た。環境のせいにせず、その仕事に何らかの価値を見いだし、自分なりに創意工夫するなど、その仕事にやりがいを感じていたのだ。誰がそれをバカににできるだろうか、すごいことだと私は思った。私はそれが出来ずに逃げ出したのだから。

みなさんも仕事を辞める前に一度ぜひ『最強伝説 黒沢』を読んでほしい。

そんな『最強伝説 黒沢』は「マンガトリガー」で読むことが出来ます!

DLはコチラ! 

 ※本記事は、マンガトリガー編集部にて画像使用の承諾をいただいております。
(画像: ©福本伸行/highstone, Inc.)

 

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