>> 正常に表示されない場合はこちらから

HONZの「今週はこれを読め!」

こんにちは。栗下直也です。

今、悩んでいます。

別に仕事やプライベートなど大きな話でなく、アマゾンのカートの中に横山光輝の『三国志(新書版)』と藤子不二雄の『まんが道』が入っているのですが、どちらを買えばいいかという話です。「そんなんしらねーよ」と言われればそれまでなのですが。

日経新聞の三国志の電車広告を見ていたら無性に読み返したくなったものの、60巻は長すぎると思い、決断ができません。『まんが道』に至っては欲しくもなんともないんですが、読まざるを得ない状況に追い込まれているのです。いや、追い込んでいるのです。

私、決めました。今年中に一回はメルマガで漫画を描いてみようと。

メルセデス新井に対抗するなど無茶なことは考えていません。私の画力は五歳の息子が通う保育園の絵の展示にまじっても全く違和感がないレベルです。つまり、くっそ下手です。くっそ下手な絵を披露して「ああ、こんな人でも生きていけるんだ」とメルマガ読者を勇気づけるとと同時に「メルセデス新井ってプロだけあって、やっぱすげーな」と仲間内で励まし合うというちょっと気持ち悪い企画です。

この気持ち悪い思いつきの、きっかけはHONZの新年会。絶好調男の仲野徹が「嫌な仕事を引き受けなきゃいけない」みたいなことを言っていたのです。本当は関西弁なんで、頭の中で関西弁に翻訳してください。

そんなわけで、新しいことをしようと思い、月1くらいでメルマガでインタビュー企画でも設けようかなとか思ったのですが、あまり嫌でもないし、苦手なものに取り組んでみようと思い、着地が漫画を描くになりました。

果たして誰が得する企画か謎ですし、頑張る方向性を間違えているような気もします。ここまで書きながら思ったのですが、嫌なこととというより、嬉々として取り組もうとしています。そもそも、『まんが道』読んで漫画が上手くなるんでしょうか。

今週もメルマガスタートです。

最新記事

オリンピックに翻弄されたくなければ読むべし──『オリンピック秘史: 120年の覇権と利権』

本書『オリンピック秘史: 120年の覇権と利権』は、そもそも現代のオリンピックがスタートした瞬間からはじまって、オリンピックの歴史を追うことで、その経済的効用、開催することによる利益とリスク、裏側でどのような陰謀や金が渦巻いているのか──と… more


 冬木 糸一

月1億8000万円稼いだ『ストリップの帝王』の栄枯盛衰

1970年代はストリップは本格的なブームが到来する前夜。インターネットなどもちろんなく、女性の裸に飢えた男どもを惹きつけていた。ショーもダンサーの踊りで魅了する内容からどんどん過激になっていった。性器の露出はもちろん、客を舞台に上げて本番行… more


 栗下 直也

10年ぶりの改訂!『広辞苑』を買ったのは、どういう人たちなのか?

『広辞苑』の10年ぶりの改訂は、今年の出版業界のニュースの冒頭を飾るニュースとなりました。いくつかの間違いが即日指摘され世の中を沸かせるところも、国民的辞書だからこそという気もします。 とはいえ、この電子化の時代。紙の辞書がどの程度売… more


 古幡 瑞穂

主役は参加者!『夏フェス革命』

私はフェスが大好きだ。夏フェスに限らず、春夏秋冬、1年中様々なフェスに参加している。仕事をしているのはフェスに行くためといっても過言ではない。ところでHONZの読者の中で夏フェスに行ったことがある人というのはどれくらいいるのだろうか?夏フェ… more


 田中 大輔

『偉大なる宇宙の物語 なぜ私たちはここにいるのか?』

本書は、素粒子物理学の「標準模型」——その名のとおり、現時点でのスタンダードなモデル——がどのようにしてできあがったかを詳細に綴った物語である。さまざまな物理理論の学術的な解説はもちろん、どこの誰がどんな理論を提出して総体的なモデルの完成に… more


 青土社

『津波の霊たち 3・11 死と生の物語』

東日本大震災についての著作はいくつもあるが、外国人記者の視点から描かれているというのが本作のもっとも大きな特徴であることは言うに及ばない。ベテラン報道記者のロイド・パリーは在日期間が22年に及ぶものの、英国人らしい客観的かつ批判的(クリティ… more


 早川書房

我らが ”サピエンス観” 崩壊!『ゲノムが語る人類全史』

ゲノム解析は人類の進化についての概念を変えた。ネアンデルタール人との交雑、第三の人類の発見、人種など存在しない、文化と進化の相互作用、遺伝子と犯罪の関係など、目からウロコのエピソードが満載。我々自身のことを知るために必読の一冊だ。 more


 仲野 徹

『時計の科学 人と時間の5000年の歴史』時計と時間のズレた関係

時計の精度向上は、生活を徐々に変える通奏低音となり、私たちの時間への価値観を変えた。時計がズレたり、間違って困ることはほとんどなくなった。その分、時間に対して神経質になり、待ち合わせなどではすぐに時計をチェックしたくなる。 more


 山本 尚毅

『バナの戦争 ツイートで世界を変えた7歳少女の物語』シリア情勢を知る最適な一冊

そして最後に、本書の素晴らしいところは、暗い話ばかりでは決してないということ。希望が日常を眩しく照らす場面こそが、本書の一番の魅力である。例えば、爆撃が酷く、病院が破壊され、食料や水も十分に確保できないなか、3人目の子どもを妊娠していた母は… more


 刀根 明日香

『自衛隊元最高幹部が教える 経営学では学べない戦略の本質』絶対に負けられないことを前提に

兵法書や軍事書といえば、孫武の『孫子』とクラウゼヴィッツの『戦争論』が代表格で、両書とも指揮官教育において不可欠な教材として、日本の防衛大学校、アメリカ国防総合大学校、イギリス王立国防大学校を始めとする、各国の国防関係の教育機関で使用されて… more


 堀内 勉

 絶望的にヒーロー不在『八甲田山 消された真実』フィクションとノンフィクションと

本書は生存者の証言や当時の資料などを独自に調査して事故の状況やその背景に迫ったものだが、じつは著者も元自衛官で、慰霊のための八甲田演習に参加している。厳冬期の山の過酷さを実体験として知るゆえだろう、行間ににじむのは無謀な計画の実態や軍の隠蔽… more


 塩田 春香

今月読む本

2018年1月の今月読む本 その3

大雪に見舞われた日本、48年ぶりの大寒波来襲。 こうなると家に閉じこもって本を読むより仕方がない。(いえいえ、ファイナルファンタジーXIVですよ、という声も聞こえるけど) さて今月読む本その3は欠席者推薦の本をざざざっとご紹介します。(コ… more

 東 えりか

今週の「読むカモ!」今週のレビュー予定です(変更されることもあります)


送信専用メールアドレスから配信されています。
このメールにご返信いただいても内容の確認・回答はできません。
お問い合わせ、ご不明な点は info@honz.jpまでご連絡ください。配信解除はこちらからお願いいたします。

ノンフィクションはこれを読め!http://honz.jp/
Copyright © HONZ All Rights Reserved.