>> 正常に表示されない場合はこちらから

HONZの「今週はこれを読め!」

こんにちは。メルヘン栗下です。先週登場したメルセデス新井がいまだにメルセデスの由来を語らず、どこまで焦らされるのだろうと身内でも心配でなりません。

私、記者という仕事柄、カメラの腕をあげたいと思い、定期的に写真の本を買います。ナショナルジオグラフィックのプロの撮り方シリーズは何冊も持っています。モノクロ写真を撮ることなど永遠にないのにこんなものまで持っています。

困ったものです。撮り方の本は山積みになっても、全く、写真が上達しません。仕事で会う方々はよく言えばナイスミドルな経営者、世の中的にはギラついたオジサンたちだからでしょうか。話は面白くても、ここだけの話ですが、被写体をどうこうする意欲が全く起きません。

そんなわけで被写体を好きになるのが上達の決め手ではと思い始めた今日この頃。書店で釘付けになってしまったのが『女の子が色っぽく見えちゃう55の撮り方』

赤面してしまい、レジに持ってくのを躊躇うような表紙です。誰が買うんだと、その場でAmazonを調べたら、カメラビデオ部門1位(20日時点4位)。皆さん、どんだけ女性を色っぽく撮りたいのでしょうか。

ところが、バカにはできないのです。目次だけ眺めても写真が上手くなりそうな気配に満ちています。「舌ペロでほのかなスパイスを」、「カーテンを閉ざす誘惑のワクワク感」、「濡れた衣服の張りつきを狙う」、「チューしちゃいそうなくらい寄る」。写真を撮らなくても、清涼感溢れる文言に夏にぴったりな一冊な気すらしてきます。

買う気満々でレジに向かおうとした私ですが、果たして、一体誰を撮るんでしょうか。カーテンを閉ざして、ぬれた衣服の張りつきを気にしながらチューの距離まで近寄れる被写体など私の周りにいるのでしょうか。妄想だけでごちそうさまです。写真上達の道は遠そうです。

今週もメルマガスタートです。

最新記事

『闘いいまだ終わらず 現代浪華遊侠伝・川口和秀』

新年早々に上映が開始され、大きな反響を巻き起こしたドキュメンタリー映画『ヤクザと憲法』。取材に応じた指定暴力団「二代目東組二代目清勇会」。そのトップである川口和秀会長は、通称「キャッツアイ事件」と呼ばれる事件によって、未決拘留も含め22年に… more


 峰尾 健一

『ジハーディ・ジョンの生涯』テロへの恐怖が、新たなテロリストを生み出す

本書は後に黒覆面の処刑人として世界を震撼させることになる、「ジハーディ・ジョン」ことモハメド・エムワジの評伝であり、そして彼と唯一接触したジャーナリストとしての著者自身の物語でもある。一人の男の半生を通して見えてくるのは、一つのテロがまた次… more


 内藤 順

エネルギー界の池上彰が『原油暴落の謎を解く』

エネルギー問題を分かりやすく解説し、「エネルギー界の池上彰」と称される岩瀬昇さんが新書を出した。今回のテーマは原油価格。価格をキーワードに石油産業の歴史と現状を紐解く。 more


 久保 洋介

マーシュ先生ありがとう『脳外科医マーシュの告白』

イギリスの有名脳外科医・マーシュ先生のエッセイ集である。25のエピソード、それぞれにマーシュ先生の思い出がつまっている。タイトルの『告白』というほど重苦しくはないが、明るく語ることができるような話ばかりではない。包み隠すことなく語られている… more


 仲野 徹

『外来種は本当に悪者か? 新しい野生 THE NEW WILD』

「外来種はなんであれ排除せよ、より古くから固有と認定される在来種こそ保全されるべき」という常識的な自然保護論は、現代生態学の領域ではすでに四方から批判され、吟味されるべき、過去の命題となっているのである。著者ピアスの筆は、そん… more


 草思社

今週のいただきもの:2016年7月10日週

七十二候で今は「蓮始開(はすはじめてひらく)」。蓮がゆっくりとつぼみをほどき、花を咲かす頃です。闇の中でひっそりと開き始め、完全に開くのは明け方で、昼過ぎには閉じてしまいます。これを三日繰り返し、四日めには閉じることなく、散ってしまいます。 more


 仲尾 夏樹

PRHONZで紹介された書籍が約800冊!

HONZメンバーが何冊もの本から選び抜いた書籍の専用本棚を設置するd-laboコミュニケーションスペース。Webとリアルを連動させ、「これがしたい!」という想いを顕在化させる全く新しいコミュニケーションスペースです。

「夢のヒント」になるさまざまなジャンルのセミナーも開催しています。more


送信専用メールアドレスから配信されています。
このメールにご返信いただいても内容の確認・回答はできません。
お問い合わせ、ご不明な点は info@honz.jpまでご連絡ください。配信解除はこちらからお願いいたします。

ノンフィクションはこれを読め!http://honz.jp/
Copyright © HONZ All Rights Reserved.