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HONZの「今週はこれを読め!」

こんにちは。栗下直也です。

先ほど、調べて気づいたのですがHONZメルマガ、来月末に6年目に突入します。メルマガが始まった2012年10月と言えば、京都大学の山中伸弥教授のノーベル賞受賞が決まり、石原慎太郎知事が都知事を辞職した月でございました。総理大臣は野田さんです。なんだか遠い昔の出来事のような気もします。

ちなみに、メルマガ開始週のオリコンシングルチャート1位は倖田來未で『Go to the top』です。その時、流行っていた曲で当時の自分の身に起きたことを思い出すとはよく聞きますが、私、全然、思い出せません。倖田來未ファンの方には申し訳ありませんが、どんな曲か存じ上げません。今も昔も私にgo to the topな意気込みだけはないのは確かですが。


それにしても6年経ったから、どうってことはないんですが、気づけば6年です(私が関わり始めたのは翌年の夏頃からですが)。

6年といえば、「おとーさん」とかわいらしく父親を呼んでランドセルを背負っていた子供が、変声期に突入して「おい、オヤジ」と呼ぶくらいの歳月が経ったわけです。私も32歳から37歳になり、特に精神的な成長の形跡は見られないながらも、腹回りだけは順調に成長しております。なんでこんなに苦しいんでしょうか。以前に買ったズボンのウエストがパツパツでどうしたものかというのが最大の悩みだったりします。平和です。

6年目だろうが、7年目だろうが、過去をふり返らず、先を見すぎず、ズボンのベルトの穴の位置だけ忘れずにをモットーにやっていこうと、『フツーのプロレスラーだった僕がKOで大学非常勤講師になるまで』(ケンドー・カシン、徳間書店)を読みながら思った次第です。 人間、あまり頑張らないのも重要だよと肩の力を抜くことを教えてくれる一冊です。おまえはもうちょっと頑張れよ、との突っ込みは重々承知しておりますが、今週もメルマガスタートです。



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今週の「読むカモ!」今週のレビュー予定です(変更されることもあります)


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