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『水道橋博士のメルマ旬報』-編集者の自腹ワンコイン広告

版元の編集者の皆様2013年9月27日

 

水道橋博士のメルマ旬報

水道橋博士のメルマ旬報

 

  • 編集長/著者:水道橋博士

    価格:500円/月 (税込)

    発行:月2回(毎月10日/25日)発行

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『水道橋博士のメルマ旬報』は、芸人・水道橋博士が編集長となり、月二回(毎月10日と25日)本に関する総合サイト「BOOKSTAND」から配信している、おそらく現時点世界最大のメールマガジンです。

本を紹介するサイトで堂々とメルマガを紹介するのもど~なのかと恐縮しつつも、せっかくの機会ですので編集担当の立場から力いっぱい売り込みをさせてください。 

本誌は普通のメールマガジンとは異なり、複数の書き手の連載から構成された定期マガジンです。その連載ラインナップが奮っておりまして、現時点のタイトル数が32本。編集長・博士の多岐にわたる交友関係から、彼の引力に吸い寄せるかの如く集まった書き手たちが、過剰なまでのエネルギーでもって連載を続けています。

最新号(22号、2013年9月25日発行)の連載陣を一気に列挙しますと、

岡村靖幸、西寺郷太、樋口毅宏、サンボマスター山口隆、坂口恭平、竹内義和、西野亮廣、谷川貞治、茂田浩司、杉江松恋、柴尾英令、九龍ジョー、高橋ヨシキ、てれびのスキマ、柳田光司、サンキュータツオ、碇本学、マキタスポーツ、プチ鹿島、やきそばかおる、マッハスピード豪速球ガン太、エムカク、木村綾子、モーリーロバートソン、松原隆一郎、伊賀大介、酒井若菜、荒井カオル、相沢直、リリー・フランキー、土屋敏男、園子温、水道橋博士。(敬称略、本誌の連載順)

映画監督、ミュージシャン、女優、作家から芸人、サラリーマン、ライター、フリーター、破産者まで、もはや混沌としか言いようのないラインナップの原稿が、編集の手を通り月二回、メールボックスに凶暴に送り込まれてくる仕組みとなっています。連載ジャンルも日記、エッセイ、映画評・書評・取材ルポ・小説・・と、とにかく多種多様。中には、初回からずっと“作者都合により休載します。”という一文だけを掲載し続けている書き手までおりまして、もはや原稿届くと逆にこっちが驚くぐらいの、緩やかなフォーマットでの運営です。 

ただ恐ろしいことに、気を抜くと編集長の博士が無邪気に執筆者を次々スカウトしてくるため、号を重ねるごとに本誌自体の増殖が止まりません。これが紙の本なら紙面都合でストップかかりそうなものが基本的にテキストメールなのでストッパーゼロ。創刊しばらくは、博士と僕の二人で原稿集め・編集&校正していたのですが、ある晩ふと作業中に〝死ぬ!”、と何かを感じとったため、大至急校正スタッフをアサイン、現在、数名で分業しながらもなんとか世に出しているような状況です。

思えば創刊前の2012年10月、メルマガ刊行の依頼でオフィス北野にうかがった際、博士から“僕が考えているメルマガをそのままやると、ターザン山本編集長時代の「週刊プロレス」編集部みたいになるよ!”と言われ、訳もわからず「はい、是非お願いします」と答えたのだが、このことだったのか・・・。

当然一号当たりの総文字数はえらいことになっており、現時点最新号の配信文字数が約27万文字。一斉にメール配信すると、受信側のメーラーがスパム認定する可能性がある、というシステム担当の意見を受け、3~5つのメールに分けて、数分おきに恐る恐る配信しているというような状況です。一方、文字数があまりに多いのでまともにテキストメールで読むことはほぼ不可能と編集部では判断し、別途、HTML版、ePub版も完備し読者に提供、スムーズに読んでいただけるための環境も提供しています。

結果的に、当初メールマガジンで始まった『メルマ旬報』が、もはや月二回スパンで電子雑誌の特大号を刊行しているような状態になってしまいました。

※ePub版の詳細については、下記博士によるチュートリアル動画から参照ください。

以上、つらつらと本誌の過剰な特徴を書かせていただきましたが、編集担当の身びいき抜きにしてお伝えしたいのは〝誌面内容には自信あり、最高にお得”ということです。

月額500円で一号あたり250円の販売価格。膨大な文量のメールが届いても、いったんスマホにダウンロードしePubリーダーアプリで読めば、電子書籍感覚でサクサク読めて置き場所には困らない。決して全部の連載を読む必要はなく、気になる書き手の連載だけ飛ばし読みするだけでも、新書数冊分読んだレベルの充実感を得ることができます。 

自分は普段、博報堂ケトルという会社に属していて、様々な雑誌や動画コンテンツをつくることを本業としているのですが、このクオリティのコンテンツが牛丼以下の値段で世に提供されてくるとなると、これは相当恐ろしいな、と正直思う次第なのです。まさに印刷コスト・流通コストのかからないネットだからこそ実現できたコンテンツといえましょう。

そして『メルマ旬報』は創刊してまだ一年足らずではありますが、編集長・水道橋博士の無軌道な思いつきとエネルギーの濁流に流されるまま、予想のつかないレベルで拡張しています。本誌連載からスピンオフする形で、水道橋博士×園子温の芸人デビューライブ『水道橋in・座・高円寺』が実現。

メルマ旬報1

連載陣の樋口毅宏氏が新潮社から『タモリ論』を刊行した際には、急きょ本誌全部をタモリ特集にすることを編集長が発案、何故か突然、連載陣全員が原稿内でタモリについて触れることがお約束になるという、無茶なプレイも敢行。

メルマ旬報2

そして現在進行形で、博士&連載陣の西寺郷太さんと推進しているのが『メルマ旬報フェス』計画です。

西寺郷太さんから先日僕に電話がかかってきて、“これだけ秀でた書き手が30数余名もいるのだから読者との懇親会がてら、なんか有料の興行イベントを企画するのはどうでしょうか!?”、っていうアイデアをいただき、博士に伝えたら即“やりましょう!”と。

早速、スケジュール調整と会場探しを早速開始するも、皆、超忙しい人ばかりなのでなかなか調整もつかず会場も空いてなく、どーしたもんかと途方に暮れてしまいました。じゃあもういっそ、このフェスが実現できるのかできないのかも含めて、その過程を博士のTwitterと本誌内でダダ漏れ報告しながら進めていくか!ということになり今に至る、というのが現状です。というわけで、自分でも今現在、このフェス計画が今後どう転んでいくのか算段ついていません。ただ、でも、やるんだよの精神でやるしかない。

本当は長々説明するよりも、このHONZの読者の皆様にはもう無料にするので『メルマ旬報』読んでください!と言いたいところなのですが、増殖を続ける本誌を維持するのにもとりあえずお金がかかるので、もし興味ある方は是非、下記よりぽちっと月額500円でお申込みくださいませ。登録数秒後に27万文字のメールがドスンと送られてくると思います。 

今後、自分でもどうなるかわかりませんがこの『メルマ旬報』、より勢いを増して走り続けていこうと思っております。

どうか暖かな目で見守っていただければ嬉しく思います。なにとぞ、よろしくお願いします。

『水道橋博士のメルマ旬報』 原カントくん

*「編集者の自腹ワンコイン広告」は各版元の編集者が自腹で500円を払って、自分が担当した本を紹介する「広告」コーナーです。HONZメールマガジンにて先行配信しています。