ちょうど1年前、今ではHONZ代表・成毛眞のブログで「本のキュレーター勉強会」の募集を見た。その内容は衝撃的で、かねがね私が思っていた、もっとノンフィクションを広く紹介したいという気持ちとぴったり合うものだった。ただ、曲がりなりにも私はプロ。受け入れてもらえるかビクビクしながら、課題に沿った書評を送ったのが昨日のことのようだ。
今日は12月の例会。12回目。一年が過ぎた。初めて会うメンバーにおそるおそる話しかけた日が嘘のようだ。みんな、孤独な本読みで出会った日からソウルメイト!代表・成毛も含めて、みんなよく言えば読書家、いわゆる活字中毒者たちばかりだった。
キャラクターも徐々に表れはじめて、書店で本をみると、だれがそれを選ぶかわかるようになってきた。本離れとか出版不況という言葉はHONZの辞書にはない。
さて、色物担当・栗下とベンチャーに燃える山本、そして軍歌で精根尽き果てた濱崎が本日休み。ゲストに新座で農業を営む、尾崎秀寿がゲストで参加。尾崎さんは成毛と知り合いで、以前HONZで紹介した『かたち』という本の表紙に使われた「ロマネスコ」というカリフラワーの栽培をされている。内藤順がブロッコリーとカリフラワーの違いが判らないと書いたの読んで、わざわざ持ってきてくださったのだ。
仕事で泣く泣く休みの山本尚毅からの「今月読む本」から始めよう。
最終兵器の夢
すっかりメンバーに馴染み、最初からいるような雰囲気の麻木久仁子
正しいパンツのたたみ方――新しい家庭科勉強法 (岩波ジュニア新書)
家庭科と社会だけきっちり学んでいればあとはいいんじゃないか、と。
この本は出版当時、話題になっていた。
この著者は、以前、捕鯨の会議でひとり吠えて有名になった人だという。
これはきれいな本だなあ。
相変わらず本にカバーをかけて隠し持つ内藤順
スサノオの数字―古代出雲と富士山ラインに隠された刻印の謎を追う
スサノオ系の神社は地震を抑えるために建てられているという研究書。
この手の本が大好きな新井文月の目が光る。
マタギの言葉を調べていくと、アイヌ語に近づく、というような、特別な言語にまつわる民俗学。
最近の河出書房新社のラインナップはすごい。
以前出た本の再刊らしい。薄い本なのに高価だ。酒の飲めない内藤らしい選書。
今回はカブるよなあ、とおずおずと本を出した高村和久
ビンゴ!ワタシのイチオシと一緒だ。アメリカで未解決事件だけを担当する私立探偵たちのノンフィクション。相当面白そうなのだ。
著者没後30年を記念した一冊。
昭和初期、パリで800億ドル使った日本人セレブを鹿島茂が描く。興味わくなあ。
珍しい紫色のカリフラワーをもらって、ホクホクの東えりか
日本の最初の天皇は物部氏であったのか?古代史の専門家、戸矢学の本はいつもチェックしている。
かつてテレビに出ていた天才少年少女は果たして今どうしているのだろう?
そんな興味から買った本。
中国モノマネ工場――世界ブランドを揺さぶる「山寨革命」の衝撃
一時の「模倣」はコピー、普遍の「模倣」は革命――。
この帯にひきつけられて購入。
何があったか頭をボウズにし髭をそり落として、修行僧のような土屋敦
オリヴァー・サックスの新刊。すでにメンバーの3人が読んでいることが判明。
みんな早すぎる。
先日、麻木が書評した江戸時代の天皇に近侍していた公家たちが、いかに情けなかったかという本
太平洋戦争、硫黄島の戦いで残された写真を追った一冊。
本日もオーストラリアからPCを通して参加の久保洋介
飢える大陸アフリカ―先進国の余剰がうみだす飢餓という名の人災
すでに成毛は読了。「おもしろかったよん」とのこと。
すっかり武闘派のイメージになってしまったブックハンター・鈴木葉月
この2,3も持ってきていたので、終わりか?と思ったらこれで1冊分だって。
かなりマニアックなクラッシックについての対談だそうだ。
そういえば、嫁いだ先の家紋、知らないや。
糖質制限ダイエットですっかりスリムになった成毛眞
執事とメイドの裏表 ─ イギリス文化における使用人のイメージ
執事だの家政婦だの最近の流行である。
マニアックな本は選ばない、って言ったのに…
三国連太郎に佐野真が取材。面白くないわけがない。
大学院時代にジムへ通いづめ、ベンチプレス100キロを挙げられるようになった村上浩
トップアスリートの動きは何が違うのか: スポーツ科学でわかる一流選手の秘密 (DOJIN選書)
物理的な理論から入る本格派。
すごい付箋の数に圧倒される。
メンバー全員から「ああ!」という声が上がる。
みんなが注目しているけど厚くて重いので選ばなかった本。
でもきれいなんだよね。
赤羽橋近くの商店街のシャッターに美しい絵を描いた新井文月
中国で軟禁状態にある詩人で活動家。実は成毛とツイッター仲間だとか。今日のエントリー。
『かたち』シリーズの2作目。3作目は『枝分かれ』ですって。
古い着物の処分に困っているという。なんらかの流れができないかと考えているそうだ。
さて、これで一巡目。
おまけもいろいろありますが、今日はここまで。
あとはこっそり週末の夕方にでも更新します。