おすすめ本レビュー 永田(HONZ)
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新進の宗教学者が解き明かすパワースポットの作り方『聖地巡礼 世界遺産からアニメの舞台まで』
2015年03月05日今回ご紹介するのは、新進の宗教学者による「聖地巡礼」についての新書です。聖地巡礼と言われて、読者の皆さんは何を想像されるでしょうか。本書で扱っているのは、ある種の自分探しやパワースポット巡り、そしてサブタイトルにも触れられているアニメ作品に触……more
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近代文壇の碩学の偉業を読み解くと、そこには激動の世界史が。『露伴の『運命』とその彼方』
2015年01月25日幸田露伴の名は、近代日本の文壇に燦然と輝いています。今回はそんな文学史的な関心ではなく、露伴が晩年に発表し、谷崎潤一郎らから絶賛された『運命』という作品を題材に、モンゴル史の専門家である杉山正明氏が北アフリカからスペイン、オスマントルコなどユ……more
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実在した秘密結社ベスト5~フリーメーソンから現代まで 『世界陰謀全史』より
陰謀論というものは、虚妄でありまともに取り合うべきではない。普通はそう考えると思います。しかし、本書の著者で、平凡社の名物雑誌「太陽」の編集長でもあった海野弘氏は次のように書きます。「世界は謎である。世界は秘密と陰謀に満ちている。そのような世……more
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チャラめの美術好き・文学好きに読ませて反応をテストしてみましょう!バロウズ×ウォーホルの対談集
2014年09月10日今回とりあげる対談集『テープ』は、20世紀に生まれ20世紀に死んだ、この2人のアメリカ人が、それぞれの晩年に過ごした日々を捉えた対談集です。バロウズとウォーホルはだいたい10歳ほど歳が離れていますが、ともに1950年代から1960年代に花開い……more
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いま話題の"新しい魔女"のルーツを探る『魔女の世界史』
2014年08月01日本書は「神秘的な女性」を「魔女」というキーワードに読み替え、古今東西の事例を紹介していくというもの。どんな人が、どんな状況で、誰に、どうして「神秘的」と言われてきたのか。美術、文学、政治思想、そしてサブカルチャー、様々な領域の男女が様々な「魔……more
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文化系の後輩にオススメしたい本No.1!『20世紀エディトリアル・オデッセイ』
2014年06月21日本をプレゼントする、という文化はもっと定着してほしいなと思っています。でも、どんな本を贈ったものか、けっこう悩んでしまいますよね。今回紹介する『20世紀エディトリアル・オデッセイ』は、文化系の後輩にプレゼントするには最適な1冊です。…more
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大人になること、それは合理化とうまくやっていくこと。『大人が作る秘密基地』
2014年04月30日本書は「秘密基地」をキーワードに18の事例を紹介する1冊。土地を購入してみずからコンクリートまで使って建てるものから、廃墟の再利用するもの、自宅のなかにつくるもの、果ては野外で行なうレイヴパーティまで、紹介されている事例まで、7つに種類分けさ……more