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HONZの「今週はこれを読め!」

こんにちは新井文月です。

個人的に楽しみにしている『ヒストリエ』の新刊が到着しました!
つまり逆巻読みの日です。

逆巻読み(ぎゃっかんよみ)とは、「てぶくろ」→「ろくぶて」 みたいに文字を逆に読むのではなく、巻を逆さから読んでいく形式です。調べても用語がなかったので、考案しました。

自宅で作業していると、生みの苦しさというか、煮詰まって何もアイデアがでない時があります。その時、脳の気分転換と称し歴史マンガを読み漁ります。

たとえば日本の戦国時代なら『センゴク』、そこから中華に行き『蒼天航路』・『達人伝』、春秋戦国時代の流れで『キングダム』、そのアニメにまで手を出しています。だれか止めて。

そして、ついに今日は新刊『ヒストリエ』11巻が到着しました。ただ、刊行が遅すぎることで有名なこのマンガ。10巻が出たのが2年前。その間、内容は完全に忘れてます。さらに冒頭にある「これまでのあらすじ」とか、「登場人物紹介」もありません。こっちは主人公の名前すら忘れ、完全に置き去り状態。そうなると前回どうなったっけ?となり、11巻を読む前に、一度は復習をしておく必要があり10巻を読みます。あれ、そういえば9巻は。。と逆走を続ける。

この現象を逆巻読み(ぎゃっかんよみ)と命名しました。かれこれ20年以上前から思っていたのですが、こうして堂々と口にするのは初めてです。

ただ、なんでしょう。このエンドレスな感じ。酔っぱらって終電を逃してしまった負けた感とよく似ていますね。

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