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HONZの「今週はこれを読め!」

最近はバタバタと慌ただしい日々を珍しく送っているため、HONZで紹介された本をポチることも減っていたのですが、これはポチらないとと思わせたのが『ヒルビリー・エレジー』。編集長の内藤順と村上浩がそろってレビュー投下となれば買わざるをえません。HONZでは、複数人が同一本をレビューすることはありますが、まさかの連日のレビューとなれば、「おいおいHONZは手数料でももらっているのか」と思う方もいるかもしれませんが、一切ありませんよ。
手数料といえば、「コミッションの亡者」と呼ばれた元野村證券営業マンの『野村證券 第2事業法人部』が最近話題ですね。
オリンパスの粉飾会計の指南役として、有罪判決を受け、上告中の著者が検察のデタラメさを暴露しているのですが、デタラメさでは著者が在籍した当時の野村證券の営業現場も負けず劣らず。絶対に儲からない金融商品を売りつけたり、ノルマを達成しないと殴られたり、本人のみならず妻まで呼び出されて土下座している本人の横で、叱責されたり。日本の金融史の闇の部分もいろいろと出てくるのですが、大きく身構えずに、証券会社が株屋と呼ばれた時代のモーレツぶりを純粋に楽しめる一冊ではないでしょうか。
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最新記事

『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』 ドリームのないアメリカ

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 村上 浩

『ヒルビリー・エレジー』取り残された街のため息が、トランプを大統領に押し上げた

ヒルビリーの住む街の空気が私的な角度から可視化されていくにつれ、トランプがなぜ選挙中にあのようなメッセージを発し続けたのかーーその文脈がリアリティをもって伝わってくる。ニューヨークからもシリコンバレーからも決して見えない風景が、ワシントンの… more


 内藤 順

パンデミックの複雑な見取り図『感染源 防御不能のパンデミックを追う』

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 峰尾 健一

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今をときめく近大、近畿大学の本である。関西圏以外で近大の知名度と評価はどれくらいなのだろう。しかし、いまや、いくつもの指標で、押しも押されもせぬ日本の私立大学の雄であることは間違いないのである。 more


 仲野 徹

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本書は、人気作家たちのどんぶり愛あふれるエッセイ集である。各章をずらりと並べると、「天丼」「カツ丼」「牛丼」「親子丼」「海鮮丼」「いくら丼」「まだまだあるぞ丼」「うな丼」と続く。お昼には牛丼、ちょっと気合いを入れる時はカツ丼、お出かけ先で海… more


 刀根 明日香

『ダメ女たちを変えた料理教室』授業は紙オムツ片手で

ある日、ある女性のスーパーのカートの中が気になった。インスタント食品と出来合いのソース、冷凍食品が詰め込まれ、まともな食品が何も入っていなかったのだ。思わずあとを付け「料理の仕方を教えたい」と話しかける。 more


 東 えりか

今月読む本

HONZ春の研修会 その1

諸般の事情で新年会ができずに、新メンバーの顔合わせもまだだったので、思い切って一泊泊まりの研修にしようと、3月4日・5日、箱根に集まってもらいました。参加者は事務方の仲尾夏樹を入れて25名と大所帯。下は大学生から上は還暦過ぎまで、わいわいと… more

 東 えりか

今週の「読むカモ!」今週のレビュー予定です(変更されることもあります)


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