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HONZの「今週はこれを読め!」

寒い。とても寒い。みなさん、風邪ひいていませんか。私、昨日まで東北地方に出張していたのですが、事前に天気予報を見て「大して寒くないじゃん」と楽観視していたら、山奥の工場に行くということをすっかり忘れていて凍死しそうになりました。

ソファーでごろ寝して、お酒を飲みながら本を読むというのを至福の喜びとしている私としては、出張、それも山奥など拷問以外の何物でもないのですが、考えてみれば、今から1500年ほど前の日本人は雨嵐、疫病にめげず、波濤を越え、海の向こうに遣隋使、遣唐使として出張していたのです。おいおい話飛びすぎだろと思うのですが、これがあまり飛んでいないのですよ。

今回出張で目的地に向かう途中に小野小町の墓の案内板が車の中から見えまして、「小野小町の一生より小野妹子の一生の方が気になりますね」と余りにも暇なので話しかけたら、同行者に「おそらく日本人の大半はどちらも気になりませんよ。はっはっは」と応答されてしまい、車内に沈黙が訪れました。少しは、気にしろよ、おい。

とはいえ、かつてHONZで遣唐使の本を取り上げたら、レビュアーの村上浩に「あれ、なんすか。マジ、やめてくださいよ」ともの凄い怪訝そうな顔をされたので、「どちらも気になりません」は日本人の総意かもしれません。

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