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HONZの「今週はこれを読め!」

こんにちは。栗下直也です。本日、公開された「HONZ今年の一冊」、読んでいただけたでしょうか?前文で「HONZメンバーそれぞれの、最高の一冊をお届けします」と編集長の内藤順が書いているのですが、私、完全に趣旨を間違えてしまいました。
多くの人に影響を与える本よりも、一人の人生に狂わせるほど大きな影響を与えられる本。
たとえば自由について論じられた本よりも、存在そのものが自由である本。
今すぐ役立つ本よりも、5年後にも本棚から取り出したくなるような本。
時間を節約するための本よりも、時間を忘れられるような本。
答えが書かれた本よりも、問いを見つけられる本。
ええ、どれにも見事に。当てはまりません。おそらく、原稿を書いたのがシラフな平日の午前中だったのが原因だと思います。とはいえ、先日、映画評論家の方にお話を伺いましたが、ヒット映画の鉄則は「主人公の仲間に足手まといな奴がいること」とのことです。
日本の知の最前線を見据えるHONZの足をメルマガを通じて完全に引きずり、最後まで引っ張った一年でしたが、全く反省せずに来年を迎えたいと思います。一年間、ご愛読いただきありがとうございました。来年もよろしくお願いします。 

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『若い読者のための第三のチンパンジー 人間という動物の進化と未来』

本書の著者のジャレド・ダイアモンドは、この本のもとになる書物を1991年に出版しました。私と夫は、それを読んで大変おもしろいと思いましたので、その翻訳を1993年に日本で出版しました。それは、『人間はどこまでチンパンジーか?』(新曜社刊)と… more


 草思社

『ありえない生きもの 生命の概念をくつがえす生物は存在するか?』

著者のデイヴィッド・トゥーミーはアメリカ合衆国のマサチューセッツ州立大学アマースト校の英文学科の准教授として、プロフェッショナル・ライティング&テクニカル・コミュニケーション課程のディレクターを務めています。著者は、生命とは何かを論じる上で… more


 白揚社

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神は細部に宿るというがオーラルヒストリーはその宝庫である。「マッカーサーはたいした男じゃない」「三島由紀夫の盾の会の制服をつくった」「西暦でないと具合が悪い」「東京は四つか五つの市の集合体」「無印良品は反体制商品」「(経営者としては)功罪相… more


 出口 治明

『戦場中毒』恍惚感という現実

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 峰尾 健一

今週のいただきもの:2015年12月13日週

来週はクリスマス。街はクリスマスソングやイルミネーションが溢れ、幸せな空気に包まれています。子どもの頃はサンタクロースに手紙を書き、プレゼントを心待ちにしていました。 more


 仲尾 夏樹

『道程 オリヴァー・サックス自伝』

短髪のイケメンが革ジャンを着てさっそうとバイクにまたがっている。えっ、これがサックス先生? いったいどんな青春時代を過ごしていたのだろう? 医師としてのほかに、どんな顔を持っているのだろう? 内容に目を通すと、サックスがみずから語る… more


 早川書房

『典獄と934人のメロス』横浜刑務所を襲った激震と猛火、そして囚人たちが解放された

1923年、近代化へ邁進する日本を直撃した関東大震災。帝都・東京を中心に関東一円へ大きな被害をもたらし、死者・行方不明者は10万人強にも及んだ。今日残される多くの記録には、「横浜刑務所の囚人が解放され、強盗、強姦、殺人など悪の限りをつくし、… more


 内藤 順

『あなたが世界のためにできる たったひとつのこと <効果的な利他主義>のすすめ』

現在、世界では8億人を超える人々(世界人口のおよそ9人に1人)が飢餓に苦しんでいます。途上国で栄養不良により5歳になる前に命を落とす子供の数は年間500万人にのぼります。ですが、これは避けられる死だと言われます。たとえば、… more


 NHK出版

『アメリカの真の支配者 コーク一族』 石油から思想までを操る華麗過ぎる一族

 世界最強国家アメリカで、最も影響力を持つのはどの一族だろう。20数年間で2人の大統領を輩出し、さらに3人目の大統領候補を送り出そうとしているブッシュ家だろうか。世界最大の石油企業スタンダード・オイルに始まり、金融や軍事関連企業を次々と傘下… more


 村上 浩

ちいさい箱に詰まった大きな世界『おべんとうと日本人』

本書は、お弁当箱に詰め込まれた色とりどりのおかずを1つ1つ食べていくかのように、「おべんとう」に紐づく多種多様なテーマを取り上げている。そして食べ終わった(読み終わった)後のカラのおべんとう箱に、日本社会が浮かび上がってくるような一冊である… more


 アーヤ藍

『エロ本黄金時代』Wikipediaではわからない歴史がある

表紙とタイトルから想像できないが、文体も内容も驚くほど硬派だ。エロ本を論じているのに全くエロくない。確かに小中学校のPTA会長のお母様が白目をむくような内容も含まれるが、XVIDEOSで毎日が絢爛豪華のエロのフルコース状態の21世紀の男女に… more


 栗下 直也

『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』知の力を信じるということ

日中戦争当時、傀儡国家・満州国の最高学府として設立された国策大学が「満州建国大学」である。偽善のスローガンを、そのまま実践しようとして歴史の中で消えていったかつての若者たちは、どんな思いで学び、どんな戦後を生きたのか。日本、中国、モンゴル、… more


 麻木 久仁子

真実はひとつ。人はそれにたくさんの名前をつけて語る──『千の顔をもつ英雄』

いまどき、神話について何かを知っている意味があるのだろうかと問いかける人もいるだろう。しかし、神話はいまだに語り継がれ、構造を受け継いだ物語は世界中に広がり、現実でも裁判官は儀式ばった黒い法服を着込んでいる(象徴を身にまとっている、神話に力… more


 冬木 糸一

年末年始にオススメ! 2015年のHONZ注目本を読んだ人は、これも読め!

昨年に引き続き、今年最後のこのコーナーでは今年を振り返ります。と、いうことで2015年のそれぞれの月を盛り上げたHONZのアクセスNO1レビューを振り返り、この年末年始に読んでおきたい注目本を読者併読情報から読み解いて行きたいと思います。 more


 古幡 瑞穂

『雇用身分社会』歴史とデータで掴む雇用の現在地

年収300万円未満の所得階層が大幅に増加し、全体の過半数に達した。その一方で、300万円以上の所得階層が大幅に減少している。また、隠蔽できない事実として、正社員、派遣、パート、アルバイトと雇用形態の違いにより、給与や待遇に明確な差がある。た… more


 山本 尚毅

今週のいただきもの:2015年12月20日週

今年も残すところあと5日。年を重ねる毎に一年があっという間に過ぎていきます。この時期は仕事納めや大掃除に忙しないけれど、新年を迎える期待とどこか静謐な空気がとても好きです。 more


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今週のSOLD OUT:2015年12月20日週

「面白そう!だけど買えないっ!」でおなじみのこのコーナー。年内最後の登場です。年の瀬にふさわしく、今週のテーマは「メロスとエロス」。それではさっそくSOLD OUTになった書籍を紹介していきましょう! more


 内藤 順

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 鰐部 祥平

『スパム[spam] インターネットのダークサイド』

本書『スパム[spam]ーーインターネットのダークサイド』は、スパムという現象を切り口にして、インターネットの影の歴史を描いた「テクノロジーのドラマ」である。インターネットを利用する全ての人々にとって、スパムを目にしない日は… more


 河出書房新社

『BE KOBE』「私」を主語に取り戻す

防災に関して大きな分岐点となった阪神・淡路大震災から20年。それからの神戸、そしてそこで暮らす人々の気持ちはどう変わってきたのか。本書は神戸で震災を経験した3人のライター(青山ゆみこ氏、西岡研介氏、松本創氏)が、様々な活動を通して神戸に関わ… more


 峰尾 健一

2015年 HONZ 今年の1冊

多くの人に影響を与える本よりも、一人の人生に狂わせるほど大きな影響を与えられる本。 たとえば自由について論じられた本よりも、存在そのものが自由である本。 今すぐ役立つ本よりも、5年後にも本棚から取り出したくなるような本。 時間を節約す… more


 内藤 順

PRHONZで紹介された書籍が約800冊!

HONZメンバーが何冊もの本から選び抜いた書籍の専用本棚を設置するd-laboコミュニケーションスペース。Webとリアルを連動させ、「これがしたい!」という想いを顕在化させる全く新しいコミュニケーションスペースです。

「夢のヒント」になるさまざまなジャンルのセミナーも開催しています。more


今週の「読むカモ!」今週のレビュー予定です(変更されることもあります)


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