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HONZの「今週はこれを読め!」

こんにちは。栗下直也です。先週に続き、慣れない関西の地で主夫続行中です。つらい、まじ辛い。こんなに会社に行きたい(逃げたい)のは社会人になって始めてです。

メルマガのパートナー、メルセデス新井と知りあって6年。今、初めて尊敬しています。彼は画家ですが、主夫業もバリバリこなしています。「主夫っていいよな~」と一瞬でも思った自分を今となっては、絞め殺してやりたいです。

年末にメルデスに飲み会で会ったときに、「新井さん、(酒井法子の元夫の)高相祐一氏が捕まった時みたいな暗い雰囲気を前面に押し出してどうしたんですか。ジャージもくたびれていて高相チックですよ」と軽く弄ったんですが、大変、失礼しました。そもそも、あれはアーティスティックなお洒落ジャージなんだと思います。てか、ジャージですらないのかもしれません。なぜか、高相祐一氏が再逮捕された直後だったので、高相って言いたかっただけな気がします。申し訳ありません。

そんなわけで本を読めていません。そんなわけが、どんなわけか謎ですが、敏腕商社マンの久保洋介に石油業界の入門書ってなんかない?と相談したら、ススめられた『石油産業の真実』(石油通信社新書)をチラ見した程度です。

それにしても、1日に1時間も一人になる時間がないというのはなかなか辛いですね。とはいえ、最初から1時間しかないと思うと意外にいろいろやれることに、今週になり気づきました。

実験してみたんですが、1時間あれば、くつろぎながらも、チューハイ4本は飲めます。時間が限られると、うまいこと、うまいことと実感していたら、〈さくら水産が「角ハイボール飲み放題」を1時間100円でやってるぞ!〉なんてネットニュースが飛び込んできました。普段、悪酔いしそうなため絶対避けそうな激安プランに食指が動きまくるってどれだけ疲れているんでしょうかと考えながらも、めちゃめちゃ濃い1時間を味わえそうです。

そう、時間は長さじゃない、濃さなんですね。「そんな暇あったら、本を読めよ」と突っ込まれそうですが。とにもかくにも、時間効率について、呑気に生きている私も真剣に考えさせられている10日間です。

今週もメルマガスタートです。

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今週の「読むカモ!」今週のレビュー予定です(変更されることもあります)


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