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HONZの「今週はこれを読め!」

こんにちは。レビューを書くようになってから、知人から「この本、読んだ?」とメールやらメッセージをいただくことが増えました。「馬鹿野郎、こっちは新刊を何冊買ってるのか知っているのかよ!」と思うのですが、威勢がよいのはメッセージを開く前までで、本屋で平積みになっている本を見落としていることもあります。

昨日も知人のSから「『本当はエロかった昔の日本』、『エロ本黄金時代』、『性のタブーのない日本』…。本屋には、エロという言葉が溢れているね」とメッセージが届きました。どんだけエロ好きと思われているんだと苦笑するしかなかったのですが、本望でございます。

3冊の中で、書店にもっとも並んでいそうな新書の『性のタブーのない日本』を見落としていた。amazonで見たら、SOLD OUTです。最近は仕事が忙しいわけでもないのですが、忘年会続きで昼間は息も絶え絶えで、書店めぐりができていなかったからでしょうか。書店に行かないなりに、amazonでは「エロ」で定期的にワード検索していましたが、忸怩たる思いです。Sには、「性」も検索ワードに加えなよとありがたいのか、方向性がさらにおかしくなるのか、わからない助言をいただきました。リアル書店をぶらぶらする重要性を再認識した次第です。

実際、ネットの検索ワードだけに頼ると、「性」の検索結果だけみても玉石混合です。『泌尿器科医が教える オトコの「性」活習慣病』、『絶倫社長とイクッ☆ふしだら出張ー性処理が私のシゴト』は個人的には気になってカートに入れてしまいましたが、決済する男気はあっても、レビューする勇気はありません。『日本人が意外と知らないアジア45カ国の国民性』には「俺が期待している「性」はその「性」じゃねーよ!」と頭を抱えてしまいました。

Sにその旨を伝えると、「宝探しするのが楽しいのではないか!」と本探しの基本を説かれる始末。確かに面倒くさがらずに面白い本をトコトン探す姿勢こそHONZの精神です。2016年は原点に立ち戻りたいと思います。エロを題材に初心を思い出すのもどうかと思いますが。そして、平日の午前中からこんな会話をしている我々は本読みの初心よりも社会人の初心を取り戻したほうが良いのではとの思いも頭をよぎりましたが。

さて、最近のHONZですが、編集長の内藤順の著者インタビューが私の密かな楽しみです。『スーパーベターになろう!』に続き、近々、『冒険歌手』の著者インタビューもアップされるとか。私が注目しているのは内容に加え、内藤編集長のFACEBOOKでの告知のポーズ。著者とのツーショット写真が掲載されており、いずれも、内藤は目の辺りにVサインしてるのですが、なんなのでしょうか、アレ。女子高生が一昔前にやっていた気もするし、はるか昔にはジョン・トラボルタが踊りながらやっていたような気もするし、Vでなく実はチョキで単にジャンケンしたいだけのような気もするし。内藤がトラボルタに似ているような気すらしてくるし。2016年にあのポーズが流行ったらどうしようとどうでもいいことまで考えてしまうし。妄想を膨らませながら、今週もメルマガスタートです。

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