VOL.168  2016.02.17

こんにちは。ここ数号、いや、ここ数号にかかわらず、かなり長い間、「日本の知に貢献する」かもしれないHONZの品性が疑われるようなメルマガ前文が続いておりました。品位を回復すべく、たまにはメルマガの前文に話題のトピックの本の紹介でも盛り込もうかと、柄にもないことを思いつき、amazonで検索をかけてみたのですが、こんな本もあんな本も軒並み売れ切れていました。残念でなりません。

「絶対に書く気、なかっただろ」と突っ込まれそうですが、HONZ関係者に定期的に会うことも少ない現状では、ネタ切れも手伝い、たまにはそんな感じの前文も良いかとまじめに思い始めております。

志を新たにしながら、ワクワクしそうな本をとりあえず購入したので、次号以降に備えたいと思います。マイナス金利から居酒屋へ。水戸黄門もドラえもんも泣いて逃げ出す予定調和ないつもながらの前文の展開です。ネタ切れは解消できても品位の低下は全く解消できそうもありませんが、今週もメルマガスタートです。

失敗の本質ーエネルギー版『日本軍はなぜ満州大油田を発見できなかったのか』

絶妙なタイミングで、過去の日本のエネルギー問題を振り返る本書が発刊された。今や「エネルギー界の池上彰」と称されるエネルギー専門家によるエネルギー版 失敗の本質論である。太平洋戦争時、なぜ日本はエネルギー源を求めて戦争へと突入したのか。過去の… more

久保 洋介

自己肯定感を育てる教育とは？　『ほめると子どもはダメになる』

いま世の中は「ほめて伸ばす」を標榜した子育て本であふれている。本書は、それを実践している親御さんにこそ、ぜひ読んで欲しい一冊だ。子育てに答えはない。同じ主張の本を読むよりも、違う意見に耳を傾ける余裕こそが大切だと私は思う。最悪なのは、マニュ… more

吉村 博光

知的興奮、大爆発！『生物はなぜ誕生したのか 生命の起源と進化の最新科学』

生命がどのようにして誕生し、進化してきたのか？だれもが興味をいだくテーマだ。完全にわかるということはありえない。しかし、あたらしい技術が開発され、あらたな発見がなされ、次第に議論が収斂してきている。全地球凍結＝スノーボールアース仮説の提唱者… more

仲野 徹

すごい印刷、触れます！　『デザインのひきだし27』

「今度の『デザインのひきだし』見た？」「またなんかやってんの？」「表紙に刺繍入ってんだけど」「へ？」という会話が、巷間幾度ささやかれたことやら、お弁当箱サイズにぎっしり印刷加工技術の詰まった一冊が。2000円（税別）でこれだけ楽しめるなんて… more

足立 真穂

『文化進化論 ダーウィン進化論は文化を説明できるか』　文化も生物のように変異し、競争にさらされ、受け継がれていく

ダーウィン進化論は、信じられないほど少ない仮定で、驚くほど多くのことを説明してしまう。なにしろ、100万種以上といわれるほど多様で、かつその１つ１つが複雑な機能を備えている生命が、どのように実現されているかを誰もが理解できるように示してみせ… more

村上 浩

『兵士は戦場で何を見たのか』

本書の原題「The Good Soldiers」は、直訳すれば、よい兵士、善良な兵士、立派な兵士、忠実な兵士、といった言葉になる。確かにここに登場する兵士ひとりひとりはそういう兵士である。この言葉にフィンケルはまったく皮肉を込めてはいない。… more

亜紀書房

今週のいただきもの：2016年2月7日週

明日はバレンタインデーですね。バレンタインと言えばチョコレート。甘くて一粒口に含んだだけでとても幸せな気持ちになれます。しかしチョコレートの語源「chocolatre(ショコラトール)」はメキシコインディオで「苦い水」という意味でした。甘味… more

仲尾 夏樹

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  『カルチャロミクス: 文化をビッグデータで計測する』

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  『「全世界史」講義 I古代・中世編』

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  『「全世界史」講義 II近世・近現代編』

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  『戦争の物理学』

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  『自分では気づかない、ココロの盲点』