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HONZの「今週はこれを読め!」

こんにちは。栗下直也です。台風19号による豪雨で甚大な被害が出ていますが、皆様、ご無事でしょうか。「ご無事でなければ、のんきにこんなメルマガ読んでねーよ」と突っ込まれそうだが、それならばご無事ということですからなによりでございます。

久々に、一件告知です。 HONZメンバーでもある足立真穂が編集した『発酵野郎』(新潮社)のイベントが来週の21日(月)に開催されます。 HONZ代表の成毛眞も登壇します。なぜか、私も足立真穂から「ビール呑んでいるだけでいいから」と言われたので自著本の宣伝を兼ねて参加します。本が好きな人はもちろん、本は大して好きでなくてもビールが好きな人は楽しめる構成になっているはずです。「21日、休めば四連休じゃん!どこか出かけよう」って人もいると思いますが、都内近郊にいてお時間がある方は是非!

さて、本メルマガは「ですます調(敬体)」で書いています。書評やらなんやら原稿を書く際は常体(である調)なので、私の場合、唯一、敬体なのがこのメルマガということになります。別に敬体に対する憧れがあるわけでもないのですが、台風の影響なのか夜な夜ないかがわしい動画ばかり見ているからかわかりませんが、「ちょっと敬体で書いてみるか」と夜中に先日、思い立ったのです。

今、書いている、それなりにボリュームがあるお笑いビジネス系(なんだそのジャンルって感じですが)の原稿があるのですが、早速実践してみました。「おお、ですます、新鮮」などと調子に乗って書いていたら、昨日、締め切り10日前になっても音沙汰がない私にしびれをきらしたのか担当者から連絡がありました。「ちょっと進んだところまでいいし、後で直していいんでサンプルください」。ええ、渾身の「ですます調」サンプルを意気揚々とドヤ顔で送りつけましたよ。

ところが、です。

そうしたらその担当者は「なんで敬体(ですます調)なんですか、ふざけているんですか、なめてるんですか」と、それこそ敬体でブチ切れ5秒前くらいのメールが即レスされてきました。あれ、あれ、あれあれ?ちょっと頭おかしくない、この人?と失礼ながら思いつつも、「いや、常体(である調)だと偉そうかなと思いまして」と返したら、「栗下さんが、ですます調で書いたらむっちゃ偉そうです。ふざけているんですか。そもそも全然笑えないし、進んでないじゃないですか」と全否定され、試合終了しました。内容や誰が書いているかにもよると思うのですが、なかなか難しい問題ですね。てか、果たして書き終えられるのでしょうか。

今週もメルマガスタートです。

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