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こんにちは栗下直也です。先日、HONZのFACEBOOKページを眺めていましたら
「あのハマザキカクがHONZに帰ってきた」との書き込みがあり、ひとり興奮しておりました。二週間前の某週刊誌の「あの国際線スッチーが脱いだ」と書かれた袋とじを思い出したわけではありませんが、ある意味、国際線スッチーより刺激的な男、それが編集者ハマザキカクでございます。
『アルバニアインターナショナル』、『ニセドイツ』など一風変わった編集作品を世に送り出してきたハマザキカクですが、HONZメンバーにとって度肝を抜かれたのが毎日ほぼ全ての新刊のデータを集めて記録している私生活にありました。本好きのHONZメンバーでもそんなことをしている人間はいません。その日々の経験をいかし、多くの人にとってはおそらく全く役に立たないノウハウをまとめた「新刊情報収集テクニック」や「出版不可能だったバカ企画達」は立ち上げ時のHONZで絶大な人気を集めたものです。
沈黙を守り続けたハマザキカクが、今回久々にHONZに登場したのは初の著書『ベスト珍書-このヘンな本がスゴイ!』(中央公論新社)を出したからです。そう、思いっきり宣伝です。2000年以降に日本で出版された約100万冊を全てチェックした上で、珍書の度合いが高い100冊を厳選したというハマザキカクの集大成のような珍書なのですが、内容に加えて凄いのが帯。
ハマザキカクの写真がでーんと載っています。かつて高村和久に「カクさん、その格好で働いているんですか」と突っ込まれたワイルドな出で立ちは健在です。ドラマ「HERO」のキムタクの検事役よりも社会人として違和感がある格好です。私も初めてお会いしたときには、大変失礼ながら、どこかのスピリチュアルな方かと思ったほどです。写真の横では「怪書、エログロ、発禁本」とこれでもかと主張しております。写真の脇には小さく「読まずに死ぬなら、読んで死ね!」。ちゃっかり命令形ですが、ハマザキカクはHONZでも物腰が柔らかい男として有名です。酒を飲んでも暴れません。
すっげー帯だなと思いつつも、昨日、ふらりと書店をのぞいたら平積みされており、ぴっちり横ワケのエログロとは無縁そうなおじさんや、会社帰りの20代後半と思われる女性が手に取っていました。「サクラかよ!」と突っ込みたいくらい幅広い年齢層に、ハマザキカクの底力を感じると同時に、日本のサラリーマンも捨てたものではないなと思った次第であります。
ハマザキカクのコラムは内藤順によると2年3ヶ月ぶり10回目。HONZが毎日更新されるサイトであることを考えると、高校野球に例えると「59年ぶり。伝説の強豪校が帰ってきた」くらいのインパクトがあるのではないでしょうか。一ファンとしてもこれからは「HONZの大阪桐蔭高校」のような、サイトをのぞけばいつもいる存在になって欲しいものです。と高校野球に興味がなさそうなハマザキカクに無茶なお願いをしつつ、メルマガスタートです。
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