>> 正常に表示されない場合はこちらから

HONZの「今週はこれを読め!」

こんにちは。栗下直也です。ついに、ついにメルマガが300号を迎えました。創刊号が2012年10月31日発行ですので約6年。感慨深いものです。って実は最近まで気にしていなかったのですが、「祝300号」という理由でメルマガチームで呑みに行った手前、このようなノリでいきたいとおもいます。

300号に至るまでには、運営体制も変わりました。今、このメルマガを書くために創刊号、第2号を見てみたら、そもそもテキストベースですし、このような前文はありません。編集後記として「エディター井上の一言」とあります。ちなみにエディターは当時の学生メンバーです(消息不明)。

第3号に前編集長で「山梨の仙人」ともメンバーから呼ばれた土屋敦が「こんにちは」で始まる前文を掲載しています。夕方5時に配信ならば、「こんばんは」でもいいのではと私も毎号書きながら思っていたのですが、「こんにちは」文化はここから始まっていたのですね。

第4号は、またもや前文はなく、懐かしの「書店パトロール隊」が編集後記の代わりに載っています。これはHONZメンバーが気になる書店を紹介するコーナーですがHTMLベースに移行した頃にメルマガの拡張性の問題もあり、姿を消しました。第5号には現在にも続く人気コーナー「編集者の自腹ワンコイン広告」が登場します。初回は異形の編集者ハマザキカクさんでした。カクさん、元気っすか。

数ヶ月の運用期間中にテキストベースだからか、「忙しいのに、メルマガの作成に時間がかかる」と仙人から仙人のくせに悲鳴があがり、2013年の2月に月替わりの編集長体制に移行します。2月は山本尚毅、3月は久保洋介とまわり、7月に私が担当して以降、社会人とは思えないヒマさを買われてか、その後、3年間、下ネタと酒にまみれた前文を書き続けます。当時のメルマガを読み返すと、「モザイクの向こう側を見たい」とか「麻木久仁子、原稿書け」とかおかしな方向にドライブがかかりすぎていて、「こいつ、頭大丈夫か」と思えてなりませんが、無事、社会の片隅で生きていられるので大丈夫なのでしょう。

とはいえ、3年もやっているとマンネリとネタ切れに苦しむわけで、2016年6月にメルセデス新井がメルマガメンバーとして投入されました。異次元空間に人を誘うと評判の四コマ漫画でしたが、今や名物コーナーへと成長しています。

ふりかえると私個人としては、メルマガ作成に5年3カ月携わっていることになります。これ、日本の首相在任期間に照らし合わせると、中曽根康弘より長く、小泉純一郎よりは短くなります。自分で例えといてなんなんですが、微妙すぎてよくわからない気もする面は否めないものの、調べたので記しておきます。

まあ、短いようで長いといったところなので、仕事や生活の環境も大きく変わりました。ただでさえふらふらしていた私ですが、さらに何をしているかわからなくなり、30代前半からアラフォーへと年を重ねたことで、見た目も変わりました。額は仲野徹のように後退し、腹回りは吉村博光のように成長しました。ええ、二人を単にどこかでイジりたかっただけです。これからもHONZメルマガは「世界の仲野徹」だろうと「吉祥寺の刀根明日香」だろうと分け隔てなく、いじりつづけます。

さて、今後ですが、メルマガでは「呑みたがり、読みたがり」という企画を構想しております。ええ、昨日、レモンサワーを呑みながら思いついただけです。構想と言うより妄想です。趣味と実益を兼ね、酒場で出版関係者に何か聞くってことだけは決めたのですが、どう転ぶかわかりません。とはいえ、興味のある方はnaoyak55@gmail.comまでご連絡ください。毎週週水曜日に前文を考えるのがしんどくなってきたので、インタビューでもするかと考えたのですが、よくよく考えると、というよりも大して考えなくても、取材して記事にする方が面倒な気もするのですが、まあ、目指せ400回で何かしら踏み出してみましょう。

代表の成毛眞には 1000回を目指せと発破をかけられました。あと700回、ざっと、今のペースだと14年です。干支一回りしても到達しません。メルセデス新井が画伯とか呼ばれかねないくらいの時間があります。まあ、別にメルマガが週1回である必要もないので、メルセデスが読売新聞の連載漫画『コボちゃん』みたいに毎日四コマをかいて、配信すれば、2年もたたずに祝1000回です。一気に目標達成が見えてきました。なぜばなる。

と、メルセデスへのムチャ振りをしたくなるのも前号で、メルセデスが「クリシタ、漫画かけ」と振ってきたからです。これ、メーカーの営業の人間に「来週までに試作機作ってこい!」と言うくらいムチャです。正直、小学生以来、絵をかくという行為はしたことがありません。とはいえ、めでたい「祝300回」記念号で敵前逃亡はできません。なぜばなる。ってことで、電車の中で隣の人にめっちゃ覗かれながら、一心不乱に書きました。もう、こんな素晴らしい絵がかけるのならば、何でも出来るような気がしてきたのですが、おそらく気のせいなので、音信不通になっても探さないでください。

今週もメルマガスタートです。

最新記事

『超一流のサッポロ一番の作り方』料理をワンランク美味しく食べるために

タベアルキストのマッキー牧元さんは、食レポの天才です。日本のグルメ界を代表するマッキーさんの文章には、食している光景が目の前に一気に立ち現れてくるような臨場感があり、思わず唾液がこみ上げてきます。 文才はもちろんですが、多分、それ以上… more


 堀内 勉

大型犬ラブラドール・レトリバーと暮らす幸せ『犬(きみ)がいるから』

琵琶湖の畔に住む翻訳家の村井理子さんの家に、生後3か月の雄の黒いラブラドール・レトリバーがやってきたのは2017年の春のこと。1年前に長年連れ添った愛犬を亡くし、ペットを失う強烈な悲しみに再び耐えることはできないと思っていたのに、突然の出会… more


 東 えりか

地球儀外交のための『超エネルギー地政学』

一般的には馴染みの薄い政治とエネルギーの関連を分かりやすく解説するのが、「エネルギー界の池上彰」こと岩瀬昇 氏による『超エネルギー地政学』だ。各地域のエネルギーに関連する歴史を振り返りつつ、現代へと脈々と続く思想や政策の系譜を解説してくれて… more


 久保 洋介

うわっ!ボーイズラブになっとるやんか 『竹取物語、伊勢物語』

ご存じ、竹取物語と伊勢物語の現代語訳です。しかし、ひと味違います。なんと、ボーイズラブに翻案されてるんです。読みやすいように話の微調整もおこなわれて、ストーリー性も向上。なんやねんこれは、と思いながら読み始めたんですけど、感情移入しやすいし… more


 仲野 徹

『民主主義の死に方 二極化する政治が招く独裁への道』 民主主義が民主主義を殺す

世界各地の独裁政治を研究してきたハーバード大学教授である著者が、民主主義がどのように、そしてなぜ死ぬのかを追求していく。本書のフォーカスはアメリカおよびトランプ現象に当てられており、日々伝えられるアメリカ政治の異常事態の意味がより良く理解で… more


 村上 浩

今週の「読むカモ!」今週のレビュー予定です(変更されることもあります)


送信専用メールアドレスから配信されています。
このメールにご返信いただいても内容の確認・回答はできません。
お問い合わせ、ご不明な点は info@honz.jpまでご連絡ください。配信解除はこちらからお願いいたします。

ノンフィクションはこれを読め!http://honz.jp/
Copyright © HONZ All Rights Reserved.