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HONZの「今週はこれを読め!」

こんにちは。大河ドラマ『西郷どん』も明治時代に突入し、佳境を迎えていますね。娘が「西郷どん」に激似なんですが誰にも言えなくて困っている栗下直也です。

明治時代つながりというわけではないのですが、『生きづらい明治社会』(岩波ジュニア新書)を読みました。最近は、某ジャーナリストが解放された件で「自己責任論」がまたまた巻き起こる一方、一部からは「昔の日本人はそんなことは言わなかった」との声もあがりましたね。おそらく、同書を読むと、そういう方々は凍りつくでしょう。平成の世に生きていてよかったって。詳しくは読んで欲しいのですが、「貧乏なのはおまえが悪い」、「頑張らないからお前はダメなんだ、ばか、ばか、ばか」って時代です。メンタル弱い人は瞬殺されそうです。

HONZでも田中大輔が『歴史の「普通」ってなんですか?』のレビューを書いていましたが、未来が見えないと、昔を美化する傾向はいつの時代もありますね。そもそも、昔って、いつだよ?という話でもあり、人によって想起している時代がばらばらなのもこの話題がつきないひとつの原因でしょう。高度経済成長期を思い浮かべている人が多そうですが、あの時代は、野球でいえば、ハンカチ王子が甲子園で見せた一瞬の輝きのような気もするんですが。そう、もはや幻覚レベルです。

個人的には、酒の飲み過ぎか昔のことが年々思い出せなくなっており、仕方なく前を向くしかないと思い生きているものの、全くもって人としての成長の跡が見えず、腹回りだけはふくよかになってます。この前、鏡を見ていたら、飯島勲金正男が親戚にいそうな顔だなとひとりニヤニヤしている自分がいて、いよいよ飛び越えてはいけない一線を越えそうな状況に陥っています。

もはや、明治時代も西郷隆盛も関係なくなってきました。ちなみに、来週の『西郷どん』は欧米使節団として派遣されていた大久保利通(瑛太)が帰国します。今週もメルマガスタートです。

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今週の「読むカモ!」今週のレビュー予定です(変更されることもあります)


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