>> 正常に表示されない場合はこちらから

HONZの「今週はこれを読め!」

こんにちは新井文月です。

新型コロナにおける緊急事態宣言が解除されました。オーストラリア在住の方によると、豪州は自殺者が増加してメンタルケア問題に直面しているそうです。私も自粛中、外出を控えて制作する中で思い出しました。小学生の低学年に、足の病気で一人遊びしかできない時期があったことです。ただ、おかげで絵ばかり描いていたのは事実です。

もちろんコロナが収束しても、日常が元に戻るということはありません。いま科学面からウイルスを見ると、人間にとって脅威で忌むべき存在にも感じます。けど、ウイルスの存在が社会のあり方を変えるきっかけだとしたら、コロナ後の歴史は今の現象を違った見方とするのではないでしょうか。

私の家は荒川沿いです。以前よりも風を受けながらジョギングしたり、犬を散歩させたり、草花に目を向ける人が増えました。よりよい世界に変化し、みな心豊かで生きる。そんな日が早く来ますように。

今週のメルマガスタートです。

最新記事

新自由主義のまっただ中で犬死にしないための方法序説『武器としての「資本論」』

驚いたことにマルクス経済学が復活してきているという。貧困と格差、新自由主義経済がもたらした問題が、カール・マルクスが『資本論』などで論じているという。資本論という本の名は皆が知っているだろうけれど、その内容を理解している人はどれだけいるだろう… more


 仲野 徹

認知症患者の視点から見た世界──『今日のわたしは、だれ?』

認知症患者がどのようなことに困っていて、彼らはいったいどのような世界を見ているのか。何をしてもらったら嬉しくて、何が悲しいのかといった彼らから見えている世界。そして、認知症はただ喪失の過程であるだけではなく、楽しいことも楽しめることもまだまだ… more


 冬木 糸一

病から医者という「ひと」を見る『患者になった名医たちの選択』

人の命に密接に関わる医療の世界と医師という存在に対して、私たちはどこか、特別な感情を抱きやすい。だが、医師たちも同じ人間。彼らにも病は等しく降りかかる。 本書は、病にかかり「患者」となった経験をもつ18人の医師の経験談をまとめた一冊だ。 more


 アーヤ藍

『仁義なき聖書美術【新約篇】』ヤクザ・宗教・アート 奇跡のコラボレーション

アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせである──よく耳にする言葉である。しかし、組み合わせの新しさにも程があるだろう。本書は新約聖書の物語を、なぜか広島ヤクザ風に語り直して紹介し、それらを題材とした美術作品の読み解き方を教えてくれる一冊なの… more


 内藤 順

『人間に向いてない』きっとあなたは三回嘔吐く。その後暖かいなにかに満たされる。

『人間に向いてない』の文庫が発売されるタイミングで、このパンデミックが起こったことに、因縁めいたものを感じてしまう。本書に描かれる「異形性変異症候群」という奇病が荒唐無稽なものだとは到底思えなくなってしまったのだ。 一夜のうちに人間を異形の… more


 東 えりか

今週の「読むカモ!」今週のレビュー予定です(変更されることもあります)


送信専用メールアドレスから配信されています。
このメールにご返信いただいても内容の確認・回答はできません。
お問い合わせ、ご不明な点は info@honz.jpまでご連絡ください。配信解除はこちらからお願いいたします。

ノンフィクションはこれを読め!https://honz.jp/
Copyright © HONZ All Rights Reserved.