
紀伊國屋書店
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『ゲッベルスと私 ナチ宣伝相秘書の独白』
2018年06月21日ドイツ、オーストリアを始め世界各地でポピュリズム、排外主義の動きが不穏な高まりを見せている。人権と民主主義を軽んじる政治的指導者が名乗りをあげるなか、あらためてヒトラーの時代を考えることには大きな意味があるだろう。ヒトラーは大衆民主主義の中で……more
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『無銭経済宣言 お金を使わずに生きる方法』
2017年08月29日本書は、19か国で刊行され日本でも大きな反響を呼んだ『ぼくはお金を使わずに生きることにした』の著者による第二作 The Moneyless Manifesto の全訳です。第二作の『無銭経済宣言』は、カネなし実験の後日談ではありません。〈グロ……more
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『アルカイダから古文書を守った図書館員』
2017年06月15日2013年1月、アルジェリア東部の天然ガス精製プラントで、日本人を含む大勢の外国人がイスラム過激派に拘束される事件が起きた。このとき犯行グループが何を要求していたかを知っているだろうか。そのひとつは、隣国のマリで進行中の……more
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『マイクロバイオームの世界 あなたの中と表面と周りにいる何兆もの微生物たち』
2016年12月01日本書はWelcome to the Microbiome(Yale University Press, 2015)の全訳である。原書カバーの袖に記された紹介文によれば、アメリカ自然史博物館で2015年11月から2016年8月まで開催されていた……more
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『身体はトラウマを記録する 脳・心・体のつながりと回復のための手法』
2016年10月11日本書は、凡百のトラウマに関する啓発書とはちがう。本書は、自伝的な要素を有し、著者の精神科医としての、そしてトラウマに関する世界的な研究者としての歩みがそのまま記されている。オランダ系移民であるヴァン・デア・コークの父親は、ナチスに対し批判的で……more
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『脳はいかに治癒をもたらすか 神経可塑性研究の最前線』
2016年07月01日本書『脳はいかに治癒をもたらすか』は、「神経可塑性(Neuroplasticity)」という脳の持つ特質を巧みに引き出す治療に関して、ときに理論的な説明を織り交ぜながらさまざまな治癒のエピソードを紹介し、その実像を浮き彫りにしていくという手法……more
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『その<脳科学>にご用心 脳画像で心はわかるのか』
2015年07月07日本書は脳科学を否定するものではない。脳科学や脳画像法の発展は、科学史における(そして現代史における)画期的な出来事であり、その将来が有望であることは著者も十分認めている。ただ、脳科学だけでは人間を完全に理解することはできず、さまざまなレベルか……more