新潮文庫

新潮文庫

読者の高い知的欲求に充実のラインナップで応える新潮文庫は1914年創刊、来年100年を迎えます。ここでは、新潮文庫の話題作、問題作に収録された巻末解説文などを、選りすぐって転載していきます。新潮文庫のサイトはこちら
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  • 『浅草博徒一代 アウトローが見た日本の闇 』この一冊がボブ・ディランの魂を揺さぶった(のかもしれない)

    『浅草博徒一代 アウトローが見た日本の闇 』この一冊がボブ・ディランの魂を揺さぶった(のかもしれない)

    新潮文庫 新潮文庫 2016年12月10日

    ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞とともに、ある一冊の文庫が突如脚光を浴びた。浅草一帯に勢力を張った伝説の博徒、伊地知 栄治の生涯を描いた『浅草博徒一代』である。授賞式を間近にひかえた11月、本書はついに緊急復刊。まるで予言めいた一文も記され……more

  • 『身体巡礼』解剖的なひとのまなざし

    『身体巡礼』解剖的なひとのまなざし

    新潮文庫 新潮文庫 2016年12月03日

    まさに養老節としか言いようがない。長年の経験、特異な感性、人柄、文才といったものの融合である。真似できそうでできない。そのことを私自身が思い知っている。私はかれこれ20年以上も養老先生の著作のファンで、なんとかして語り口を盗めないかと試し続け……more

  • 『日本の聖域 ザ・タブー 』

    『日本の聖域 ザ・タブー 』

    新潮文庫 新潮文庫 2016年11月03日

    2016年の夏は、ネタ涸れを感じさせない夏だった。まずは、舛添前東京都知事の政治資金をめぐる問題で、ザル法と言われる政治資金規正法の網をくぐり抜けた舛添氏が、「違法性はないが不適切」という、世論の網に絡めとられて、辞任に追い込まれた。その後行……more

  • 『廓のおんな 金沢 名妓一代記』

    『廓のおんな 金沢 名妓一代記』

    新潮文庫 新潮文庫 2016年11月02日

    著者の井上雪さんは、地元・金沢を精緻に描くことで知られた作家だった。本書は金沢の「廓」という装置の中で精一杯がんばって生きた、1892(明治25)年生まれの山口きぬさんの生涯を描いたノンフィクションだ。  廓の脇を流れる浅野川の緩やかな流れ……more

  • 『組長の娘 ヤクザの家に生まれて』リアルな昭和ヤクザの「証言者」

    『組長の娘 ヤクザの家に生まれて』リアルな昭和ヤクザの「証言者」

    新潮文庫 新潮文庫 2016年11月01日

    あの人は、ヤクザの組長の娘だ――そう言われた場合、読者の皆さんは、どのようなイメージを持たれるだろうか。ヤクザといっても、地域性も組の規模もシノギもさまざまであり、子分が何千人でも、あるいは数人でも、「組長」は「組長」である。だから、その「娘……more

  • 『本当はひどかった昔の日本 古典文学で知るしたたかな日本人 』

    『本当はひどかった昔の日本 古典文学で知るしたたかな日本人 』

    新潮文庫 新潮文庫 2016年08月31日

    ざっくばらんなひかりナビという雑談の名手の大塚さんは、昔の日本はひどかった、ということを強調したいのではないような気もする。こんなひどいことまで平気で呑み込んで書いている古典のすごさを伝えたいのではないかと思えるのだ。この本を読んでいくうちに……more

  • 『ケインズかハイエクか 資本主義を動かした世紀の対決 』

    『ケインズかハイエクか 資本主義を動かした世紀の対決 』

    新潮文庫 新潮文庫 2016年08月04日

    吹いてくる風になびく論者は日本にも多数存在するが、ケインズとハイエクの両者だけは、裏切られようと定点のように立ち位置を変えなかった。それは彼らの経済思想がデータや理屈をいじくる「賢い」だけの学者のとは異なり、人生の深い確信に根ざすものだったか……more

  • 『美の世界旅行』

    『美の世界旅行』

    私に限らず、この本を読み終えた読者は、きっといつの間にか自分が岡本太郎の隣を歩きながら、一緒に長い旅をしてきたような心地になるだろう。そして世界各地の、命の躍動を感じさせる芸術に対する太郎の興奮に満ちた言葉が、情熱の込められた絵筆で描かれた絵……more

  • 『それでも、日本人は「戦争」を選んだ 』

    『それでも、日本人は「戦争」を選んだ 』

    新潮文庫 新潮文庫 2016年06月30日

    加藤陽子さんの『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』は、2010年度の第九回小林秀雄賞の受賞作です。その時に選考委員だった私は、半ば強引にこの作品を推しました。それをしたのは、もちろん、多くの人にこの本を読んでもらいたいと思ったからですが、も……more

  • 『ジュエリーの世界史』宝石商という商売

    『ジュエリーの世界史』宝石商という商売

    新潮文庫 新潮文庫 2016年06月28日

    企業として見た宝石商の特色は、大企業が存在しないことにある。アメリカにはさすがに、年商が1000億円を超える企業が二つほどあるが、これとても、数百億円単位の小売部門の連合にすぎない。市場そのものが小さいのなら別段不思議はないが、アメリカ市場が……more

  • 『ブータン、これでいいのだ』

    『ブータン、これでいいのだ』

    新潮文庫 新潮文庫 2016年05月29日

    今回文庫になるということで、久しぶりに『ブータン、これでいいのだ』を読み直しました。本が出たばかりのころは、なんだか恥ずかしく、なかなかあらためて自分の書いた本を読み直すことができなかったのですが、もう最初に原稿を書いてから5年近く経つので、……more

  • 『殺人犯はそこにいる』「真犯人」の存在を明らかにした

    『殺人犯はそこにいる』「真犯人」の存在を明らかにした "調査報道のバイブル"

    新潮文庫 新潮文庫 2016年05月28日

    本書は、足利事件をはじめ北関東で起きた一連の事件を「北関東連続幼女誘拐殺人事件」としてとらえ、真犯人「ルパン」に迫るルポだ。すでにテレビ報道を見たり雑誌記事を読んだりして、この事件の概要を知っている人も多いだろう。だが、一つの物語としてまとめ……more

  • 『闇の女たち 消えゆく日本人街娼の記録』

    『闇の女たち 消えゆく日本人街娼の記録』

    新潮文庫 新潮文庫 2016年05月01日

    北海道から九州まで闇の中で咲き誇った18人の人生模様。本書の第一部は1990年代末から2000年代初頭にかけて、その最末期を記録したインタビューからなる。第二部は街娼の歴史を振り返った。焼け跡の時代がいかに日本の売春史において特殊な時代だった……more

  • 『深読みシェイクスピア』

    『深読みシェイクスピア』

    新潮文庫 新潮文庫 2016年04月28日

    本書の著者松岡和子はシェイクスピアの37本の全作品を個人で翻訳するという、坪内逍遥、小田島雄志に次ぐ3人目の個人全訳の仕事に取り組んでいる。そのなかで松岡和子が多くのシェイクスピア翻訳者と違う点は、書斎を出て演劇の現場——すなわち稽古場に行っ……more

  • 『バイエルの謎 日本文化になった教則本』

    『バイエルの謎 日本文化になった教則本』

    新潮文庫 新潮文庫 2016年03月06日

    本書によれば、バイエルへの批判が高まったのが1990年前後というから、それ以前にピアノを習った人のほとんどは、私のような脱落者も含めてバイエルにお世話になっただろう。バイエルはピアノ初心者必携の教則本であり、ピアノを習うならバイエルから、とい……more

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