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天才・小田嶋ここにあり! 『災間の唄』と『日本語を、取り戻す。』
2020年11月27日コラムニスト小田嶋隆の過去10年にわたるTwitterの内容を集めた『災間の唄』、そして、安倍晋三をはじめとする政権担当者たちについて書いたコラムを集めた『日本語を、取り戻す.』。バカを嫌い、きちんとした言葉で話せと憤りながらの論理的でユニー……more
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『黒魔術がひそむ国 ミャンマー政治の舞台裏』
大統領の誕生日は国家機密!?政治家は孤独な職業だと言われる。未来がどうなるかわからないにもかかわらず、たったひとりで決断を下さなければならないのだから、それも当然かもしれない。政治家という人種は多かれ少なかれ占いやまじないなども含めた「宗教的なるもの」と親和性があるので……more
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自分たちのあとに来る時代や存在に何を遺せばよいかを、地下を通して考える──『アンダーランド──記憶、隠喩、禁忌の地下空間』
2020年11月25日この『アンダーランド』は、山岳の歴史語りや大自然を相手にした旅行記に定評のある、イギリス作家ロバート・マクファーレンによる、地下で人間が行っていることと、それを通して悠久の時間スケールから地球と人類と捉えなおす、一種の紀行文学である。…more
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『国道16号線 「日本」を創った道』
2020年11月23日本書は、短期集中的に演繹法でネタをサーチして企画を煮詰めていくような「わざわざ書いた本」ではなく、長い年月、著者がアンテナをかざして生活しながら、縁あってそれに引っかかったネタが溜まっていったなかから、帰納的に推論を引き出して書かれたように見……more
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今週のいただきもの:2020年11月15日週
2020年11月21日秋といえば、きのこです。今年初めにベネチアへ行った時、乾燥ポルチーニを買ってきました。きのこの王様とも言われるポルチーニは、肉のような濃厚な香りと強い旨みが特長です。香りと旨みを余すことなく味わえる、ポルチーニのパスタをご紹介しましょう。…more
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『コロナマニア 「ウイルス以外のコロナ」一大コレクション』“じゃないほう”のコロナで2020年を振り返る
2020年11月21日今年も1年を振り返る時期がやってきた。多くの人にとって、新型コロナウイルスにまつわる出来事が記憶に刻まれた年だったことは疑う余地もない。しかし、「コロナ」はそれだけじゃないとばかりに登場したのが、本書『コロナマニア』だ。 もちろん「コロナ」……more
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『白い土地』原発被災地で生活する人々のルポタージュ
本書『白い土地』は、新聞記者である著者が福島県に拠点を置き、そこに生き抜く人々に焦点をあてた人物ルポタージュである。「白い土地」とは、《白地》と呼ばれる「帰還困難区域」の中でも「特定復興再生拠点区域」に含まれない土地を指す。2017年、政府は……more
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これから出る本 2020年12月
2020年11月19日『鬼滅の刃』効果が続き書店店頭の賑わいも続いています。読書の秋、長くなってきた夜に重厚な本を読むにも良い季節です。ではこの後はどんな本が発売されてくるのでしょうか?…more
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『諏訪式。』諏訪湖を中心にした文化圏の謎を探る
2020年11月16日中央自動車道の岡谷ジャンクションの近く、諏訪湖サービスエリアは温泉施設が併設されドライバーに人気がある。諏訪湖を一望のうちに見渡せ、まさに絶景のスポットなのだ。 諏訪湖は中央構造線とフォッサマグナの二大断層が交差する地質的に複雑な場所で、……more
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今週のいただきもの:2020年11月8日週
2020年11月14日今週は出張で長野へ行ってきました(感染症対策を実施しています)。長野で初めて鯉を食べたのですが、想像していたような臭みは全くなく、とてもおいしかったです。鯉こく(輪切りにした鯉の味噌汁)に芹が添えられていたのですが、これには理由がありました。……more
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『地下世界をめぐる冒険 闇に隠された人類史』地下愛好家が追い求める、人間の脳に眠る「古代」
2020年11月14日地下愛好家という人々がいるらしい。皆が寝静まった真夜中に都市の下水溝や地下鉄のトンネルに忍び込み、日常では味わうことのできない感覚を求める人々だ。 本書の著者、ウィル・ハントもそんな地下愛好家の1人だ。きっかけとなったのは、16歳のとき……more
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『ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス』
44年後に初めて解き明かされた事件の真相!全日空が導入を予定していた旅客機の選定に絡み、アメリカのロッキード社から巨額の金が日本の政界関係者に渡っていたことが発覚し、田中角栄元首相をはじめ多数の逮捕者を出した「ロッキード事件」。だが、これほど有名な事件でありながら、実はその全容は解明……more
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『教養としての「中国史」の読み方』
2020年11月10日中国を理解するにはどうしたらいいか。人を理解するためには、その人の来歴、即ち履歴書を読むように、ある国を理解するにはその国の歴史を紐解くしか方法はない。しかし、中国4000年の歴史を紐解くのは大変だ。手練れの道先案内人が必要だ。本書は気鋭の碩……more
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『カフェから時代は創られる』パリのカフェ文化と天才以前の天才
レーニン、トロツキー、ピカソ、マネ、ヘミングウェイ、サルトル、藤田嗣治、ボーヴォワール、後に天才と呼ばれる彼らが、まだ何者でもないころ、通いつめ議論した場所がある。パリのカフェ、モンパルナス界隈のドゥ・マゴやロトンド、モンマルトル界隈のラパン……more
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