事件・事故
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『亜細亜熱帯怪談』前代未聞の新ジャンル!現代アジア怪談ルポルタージュの誕生
本書はタイを中心に東南アジア一帯の怪談を集めたいっぷう変わったルポルタージュである。著者はもともと死体に興味があり、博物館に死体を見に行ったり、インドまで足を運び、ガンジス河のほとりで焼かれる遺体を眺めたりしていた。死後の魂の行方よりも、死後……more
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『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』それは「平成の八つ墓村事件」なのか?
2019年10月16日2013年7月21日夜半、山口県周南市金峰地区の郷集落で連続殺人・放火事件が勃発した。この地区の住民はわずか12人、半数以上が高齢者の限界集落で5人の老人が撲殺されたのだ。犯人はすぐに捕まった。 保見光成63歳。その村に生まれ15歳で中学卒……more
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『トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉』を買ったのは、どういう人たちなのか?
2019年10月15日HONZメンバーをはじめ、身近なノンフィクション読みから「絶対読んだ方がいい!」とオススメされる1冊が登場しました。ここからのノンフィクション本のアワードやベストセラーに入ってくるだろう1冊、それが『トラジャ』です。 もともと、『週刊東洋経……more
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『つけびの村』山口連続殺人事件の真相、噂は続くよ、どこまでも
2019年10月11日著者の取材は、ある噂話の真相を確かめようと試みたことから始まった。それは、この集落には“夜這い”の風習があり、その遺恨をめぐり殺人事件が起きたのではないかというものである。本書は、裁判傍聴マニアでもあった著者が2年以上の月日をかけて何度も現地……more
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十二人を殺害し五〇人を暴行、百件以上の強盗を行った最悪の殺人鬼──『黄金州の殺人鬼──凶悪犯を追いつめた執念の捜査録』
2019年10月03日この『黄金州の殺人鬼』は、いわゆる連続殺人鬼を追った事件物のノンフィクションなのだけれども、まず様々な他の連続殺人事件と比較して凄いのはこの殺人鬼が犯した罪の量だ。…more
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『黄金州の殺人鬼 凶悪犯を追いつめた執念の捜査録』連続殺人鬼を追い続けた女性作家の記録
2019年10月03日1976年6月から86年5月まで、カリフォルニア州の各地で50人以上をレイプし、少なくとも13人を殺害、100件以上の強盗を行ったシリアルキラーがいた。犯行現場があまりに広範であったため、その地区ごとに「EAR(イーストエリアの強姦魔)」「バ……more
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『史上最恐の人喰い虎――436人を殺害したベンガルトラと伝説のハンター』悲しき猛獣は、なぜ生まれたか?
チャンパーワットの人喰い虎――436人を殺害したとされる雌のベンガルトラの足跡を追い、ジム・コーベットという伝説のハンターとの対決を描いた記録である。また、トラが人喰いへと追いやられていった背景を丹念に検証した、社会派ノンフィクションの顔も併……more
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『月下の犯罪』名門一族の秘められた罪をめぐる極私的ノンフィクション
1945年3月24日の晩、オーストリア国境近くの村レヒニッツにあるバッチャーニ家の居城で、ナチとその軍属のためのパーティーが開かれていた。月が明るい晩だった。この時、駅には200人近いユダヤ人たちが立たされていた。彼らは対赤軍用の防護壁を築く……more
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数百分の1の時間で追体験すべき『ストーカーとの七〇〇日戦争』
「なんとかしてこの体験を書かねば、吐き出さなければ、今後自分は文章を書いていくことができなくなってしまう。」 本書『ストーカーとの七〇〇日戦争』あとがきで、著者の内澤旬子氏が綴っている言葉。 本書はすでに発売直後に東えりかと栗下直……more
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『死の海「中河原海岸水難事故」の真相と漂泊の亡霊たち』あの日、彼女たちは何を見たのか?
昭和30年7月28日午前10時ごろ、三重県津市の中河原海岸で女子生徒たちが溺れ36人もの死者を出した。足をさらわれ、泳ぎの得意ではない女子が海の下の方へ引き込まれ深みに落ち込んだ。何者かに引きずり込まれたという証言もある。この事故はなぜ起こり……more
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暗い好奇心を満たす豪華絢爛の著『犯罪学大図鑑』
そんな中でも、ひときわ暗い好奇心を呼び覚ましてくれるのが、凶悪犯罪だ。事件のあらましから犯人の手口、動機、背景、現場の状況、事件のその後にいたるまで、ありとあらゆることを知りたくなる――良心の呵責を感じながら。 本書『犯罪学大図鑑』は、そう……more
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『僕とぼく 妹の命が奪われた「あの日」から』 「佐世保小6殺害事件」被害者の兄ふたりの“その後”
2004年6月、長崎県佐世保市の小学校で6年生の女子児童が同級生の女児にカッターナイフで喉を切られ死亡する事件が発生した。学校内で起こった前代未聞の事件に報道は過熱した。 だがその熱もやがて醒め、似たような子供同士の殺人事件などが起こると、……more
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高校生山岳部員たちの命を奪った雪崩事故は何故おきた『那須雪崩事故の真相 銀嶺の破断』
2019年06月27日2017年3月27日に発生した那須雪崩事故、といってもわからないかもしれない。しかし、栃木県立大田原高校の生徒7名と指導教員1名が死亡、40名が負傷した雪崩事故、というと記憶しておられる方も多いだろう。その事故の原因に鋭く切り込んだのがこの本……more
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『世界が動いた「決断」の物語』読むだけで、決断がきっとうまくなる
分かれ道に立ったとき、右か左かどちらに行こうか、立ち止まって考え、そして、悩む。最終的にはどちらかに決めて、歩を進め、また、次の分岐点にぶち当たる。人生とはそんな分かれ道の連続である。そして、その決断はときに物語を生み出す。もし、あのとき、左……more
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『ストーカーとの七〇〇日戦争』ストーカーは病気である!
本書は被害当事者が、ストーカー行為の一部始終を赤裸々に語った数少ない本である。一度は信頼した人が変貌していく過程に総毛だつ。…more