事件・事故
-
『全告白 後妻業の女』67歳で婚活、狙いは寂しい高齢者
2018年07月10日事件は、2013年12月に死亡した京都の筧勇夫さん(75歳)から、青酸化合物が検出されたことから全てが始まる。警察が妻の千佐子の周辺を探ると、1994年に夫を病気で亡くして以降、結婚相手や交際した高齢男性が相次いで死んでいることがわかる。なん……more
-
『未解決事件 グリコ・森永事件 捜査員300人の証言』
2018年07月06日21面相は社会の海に潜ったままだ。法的な時効は過ぎても、社会的には時効はない。悪のパフォーマンス。劇場型犯罪は後を絶たない。グリコ・森永事件は元凶である。事件は多くの課題を残した。それらは警察だけでなく、企業や報道、そして市民一人ひとりが負わ……more
-
『紀州のドンファン 美女4000人に30億円を貢いだ男 』を買ったのは、どういう人たちなのか?
2018年06月30日今や「紀州のドン・ファン」という言葉がテレビから聞こえてこない日はありませんが、ノンフィクションファン、HONZファン…というか栗下ファンにとってはこの名前は馴染みのあるワードだったのではないでしょうか。栗下の「『紀州のドン・ファン』美女40……more
-
『お金持ちはこっそり始めている 本当は教えたくない!「軍用地投資」入門』いろんな意味で掟破りな一冊
2018年06月04日オビの「掟破りの不動産投資法」という文言が眩しいが、色々な意味で掟破りだ。沖縄本島の県土の約8%とも言われる軍用地。これが投資家たちの手によって「金融商品」さながらに売買されているというのだ。この衝撃の実態を指南本という形から伺い知ることが出……more
-
『謝るなら、いつでもおいで 佐世保小六女児同級生殺害事件』
2018年05月28日今回解説のオファーを頂き、新たな心持ちで再読したら、また新たな発見があった。それは、本書はもう二度と起こっては、起こしてはならない、痛ましすぎる少年犯罪についての、傑作ルポルタージュであると同時に、およそ人の生死に関わるような事件など起こるべ……more
-
『軌道 福知山脱線事故 JR西日本を変えた闘い』
2018年05月21日福知山線脱線事故 ー 2005年4月25日、JR西日本の宝塚駅発の電車がカーブを走行中に脱線、107名の死者と592名の負傷者を出した巨大惨事である。加害企業の発表によると、事故原因は「運転手の不注意とブレーキ遅れ」。つまり、107名の命を奪……more
-
『花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』
2018年05月18日本書『花殺し月の殺人──インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』は、2017年にダブルデイ社から刊行された、デイヴィッド・グランの最新ノンフィクション、Killers of the Flower Moon: The Osage Murders……more
-
日本の原子力政策のドラマが詰まった『電力と政治』
新電力として期待されていた原子力はどのように日本に導入されたのか。導入を進めた政治家・官僚・企業家はどのように絡み合って大きなうねりを作り出していたのか。本書が記録するのは日本の原子力政策のドラマである。…more
-
『老いぼれ記者魂 青山学院大学春木教授事件四十五年目の結末』執念の追跡の果てに
昭和48年(1973年)3月、青山学院大学で後世に残る一大スキャンダルが噴出した。「大学教授が教え子に暴行した」と朝日新聞がすっぱ抜いたのだ。 逮捕されたのは、当時の法学部教授、春木猛(63)で被害者は同学部4年生のA・T子さん。被害者の証……more
-
ふたりの技術者の邂逅が巨大組織を動かした『軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い』
2018年04月27日JR西日本・福知山線の脱線事故で妻を亡くし娘が瀕死の重傷を負った淺野弥三一の物語である。淺野とJR西日本社長の山崎正夫、二人の技術者が出会い、事故における組織の責任が明らかにされるようになった。巨大な組織であっても、動かすのは人間だ。そして、……more
-
『記者襲撃 赤報隊事件30年目の真実』記事を書くことではなく、犯人を追うこと
2018年04月24日1987年5月3日憲法記念日。朝日新聞阪神支局が襲撃され、記者2人が殺傷された。事件発生当初から、朝日新聞は特別取材チームを編成し、犯人を追い続けてきた。仲間の命を奪われた記者たちは、必死の取材活動に身を投じることとなった。ただただ情報を追い……more
-
『宿命 警察庁長官狙撃事件 捜査第一課元刑事の23年』「真犯人」はなぜ封印されたのか
2018年04月24日あの日、あなたはどこで何をしていただろうか−−。1995年(平成7年)3月20日。警察担当の記者だったぼくは警視庁にいた。こんなふうに当時の記憶が一挙に甦ってきたのは、『宿命 警察庁長官狙撃事件捜査第一課元刑事の23年』を読んだからだ。平成の……more
-
驚愕のクライム・ノンフィクション!『ウルフ・ボーイズ 二人のアメリカ人少年とメキシコで最も危険な麻薬カルテル』
2006年、アメリカのテキサス州ラレドという国境の街でメキシコ系アメリカ人のガブリエル・カルドナとバート・レタという二人の少年が逮捕された。アメリカで最も貧しい街のひとつで起きた不良少年の逮捕劇。一見するとありふれた事件だが、この一件はアメリ……more
-
死者と共にあること『私の夢まで、会いに来てくれた――3.11 亡き人とのそれから』
もう一度会いたい。どうしても聞きたいこと、伝えたいことがある。でも、どうすれば亡くなった人と交信できるのか?――そのひとつの答えが、「夢」。本書は学生たちが震災で家族や友人などを亡くした人たちに取材して、故人が出てきた夢について語ってもらった……more
-
『すごい廃炉 福島第1原発・工事秘録<2011~17年>』一般メディアが語らない前代未聞の巨大な"現場"
2018年03月16日福島県双葉町・大熊町では新国立競技場の建設をはるかに凌ぐ規模の工事が進んでいる。敷地面積は30倍の350万平米、総工費は50倍の8兆円。完了まで30〜40年かかると見積もられている福島第1原発廃炉工事だ。本書は土木専門誌「日経コンストラクショ……more