教養・雑学
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天邪鬼な人にもオススメできる、酔いどれ栗下直也が説く『得する、徳』
「徳って何?徳を積めば成功できるの?どうやったら徳を積めるの?」 そんな、栗下さん自身が感じてきたモヤモヤの思考の旅路を、一緒にたどれるのが本書だ。…といっても、栗下さんが取材してきた「不思議な経営者たち談」が書かれているわけではない。……more
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『片手袋研究入門』路上観察学会を震撼させた未来までを見渡す「考現学」
手袋とは片方だけ落としやすいものだ。人生で一度も手袋を無くした経験を持たない人は少ないだろう。どんなに高級なものでも、落とすときは落とす。ポケットから滑り落ちる、財布を出すとき片手だけ脱いで置き忘れる、最近ではスマホを見るために外してそのまま……more
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『怪獣生物学入門』怪獣映画・怪獣ドラマの魅力を探る!
2020年01月09日ゴジラをはじめ、怪獣たちを最新の生物科学で徹底的に考察する新書『怪獣生物学入門』。ヒットと重版の決定を記念して、著者・倉谷 滋さんと、本書へ推薦文を寄せた映画監督・樋口真嗣さんとのトークショーが三省堂書店池袋本店で開催されました。 初対……more
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『あなたは、なぜ、つながれないのか ラポールと身体知 』
2019年12月28日刊行当初から否応なく気にかかる一冊だった。タイトルが目に飛び込んでくる度、反射的に目をそらしたくなる自分がいた。『あなたは、なぜ、つながれないのか』。他者と打ち解けることができない自分の弱さを責められているような不安、弱さを突きつけられること……more
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赤裸々な告白から学ぶアホと性悪からの脱出法『ほんのちょっと当事者』は世の中を良くするための処方箋だ!
2019年12月27日いろいろな問題を考えるとき、ほんのちょっとでいいから当事者として捉えればいいのではないか。そうすることによって、まわりの人たちの小さな問題から社会が抱える大きな問題まで、さまざまな問題を自分のこととして考えることができる。アホで性悪(?)だっ……more
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『ようかん』老舗和菓子屋が代々紡いだ目にも鮮やかな「ようかん全史」
2019年12月26日虎屋は室町時代後期に京都で創業し、禁裏の菓子御用をつとめてきた。東京遷都の折、明治天皇におともをして東京店を開設した。現在十七代目だそうだ。 虎屋文庫の持つ史料で、最も古く虎屋のようかんの名が見えるのは、江戸時代前期、明正天皇が父の御水尾上……more
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『聖なるズー』動物性愛者と過ごした日々、語り合うことで生まれる自由
2019年12月20日動物とセックスをする人たち──そう聞けば、多くの人は激しい嫌悪感を覚えるだろう。しかし読み進めるにつれ、感情は目まぐるしく移り変わっていく。驚愕、好奇、悲哀、困惑、感嘆……。…more
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『聖なるズー』動物性愛者に密着取材!近来稀な問題作
第17回開高健ノンフィクション賞受賞作『聖なるズー』は動物(主に犬や馬)をパートナーにして、性生活も共にするという世界唯一の動物性愛者による団体、ドイツの「ZETA/ゼータ」に密着取材した驚愕のルポルタージュだ。…more
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『しらふで生きる 大酒飲みの決断』生きることは寂しい、だからこそ酒を断つ
2019年12月14日30年間毎日欠かさずに酒を飲み続けてきた作家、町田康の断酒エッセーである。こう書くと酒をやめて健康になった暮らしぶりを健やかにつづったエッセーを想像してしまうが、決してそんな生易しいものではない。…more
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『奥東京人に会いに行く』えっ? ここが東京? あなたの知らない東京の横顔
2019年12月07日奥多摩から始まった「奥東京」を巡る旅は、川や海を経て、最後は絶海の孤島・青ヶ島で終わる。本書が見せてくれた東京の姿は、驚くほど多様だった。21世紀は都市間競争の時代といわれ、東京はそのトップランナーに挙げられる。だがその言説は、経済面にフォー……more
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動物を愛し性を意識する人々 『聖なるズー』
2019年11月28日今年度の開高健ノンフィクション賞を受賞した傑作だ。京都大学大学院で「文化人類学におけるセクシュアリティ研究」に取り組む女性が、単身ドイツに渡り、複数の動物性愛者(ズー)の家を泊まり歩いて丹念に取材している。最初私は「動物性愛」ときいて腰が引け……more
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持続可能なコーヒー栽培を目指して──『世界からコーヒーがなくなるまえに』
2019年11月25日コーヒーを日常的に飲む国が増えたこともあって、世界のコーヒー需要は年々あがっている。 一方で、大量生産と安価な供給を目指し大規模に工業化されたコーヒーの栽培、育成が大地に与える悪影響。また、全世界的な気候変動が伴って㉚年後には今のように……more
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「神保町」へ、ブラHONZしてきました
2019年11月24日はーい、こんにちは。好評だった箱根本箱に続く、2回目のブラHONZは、本の街・神保町です! 神保町といえば、世界最大の古書街で、たくさんの出版社が集まる、まさに本好きの聖地。第1回の箱根本箱に続き、私・塩田春香と足立真穂が、神保町散策&……more
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『美味しい進化 食べ物と人類はどう進化してきたか』
2019年11月21日日頃からなじみのある食べ物でも、進化のレンズをとおして見ると、思いがけない事実が浮かび上がってくる。たとえば、パンケーキ(ホットケーキ)……おもな材料は、卵・小麦粉・ミルクだ。これらの共通点はなんだろう? その答えはすべて生命進化の大いなる分……more