新潮文庫

新潮文庫

読者の高い知的欲求に充実のラインナップで応える新潮文庫は1914年創刊、来年100年を迎えます。ここでは、新潮文庫の話題作、問題作に収録された巻末解説文などを、選りすぐって転載していきます。新潮文庫のサイトはこちら
  • 『美の世界旅行』

    『美の世界旅行』

    私に限らず、この本を読み終えた読者は、きっといつの間にか自分が岡本太郎の隣を歩きながら、一緒に長い旅をしてきたような心地になるだろう。そして世界各地の、命の躍動を感じさせる芸術に対する太郎の興奮に満ちた言葉が、情熱の込められた絵筆で描かれた……more

  • 『それでも、日本人は「戦争」を選んだ 』

    『それでも、日本人は「戦争」を選んだ 』

    新潮文庫 新潮文庫 2016年06月30日

    加藤陽子さんの『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』は、2010年度の第九回小林秀雄賞の受賞作です。その時に選考委員だった私は、半ば強引にこの作品を推しました。それをしたのは、もちろん、多くの人にこの本を読んでもらいたいと思ったからですが、……more

  • 『ジュエリーの世界史』宝石商という商売

    『ジュエリーの世界史』宝石商という商売

    新潮文庫 新潮文庫 2016年06月28日

    企業として見た宝石商の特色は、大企業が存在しないことにある。アメリカにはさすがに、年商が1000億円を超える企業が二つほどあるが、これとても、数百億円単位の小売部門の連合にすぎない。市場そのものが小さいのなら別段不思議はないが、アメリカ市場……more

  • 『ブータン、これでいいのだ』

    『ブータン、これでいいのだ』

    新潮文庫 新潮文庫 2016年05月29日

    今回文庫になるということで、久しぶりに『ブータン、これでいいのだ』を読み直しました。本が出たばかりのころは、なんだか恥ずかしく、なかなかあらためて自分の書いた本を読み直すことができなかったのですが、もう最初に原稿を書いてから5年近く経つので……more

  • 『殺人犯はそこにいる』「真犯人」の存在を明らかにした

    『殺人犯はそこにいる』「真犯人」の存在を明らかにした "調査報道のバイブル"

    新潮文庫 新潮文庫 2016年05月28日

    本書は、足利事件をはじめ北関東で起きた一連の事件を「北関東連続幼女誘拐殺人事件」としてとらえ、真犯人「ルパン」に迫るルポだ。すでにテレビ報道を見たり雑誌記事を読んだりして、この事件の概要を知っている人も多いだろう。だが、一つの物語としてまと……more

  • 『闇の女たち 消えゆく日本人街娼の記録』

    『闇の女たち 消えゆく日本人街娼の記録』

    新潮文庫 新潮文庫 2016年05月01日

    北海道から九州まで闇の中で咲き誇った18人の人生模様。本書の第一部は1990年代末から2000年代初頭にかけて、その最末期を記録したインタビューからなる。第二部は街娼の歴史を振り返った。焼け跡の時代がいかに日本の売春史において特殊な時代だっ……more

  • 『深読みシェイクスピア』

    『深読みシェイクスピア』

    新潮文庫 新潮文庫 2016年04月28日

    本書の著者松岡和子はシェイクスピアの37本の全作品を個人で翻訳するという、坪内逍遥、小田島雄志に次ぐ3人目の個人全訳の仕事に取り組んでいる。そのなかで松岡和子が多くのシェイクスピア翻訳者と違う点は、書斎を出て演劇の現場——すなわち稽古場に行……more

  • 『バイエルの謎 日本文化になった教則本』

    『バイエルの謎 日本文化になった教則本』

    新潮文庫 新潮文庫 2016年03月06日

    本書によれば、バイエルへの批判が高まったのが1990年前後というから、それ以前にピアノを習った人のほとんどは、私のような脱落者も含めてバイエルにお世話になっただろう。バイエルはピアノ初心者必携の教則本であり、ピアノを習うならバイエルから、と……more

  • 『原子力政策研究会100時間の極秘音源 メルトダウンへの道』

    『原子力政策研究会100時間の極秘音源 メルトダウンへの道』

    新潮文庫 新潮文庫 2016年03月05日

    100時間を超える「島村原子力政策研究会」を録音したテープ。1985年から始まったこの研究会には原発導入に携わった官僚・電力関係者・研究者らが集まった。本書が重要な成果であるのは、いまとなっては集めようのない人々の言葉を蘇らせているからだ。……more

  • 『つながる セックスが愛に変わるために』文庫解説 by 高石宏輔

    『つながる セックスが愛に変わるために』文庫解説 by 高石宏輔

    新潮文庫 新潮文庫 2016年01月27日

    体はつながっても、心が満たされない――。テクニックでは解決できない性愛の悩み。大切なのは感情を解き放ち、相手の目を見つめる「目合(まぐわい)」。その先にパートナーと溶け合うようなオーガズムがある。5000人以上の女性たちと向き合ってきたAV……more

  • 『杉原千畝 情報に賭けた外交官』

    『杉原千畝 情報に賭けた外交官』

    新潮文庫 新潮文庫 2015年10月01日

    私がスギハラ・ヴィザで生き延びた人々をテーマにした『スギハラ・ダラー』(新潮文庫版で『スギハラ・サバイバル』と改題)の筆を執った際、「インテリジェンス小説」の形を採ったのは情報源を秘匿するためだった。物語としたことで私の情報源は守られたが、……more

  • 『ゼロからトースターを作ってみた結果』

    『ゼロからトースターを作ってみた結果』

    『ゼロからトースターを作ってみた結果』は変わった本である。軽快な文章と興味深い数々の写真から、多くの知識を与えてくれる本だとも言える。ある種の感動も与えてくれる。だがそれよりも、読後、世界の見え方を変えてしまうところにこの本の特徴がある。一……more

  • 『さいごの色街 飛田』文庫解説 by 桜木紫乃

    『さいごの色街 飛田』文庫解説 by 桜木紫乃

    新潮文庫 新潮文庫 2015年02月04日

    井上さんの文章は構えがない。「よし、行くぞ」の前に走り出しているので、構えている暇がないのだ。敵が構えている間に斬っている。相手は斬られていることにも気づかないかもしれない。いや、斬ってる本人も、自分の興味が刃だと気づいてないのではないか。……more

  • 『紳士協定 私のイギリス物語』文庫解説 by 鴻巣友季子

    『紳士協定 私のイギリス物語』文庫解説 by 鴻巣友季子

    新潮文庫 新潮文庫 2014年11月16日

    『紳士協定 私のイギリス物語』は、佐藤優の一年あまりにわたるイギリス留学生活を主に綴ったノンフィクションである。その前後のソ連における外交官としての仕事についてもいくらか書かれているが、メインはイギリスでの語学研修生活で、さらにその3分の2……more

  • 『どうすれば「人」を創れるか アンドロイドになった私』文庫解説 by 平田オリザ

    『どうすれば「人」を創れるか アンドロイドになった私』文庫解説 by 平田オリザ

    新潮文庫 新潮文庫 2014年11月15日

    人間は、間違えるから魅力的なのではない。よくわからないから魅力的なのだ。そして、その「よくわからない」という点において、人間もロボットも、そして演劇も等価である。その「わからなさ」の極北に、いま、石黒浩はいる。 …more

ノンフィクションはこれを読め!  2014 - HONZが選んだ100冊
作者:
出版社:中央公論新社
発売日:2014-10-24
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