新潮文庫

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読者の高い知的欲求に充実のラインナップで応える新潮文庫は1914年創刊、来年100年を迎えます。ここでは、新潮文庫の話題作、問題作に収録された巻末解説文などを、選りすぐって転載していきます。新潮文庫のサイトはこちら
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  • 『GHQと戦った女 沢田美喜』

    『GHQと戦った女 沢田美喜』

    新潮文庫 新潮文庫 2018年02月03日

    ESSや東洋文庫の起源、下山事件の背後にあった新事実など、戦後の空気を伝える出来事も、本書には豊富に配されている。一行一行が密で濃い。団塊世代の著者は、〈自分の生まれた時代の実像を知りたい〉と本書に挑んだという。強い意志が、沢田美喜の生きた時……more

  • 『老後破産 長寿という悪夢』

    『老後破産 長寿という悪夢』

    新潮文庫 新潮文庫 2018年02月01日

    本書が取りあげた一人暮らし高齢者の「老後破産」は、日本の「家族依存型」社会保障制度が大きな岐路に立っていることを示している。日本では、高齢期の貧困、介護、孤立といった生活上のリスクに対して、家族が大きな役割を果たしてきた。しかし、世帯規模が小……more

  • 『西郷隆盛はどう語られてきたか』

    『西郷隆盛はどう語られてきたか』

    新潮文庫 新潮文庫 2018年01月06日

    西郷隆盛という人物の全体像は、その全体を構成する部分の一つ一つを知れば知るほど、ますます途方もなく広がり、多面性を見せ、さまざまな解釈の可能性を生み出していきます。私自身は、そうした捉えがたさを増す西郷像の中で、何をもって「西郷」とするか、そ……more

  • 『チャップリン自伝 栄光と波瀾の日々』

    『チャップリン自伝 栄光と波瀾の日々』

    新潮文庫 新潮文庫 2017年12月29日

    本書は、世界の喜劇王チャーリー・チャップリンが、75歳の時に出版した自伝 “My Autobiography” の新訳である。日本では、長らく中野好夫氏による、格調高く、かつ翻訳であることを忘れてしまうほど自然な日本語による名訳で親しまれてき……more

  • 『鹿児島学』

    『鹿児島学』

    新潮文庫 新潮文庫 2017年12月06日

    著者の岩中さんは本書の中でご自分のことを「鹿児島となんのゆかりもない人間」と書いておられますが、学問において何より必要なものは客観性ですから、むしろ対象に対してはある程度の距離があった方がよいのです。そういう点では、鹿児島県民歴(?)がそこそ……more

  • 『彼女たちの売春』

    『彼女たちの売春』

    新潮文庫 新潮文庫 2017年10月30日

    荻上チキさんの『彼女たちの売春』は、風俗店などには所属せず、フリーランスで働く女性たちのルポだ。荻上さんは、出会い喫茶や出会い系サイトやテレクラで実際にアポを取り、多数の「ワリキリ」女性にインタビューやアンケートを行った。しかも、東京や大阪と……more

  • 『<映画の見方>がわかる本 ブレードランナーの未来世紀 』

    『<映画の見方>がわかる本 ブレードランナーの未来世紀 』

    新潮文庫 新潮文庫 2017年10月29日

    映画をテーマや同時代性など、あらゆる周辺状況を取り除いて画面の中に映っているものだけで論じる映画評論も私は好きだが、そればかりでは作り手の意図や、時代の影響を取りこぼしてしまう。町山さんはあらゆる資料を駆使して、それこそ『ブレードランナー』の……more

  • 『よしもと血風録 吉本興業社長・大﨑洋物語』

    『よしもと血風録 吉本興業社長・大﨑洋物語』

    新潮文庫 新潮文庫 2017年09月23日

    吉本興業は芸人さんも社員も、学校の勉強が嫌いだったり不得意だったり、あるいは社会の枠からはみ出してしまったような人間が集まってやってきた会社だ。そんな吉本が作る学校だからこそできる社会貢献の形があると信じている。 少なくとも、まさにそん……more

  • 『祖国の選択 あの戦争の果て、日本と中国の狭間で』

    『祖国の選択 あの戦争の果て、日本と中国の狭間で』

    新潮文庫 新潮文庫 2017年07月28日

    本書のノンフィクション作品としての迫力は、苦しみや悲しみを描いたことにあるわけではない。この作品の土台の強さは、その先に生じた人々の思いを丹念に浮かび上がらせているところにあると言えるだろう。そこに描かれる人間の生きることへの執念や、祖国に帰……more

  • 『東大助手物語』

    『東大助手物語』

    新潮文庫 新潮文庫 2017年06月01日

    いたいたしい読み物である。ページをくりながら、私はそこかしこで思う。ああ、もういい。もうわかった。中島さん、自分をさいなむのは、ほどほどにしてくれ、と。だが、そう思いつつ、私は読みすすむ。中島さんの心が、傷つき、すさんでいく。その荒廃を、どこ……more

  • 『命のまもりびと 秋田の自殺を半減させた男 』

    『命のまもりびと 秋田の自殺を半減させた男 』

    新潮文庫 新潮文庫 2017年05月30日

    中村智志『命のまもりびと』はとても貴重な記録である。2002年に秋田で命の相談所を立ち上げ、以来独自の活動をつづけている佐藤久男を丹念に追っている。地元の高校を出て県庁、サラリーマンを経て、34歳で独立。ひところは年商10億円をこえたが、景気……more

  • 『親鸞「四つの謎」を解く』

    『親鸞「四つの謎」を解く』

    新潮文庫 新潮文庫 2017年04月30日

    親鸞には法然や日蓮と違い、宗派の開祖としての自伝的な書物は少ない。また90歳にも及ぶ長き生涯において、足跡に不明瞭なことも多々ある。それゆえに今日でも文人や知識者たちの研究の対象になっている。謎が多いのだ。そのことを改めて解きほごそうとしたの……more

  • 『チャップリン自伝 若き日々』

    『チャップリン自伝 若き日々』

    新潮文庫 新潮文庫 2017年04月02日

    じつは、今年はチャップリンの没後40周年にあたる。この機会に、チャップリンの作品の楽しさ、すばらしさ、奥深さに触れてみてはいかがだろうか。そして、そうした作品を生み出したチャップリンの人となりを、本人自ら綴った本書で垣間見ていただけたら幸いだ……more

  • 『発掘狂騒史 「岩宿」から「神の手」まで』

    『発掘狂騒史 「岩宿」から「神の手」まで』

    新潮文庫 新潮文庫 2017年02月01日

    この書は事実を書き起こしたただの事件物ノンフィクションではない。日本考古学界の流れとあの事件への流れを第二次大戦による国民の貧困を挟んで描く大河歴史書であり、一方で人間が自らでは御しきれない運命の悲喜劇を描き、生そのものを私たちに提示する。 ……more

  • 『三省堂国語辞典のひみつ 辞書を編む現場から』三省堂国語辞典の行間

    『三省堂国語辞典のひみつ 辞書を編む現場から』三省堂国語辞典の行間

    新潮文庫 新潮文庫 2017年01月29日

    言葉の「正しさ」なるものを求めて、国語辞典をひく人は大勢います。むしろ、学校教育で「正解」と「不正解」を教えられてきた人にとっては、「言葉は生きているから、正解は時代によってかわる」とか言われても混乱しますよね。そうした需要にこたえて、思考停……more

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