堀内 勉
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「どんな本を読むべきか」と問う人の深刻な問題『人生を変える読書』
2023年12月17日私が当惑する「ある質問」 「どんな本を読めばよいですか?」 講演会やセミナーなどで、ビジネスパーソンや学生など、さまざまな方とお会い…more
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『南半球便り 駐豪大使の外交最前線体験記』
2023年9月20日著者の山上信吾氏は、コロナ禍の2020年12月から2023年4月までの2年4か月、駐オーストラリア日本国大使として、日豪両国の関係発…more
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『熟達論』“走る哲学者”が伝授する、「今を生きる」ための心と身体の使い方
2023年9月10日「走る哲学者」為末大氏自身の手による初の書き下ろし、しかも編集担当が元DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集長の岩佐文夫氏…more
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『人口で語る世界史』複雑系の世界の未来を「人口」で予測する
2023年4月22日近年、経済や情報のグローバル化が進み、地球規模で環境や格差などについて考える必要性が高まる中、従来の国民国家を前提としたナショナルヒ…more
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『ベンチャーキャピタル全史』「スタートアップ創出元年」をかけ声倒れにしないために
2022年10月2日新型コロナの流行で多くの日本人がファイザーかモデルナのワクチンを接種したと思う。老舗のファイザーに比べて、モデルナは2010年にマサ…more
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『アダム・スミス 共感の経済学』「見えざる手」の前提条件としての「共感」
2022年2月16日アダム・スミスと言えば、「見えざる手」の『国富論』(1776年)で有名な、「近代経済学の父」である。『国富論』は、貿易による貴金属と…more
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『Invent & Wander ジェフ・ベゾス Collected Writings』はるか彼方を見据える力 ベゾスの思考の本質に迫る
2022年2月5日本書は、ジェフ・ベゾス自らの言葉による初めての本として発売された。 ベゾスといえば、米アマゾンの創業者であり、世界一の資産家としても…more
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『金融庁戦記 企業監視官・佐々木清隆の事件簿』金融庁の異色幹部 多くの経済事件に対峙
2021年12月18日"本書の主役で「霞が関のジローラモ」と呼ばれた佐々木氏は、大蔵省(現財務省)への入省以前からかなりの異彩を放っていた。東京大学法学部…more
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『Invent & Wander──ジェフ・ベゾス Collected Writings』イノベーターを次々と生み出すアメリカの底力
2021年12月14日ジェフ・ベゾスの本だから読んでおかなければと思い、本書をめくり始めたのだが、あまりの面白さに止まらなくなってしまった。あらゆるところ…more
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『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』「勝てる組織」への変革 異端の名将の実像に迫る
2021年11月13日本書は監督時代の落合に中日の番記者として密着した著者によるスポーツドキュメンタリーである。だが実際は、中日選手らのあり方が、落合の人…more
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『六方よし経営』「三方よし」を拡張する作り手・地球・未来への配慮
2021年10月9日本書は東京から長野に移住した経営エッセイストで、「地方移住×起業×事業承継」を支援する巴創業塾の藻谷ゆかり氏による、「六方よし経営」…more
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『早く絶版になってほしい #駄言辞典』滅びるべき駄言の存在は社会の成長の証でもある
2021年9月4日ページをめくると、いかにもありそうな駄言のオンパレード。いくつかを紹介しよう。「女性ならではの感性」「美人すぎる○○」「リケジョ」「…more
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『偉い人ほどすぐ逃げる』責任を取らない「偉い人」 日本社会「劣化」の本質
偉い人ほどすぐ逃げる 作者:武田 砂鉄 出版社:文藝春秋 発売日:2021-05-27 『偉い人ほどすぐ逃げる』という、身も蓋もない…more
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『実力も運のうち 能力主義は正義か?』今も広く容認される偏見 学歴という「功績」の横暴
2021年6月19日"「運も実力のうち」という慣用句はよく聞くが、「実力も運のうち」というのはどうだろう。「実力」という言葉はフェアに聞こえるが、それが…more