世界史
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『絶海 英国船ウェイジャー号の地獄』上半期もっとも興奮したノンフィクション。
1793年にグレートブリテン王国(イギリス)とスペインとの間に「ジェンキンスの耳戦争」という海上の覇権を争う戦争が勃発した。ローバー…more
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『ヴィクトリア朝時代のインターネット』
2024年5月11日インターネット30周年を祝うイベントが開かれていた1999年頃、ネット関連の会議などで頻繁に話題に上る本があった。それは、その前年に…more
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『[完訳版]第二次世界大戦 1』英国式「カントリー・ジェントルマン」人生!
2024年3月22日国家がひとりの勇敢な人間によって救われることがある。ウィンストン・チャーチル(1874-1965)は第二次世界大戦中に英国首相となり…more
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『MOCT 「ソ連」を伝えたモスクワ放送の日本人』日露をつなぐラジオの架け橋
2024年2月6日2022年2月24日、ロシア連邦がウクライナへ軍事侵攻を開始した。ロシアは東側諸国の多くを敵にまわし、カレンダーなどでマッチョな姿を…more
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『海賊たちは黄金を目指す』未知の「南海」に挑んだ海賊たちの冒険記
2023年10月28日1680年4月5日の夜明け、イギリス人を中心とした331人のバッカニアが遠征の途に就いた。この遠征は現在のパナマ領内に横たわるダリエ…more
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『焼き芋とドーナツ』「わたし」でつながる女性史
初めてフェミニズムに触れたのは10代の頃、上野千鶴子氏の『セクシィ・ギャルの大研究』がきっかけだった。もちろん現在の岩波現代文庫版で…more
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『イラク水滸伝』謎の湿地帯をめぐる圧巻のノンフィクション!
本書を手に取った人は幸せである。なにしろ世界初の報告をいち早く日本語で読むことができるのだから。それも公的機関がまとめたような無味乾…more
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「一寸先は闇」の未来を予測する文理を超えた歴史学者の力業!『未来とは何か』
2023年7月8日「一寸先は闇」 と言う言葉があるが、未来は誰にとっても予測不能の世界である。そして「未来とは何か」は、極めて身近でありながらも納得す…more
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『半導体戦争 世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防』
本書は、軍事・経済・生活に欠かせない戦略物資、半導体をめぐる国家や企業の攻防をいきいきと描いたノンフィクションだ。半導体業界の興亡を…more
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『武器としてのエネルギー地政学』エネルギーの超基本を徹底解説
日本でエネルギーがここまで話題になるのは2011年の東日本大震災以来だろうか。ロシアによるウクライナ侵攻に端を発した天然ガス価格高騰…more
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『THE WORLD FOR SALE 世界を動かすコモディティー・ビジネスの興亡』国際政治経済を動かす商社
私たちの生活を支えるエネルギーの物流面でなにが起きているのか。メディアではなかなか取り上げられず、業界人ですら知らないことの多いエネ…more
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『キツネ潰し 誰も覚えていない、奇妙で残酷で間抜けなスポーツ』動物虐待とトライアル&エラーの娯楽史
中世ヨーロッパではメジャーなスポーツであった、キツネなどの動物を空中高く投げ飛ばす競技「キツネ潰し」。このスポーツの記述と挿絵を偶然…more
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通史を1人で書き上げる知力に脱帽!『人類5000年史 Ⅳ—1501年~1700年』
2022年8月19日ちくま新書で『人類5000年史』というシリーズが刊行中だが、文明の誕生から現代まで人類史を簡潔に一望できる。今回紹介する第4巻では、…more
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『プーチンと習近平 独裁者のサイバー戦争』サイバー空間での米中ロ覇権争い
生々しいロシア-ウクライナの攻防が日々ニュース映像を通して伝わってくる。ただ、今回の戦争はそれが全てではない。目に見えない攻防が今ま…more