民俗・風俗
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『イラク水滸伝』向かうは古代から続く元祖”梁山泊”!
約480ページ。もはや本の厚さごときでは驚かない高野秀行の新作冒険譚の舞台はイラクの南東部、ティグリス川とユーフラテス川の合流地点に…more
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『明治 大正 昭和 化け込み婦人記者奮闘記』化け込み=潜入取材ルポ 型破りな女性記者たちの物語
明治 大正 昭和 化け込み婦人記者奮闘記 作者: 平山亜佐子出版社:左右社発売日: 2023/6/12 あるマスコミ幹部にこんな話を…more
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『ピッツァ職人』ナポリピッツァで人生が変わった!
本書は魅力的な「問い」からはじまる。 若きピッツァ職人を取材していた時のこと。著者は職人の言葉にちょっとしたショックを受けた。 「僕…more
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『巨大おけを絶やすな!日本の食文化を未来につなぐ』最後の桶屋に弟子入りし大桶作りを習う波乱万丈の奮闘記
日本酒、味噌、醤油。木の大桶で仕込む日本古来の伝統食材だ。 ここ数年、こだわりの食品を好む消費者が増え、ステンレスやホーローなど近代…more
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『テキヤの掟 祭りを担った文化、組織、慣習』「暴力団博士」が調査する、共同体を成し、落伍者でも受容する商売人たちの貴重な回顧録
露天商――テキヤを暴力団と同一視するのは誤りである、と著者は力説する。犯罪社会学・社会病理学の研究員で、法務省委託の保護司としても活…more
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『天路の旅人』「希有な旅人」の壮大な旅を描く大作
「沢木耕太郎が旅の本を出すらしい」 そんな噂を聞いたのは、そろそろ梅雨も明けようかという頃だった。 書棚からあわてて『深夜特急』を引…more
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『LISTEN.』山口智子さんと世界の民族を巡る旅をQRコードで体験する!
俳優の山口智子が世界中を巡り、後世に残る音楽ドキュメンタリーを10年もかけて撮っていた…。 いま、この地上のどこかで民衆が歌う声を残…more
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コロナ禍で「おくりびと」になる。『親父の納棺』
2022年8月13日コロナに右往左往させられるこのご時世、ロクに会えなかった父親が逝ってしまったとしたら。そんなとき、自分なら何ができるだろう? 父親を…more
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「京都の下町」で聞く上質な世間話『天使突抜おぼえ帖』
「天使突抜」は、まぼろしのような本当の京都市下京区の町名です。木琴奏者にして文筆家の奏でる100年の物語は、何度でも読み返したくなる…more
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『中野ブロードウェイ物語』文化を生み出す異空間
中野の街にはランドマークがふたつある。ひとつは「アイドルの聖地」として知られる中野サンプラザ。もうひとつは中野ブロードウェイだ。 中…more
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人と出会う豊かさが集まった『送別の餃子』
遠い異国での出来事は、慣れている場所ではないからこそ記憶に残りやすいのだろうか。旅先で、そこに住む人の様々な親切や優しさ、悪意や意地…more
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『古代中国の24時間』英雄たちの歴史の陰に民衆の変わらぬ日常があった
2022年1月22日英雄の陰には、名もなき民の支えがあるものだ。こうした人々の日々の営みの集積もまた、歴史を動かす要因になったことだろう。ならば、その時…more
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『反逆の神話〔新版〕: 「反体制」はカネになる 』カウンターカルチャーへの愛憎相半ばする複雑な気持ち
"本書のハードカバー版の表紙には、かの有名なチェ・ゲバラのアイコンがあった。自分たちのための本だと誤読し、普段はこの手の本を読まない…more
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『四国辺土』現代の草遍路に密着した比類なきルポ
弘法大師(空海)ゆかりの四国八十八箇所の札所を回る遍路は、現在年間20万人ほどいるという。ほとんどはバスや車を利用して回るカジュアル…more