民俗・風俗
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『くらしのアナキズム』人類学者から学ぶ「国家なき社会」の叡智
本書が挑戦するのは、「人類学の視点から国家を考えること」で、手がかりとなるのは「国家なき状態を目指したアナキズム」である。アナキズム…more
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『死者の告白』憑霊体験をめぐるノンフィクション
"本書には、にわかには信じがたい現象が書かれている。科学を信奉する人からすれば、納得できない内容かもしれない。 なにしろこれは、東…more
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あの「魔法」にもういちど触れたい!『シェフたちのコロナ禍』
本書は東京で初めての緊急事態宣言が出された際に、料理人たちが未経験の事態とどう向き合ったかをまとめたものだ。ご存知のように緊急事態宣…more
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『働くことの人類学【活字版】 仕事と自由をめぐる8つの対話』で「働き方改革」を笑い飛ばす
2021年7月27日いろいろな社会における働くことの意味や働き方。目からウロコの話ばかりである。何のために働くのか、こんな働き方があるのか、それ以前に、…more
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深遠なる新政の世界『The World of ARAMASA 新政の流儀』
2021年4月23日日本酒の新時代を牽引する酒蔵がある。新政酒造だ。秋田にある酒蔵で「No.6」「ラピス-瑠璃-」「亜麻猫」などの日本酒を醸している。…more
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『土葬の村』消えゆく弔いの習慣 忘却されていく情景
2021年4月17日本書を数ページめくっただけで、2つの驚きがあった。1つは、火葬が当たり前とされる今日でも、まだ土葬というスタイルが残っていたこと、2…more
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『永訣 あの日のわたしへ手紙をつづる』 3月11日の自分に書く手紙 そこには希望が綴られている
本書は、SFやファンタジー小説のようなタイムワープができたら、という設定がなされている。あの大地震と原発事故の被災者であり、年齢も性…more
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世紀の奇書?『土葬の村』は貴重な民俗的資料である
2021年3月27日かつて日本でも広くおこなわれていた土葬。いまや絶滅危惧である。土葬のみならず、野焼き火葬や風葬も同じ運命だ。これらの習慣がなくなると…more
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『日本の包茎』作られた「恥ずかしさ」をめぐって
「包茎は恥ずかしい」という感覚はどこから来たものなのだろうか。なぜ包茎は恥ずかしいとされるようになったのだろうか。いや、それ以前に、…more
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『国道16号線―「日本」を創った道―』多数アーティストも輩出
著者は恩師である慶応義塾大学・岸由二名誉教授の「流域思考」をベースに、16号線を長年調査した結果をまとめた。日本には約1万4000の…more
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『浪花節で生きてみる!』女一匹、魂の咆哮
"私にとっての奈々福さんは浪曲師であり、大衆芸能の探究者である。奈々福さんの浪曲を聞いたのはまだ10回に満たないので、ファンです、と…more
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『人間の土地へ』シリアに魅せられた登山家
24歳の時、世界で最も困難な山だと言われている世界第二位の高峰、パキスタンのK2に日本人女性で初めて登頂に成功した著者。その後、彼女…more
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『黒魔術がひそむ国 ミャンマー政治の舞台裏』
大統領の誕生日は国家機密!?"政治家は孤独な職業だと言われる。未来がどうなるかわからないにもかかわらず、たったひとりで決断を下さなければならないのだから、それも…more
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『諏訪式。』諏訪湖を中心にした文化圏の謎を探る
2020年11月16日" 中央自動車道の岡谷ジャンクションの近く、諏訪湖サービスエリアは温泉施設が併設されドライバーに人気がある。諏訪湖を一望のうちに見渡…more
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『諏訪式。』日本有数のクリエイティブな土地の秘密
長野県の諏訪は、諏訪湖を中心に八ヶ岳や霧ヶ峰も含んだ広大な地域だ。中央構造線とフォッサマグナが交わるところであり、縄文の時代から人々…more