
首藤 淳哉
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『あのとき売った本、売れた本』永遠に読んでいたい「本屋の裏話」
人生でもっとも長いおつきあいの書店は、紀伊國屋書店新宿本店である。かれこれ35年。つきあいが長くなれば倦怠期だってありそうなものだが…more
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『n番部屋を燃やし尽くせ』デジタル性犯罪を暴け!
本書を読み始めてすぐ、これは映画やドラマ化のオファーが殺到するのではないかと思った。映像化された際の宣伝文句はおそらく次のようなもの…more
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『怪物に出会った日』敗北が持つ豊かな可能性
彼の強さを確認するのは容易い。たとえば「井上尚弥 パヤノ」で検索してみよう。それだけで何本もの動画を見つけることができる。 2018…more
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『触法精神障害者』精神障害者の犯罪について考える
4年前、東京・霞が関の家庭裁判所で、離婚調停のために訪れた女性が男にナイフで切りつけられ殺害された。逮捕された男は米国籍で、亡くなっ…more
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『焼き芋とドーナツ』「わたし」でつながる女性史
初めてフェミニズムに触れたのは10代の頃、上野千鶴子氏の『セクシィ・ギャルの大研究』がきっかけだった。もちろん現在の岩波現代文庫版で…more
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面白すぎてヤバい!『イーロン・マスク』
こんなに面白い伝記を読んだのは初めてかもしれない。「面白い」という言葉には、「ワクワクする」「興味深い」「楽しい」「目が離せない」「…more
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『最後の海賊』その先に待つのは破滅か、栄光か
楽天グループが危機に瀕しているという声をよく聞く。 2023年1月~6月期の連結決算は、最終損益が1399億円の赤字。好調な事業もグ…more
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『自衛隊の闇組織』「別班」は実在する!
2023年9月8日TBSのドラマ『VIVANT』が話題だ。我が家もドはまりしていて家族は毎週考察に夢中である。主人公の乃木憂助は自衛隊の裏の組織「別班…more
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『穏やかなゴースト 画家・中園孔二を追って』駆け抜けた25年の生涯
大切なことはいつも“向こう側”からやってくる。不意に、思いもよらないタイミングで。 今年の夏はひさしぶりに一家で旅をした。行き先は香…more
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『イラク水滸伝』謎の湿地帯をめぐる圧巻のノンフィクション!
本書を手に取った人は幸せである。なにしろ世界初の報告をいち早く日本語で読むことができるのだから。それも公的機関がまとめたような無味乾…more
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『カミカゼの幽霊』死人となって戦後を生きた男の物語
特攻兵士の遺書ほど読むのが辛いものはない。先日も海上自衛隊佐世保資料館を訪れた際に目にする機会があった。遺書は母親に宛てたもので、育…more
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『ぼくの大林宣彦クロニクル』偉大なる義父との日々
「義理の父」というのはなんとも不思議な存在である。妻と出会わなければ知り合うこともなかった男性が、結婚した途端、父親になるのだ。世間…more
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『明治 大正 昭和 化け込み婦人記者奮闘記』化け込み=潜入取材ルポ 型破りな女性記者たちの物語
明治 大正 昭和 化け込み婦人記者奮闘記 作者: 平山亜佐子出版社:左右社発売日: 2023/6/12 あるマスコミ幹部にこんな話を…more
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『ルポ 国際ロマンス詐欺』犯人はアフリカにいた!
2023年6月16日どう考えても胡散臭い話なのに、なぜか騙されてしまう人がいる――。そんな詐欺の代表格が「M資金詐欺」だ。M資金とは、GHQが占領下の日…more
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『ギフテッドの光と影』突出した才能との向き合い方
朝ドラで話題の植物学者、牧野富太郎は小学校中退である。授業が退屈すぎて自主退学したことはよく知られている。現代からみれば、牧野富太郎…more