
鰐部 祥平
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『ワグネル プーチンの秘密軍隊』謎の軍隊に属した元傭兵の回想録
膨大な死傷者を出しつつウクライナで存在感を示したPMC(民間軍事会社)ワグネル。プーチンの秘密の軍隊ともいわれ、2014年のウクライ…more
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『ゼレンスキーの素顔 真の英雄か危険なポピュリストか』
2022年2月24日に開始されたロシアによるウクライナへの全面侵攻は世界を震撼させた。侵攻以前からロシアはウクライナ国境付近に軍を集…more
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『聞く技術 聞いてもらう技術』聞く力、聞いてもらう力が社会を変えて行く
世の中では厳しい言葉が飛び交っている。特にSNSを中心に政治問題や社会制度のあり方を巡り攻撃的な言葉の応酬が日常的に繰り返されている…more
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『不自然な死因』ふだん知ることのできない法医学の世界
本書の著者であるリチャード・シェパードは私たちが想像する医者とは少し異なる。彼の患者は死者だ。リチャード・シェパードはイギリスの高名…more
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『ソーニャ、ゾルゲが愛した工作員』ゾルゲに見出され歴史を動かした「主婦」
ロシアのウクライナ侵攻により核戦争の脅威が現実味を持って語られるようになっている。こうした緊張感のある状態は東西冷戦以来であろう。実…more
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『破綻の戦略 私のアフガニスタン現代史』日本人が現地で見つめたアフガニスタンの混迷
2022年2月19日本書は、タリバン総帥のウマル、北部同盟のマスード司令官、アフガニスタンのロビンフッドといわれたマジッド・カルカニーとその周辺の人物に…more
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『SS将校のアームチェア』ユダヤ系歴史家の調査が 「一般のナチ」の姿に迫る
2022年1月15日本書の著者、ダニエル・リーは第2次世界大戦を専門とする歴史家で、ユダヤ系英国人でもある。あるとき彼に依頼が舞い込んだ。依頼主はヴェロ…more
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『ネイビーシールズ 特殊作戦に捧げた人生』伝説の軍人の回想録 歴史の裏で何があったのか
2021年11月27日本書の著者ウィリアム・H・マクレイヴンは、何を隠そう、ビン・ラーディンを捕縛・殺害するための「ネプチューンの三叉矛」作戦で司令官を務…more
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『娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件』無責任と人間性の欠落 教育現場の抱える闇
2021年10月23日"北海道旭川市の中学校に通っていた廣瀬爽彩(さあや)さんは、2021年2月13日夕方に失踪し、38日後に市内の公園で雪の中に埋もれ亡…more
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『捕食者 全米を震撼させた、待ち伏せする連続殺人鬼』何百時間もの取材を基に未解決事件の犯人に迫る
2021年9月18日本書は米国における今世紀最初の「シリアルキラー」による連続殺人事件を追ったノンフィクションだ。その事件は、1件の殺人を除いてすべてが…more
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『帰還兵の戦争が終わるとき 歩き続けたアメリカ大陸2700マイル』イラクで負った心の傷 終わらない戦争と癒やし
2021年8月7日今後も米国では帰還兵の問題が深刻化していくであろう。本書はこの問題に対する1つの処方薬になるかもしれない。そしてこれは、日本が今後、…more
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『喰うか喰われるか 私の山口組体験』山口組を50年間見続けた男 「遊侠の徒」へのまなざし
2021年7月3日彼らの生き方を批判するのは簡単だ。もちろん評者もすべてを肯定する気はないし、彼らの悪い面は多く見た。だが一方で、人間くささや愛嬌のあ…more
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『なりすまし 正気と狂気を揺るがす、精神病院潜入実験』難病との闘いを経て暴く 「伝説の実験」に潜む真実
2021年5月29日著者はローゼンハンの偉業を取材し始めたが、調査すればするほど疑問がわいてくる。データの改竄が発覚し科学的根拠が揺らぎ始めるのだ。さら…more
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『しゃにむに写真家』小学校教員から写真家に、「いばらの道」で何を撮るか
2021年4月10日"「今の仕事をこのまま続けるつもり?」。妻のその一言で人生が思わぬ方向へと動いた男のエッセイだ。 なるほど、妻にここまで言わせ…more