
鰐部 祥平
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『「戦場のピアニスト」を救ったドイツ国防軍将校 ヴィルム・ホーゼンフェルトの生涯』憎悪と暴力の渦の中で人間愛を失わなかった男
2019年10月5日"本書は、狂気に満ちた人物がいったん権力を握り、官僚機構の組織力と扇動された大衆の熱狂とを強大な原動力にして、虐殺のシステムを運用す…more
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『世界の危険思想 悪いやつらの頭の中』世界の裏社会から見えてくる、犯罪者の思考と人間の深い業
2019年8月31日本書は著者が取材した殺し屋や売春婦、ドラッグディーラーやジャンキーなどといった裏社会に生きる人々が、何を考えて犯罪という道を選び、行…more
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『世界の覇権が一気に変わる サイバー完全兵器』水面下で激化する、国家間の新たな戦争
2019年7月20日本書では各国のサイバー攻撃の実態が明かされる。特に高いサイバー攻撃能力を持つ国として挙げられたのが、中国、ロシア、北朝鮮だ。独裁国家…more
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『レオナルド・ダ・ヴィンチ』傑人が残した「メモ」から思考の中身を垣間見る
2019年6月15日なぜ今、レオナルド・ダ・ヴィンチの伝記を書こうとしたのか。それは、科学と芸術、人文学と技術といった異なる領域を結びつける能力こそが真…more
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『ネオナチの少女』ドイツに根づくナチズムという悪夢
2019年5月11日"本書の題名は『ネオナチの少女』となっているが、著者のハイディ・ベネケンシュタインは自らを「ネオナチ」とは定義していない。「ネオナチ…more
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『もっと言ってはいけない』社会でタブー視される残酷な真実を問い直す
2019年3月23日著者は日本の言論界でいまだに大きなウエイトを占める環境決定論に対し、最新の科学的エビデンスを基に反論、再考することを促す。さらに現代…more
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『宇宙の覇者 ベゾスvsマスク』歴史を加速させる男たちの熱いストーリー
2019年2月16日マスクとベゾス。同じロケット開発にしのぎを削る2人の性格はまるで違う。マスクは時に傲慢とも思える自信家で、自身の信念のためならば周り…more
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『日本4.0 国家戦略の新しいリアル』エドワード・ルトワックによる新提言
米戦略国際問題研究所(CSIS)上級顧問で戦略家のエドワード・ルトワックの新刊である。前著『戦争にチャンスを与えよ』は紛争が長引く原…more
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『大英帝国の歴史』イギリスの人気歴史家、ニーアル・ファーガソンの出世作がついに翻訳!
2018年8月28日『憎悪の世紀』『マネーの進化史』『文明』などで有名なイギリスの歴史家、ニーアル・ファーガソンの新刊である。最も本書は本国イギリスで2…more
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『自衛隊失格 私が「特殊部隊」を去った理由』完全燃焼を目指した男がぶつかった官僚組織という壁
著者、伊藤祐靖は自衛隊初の特殊部隊である海上自衛隊の「特別警備隊」の創設に携わり、部隊創設後は先任小隊長として技術の向上に努めた人物…more
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『プーチンのユートピア 21世紀ロシアとプロパガンダ』プーチン・イリュージョンの裂け目から見えるリアリティー・ショー
近くて遠い国ロシア。プーチンという独裁者によって支配されるこの国は、国際社会において特異な存在感を示してきた。だが、この国で起きてい…more
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『教養としての「ローマ史」の読み方』再編の時代を生きるために必要な英知が詰まった1冊。
書の著者は『帝国を魅せる剣闘士』、『愛欲のローマ史』などの著述や漫画家ヤマザキマリがナビゲータを務めたBSフジの番組『ローマ街道物語…more
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驚愕のクライム・ノンフィクション!『ウルフ・ボーイズ 二人のアメリカ人少年とメキシコで最も危険な麻薬カルテル』
2006年、アメリカのテキサス州ラレドという国境の街でメキシコ系アメリカ人のガブリエル・カルドナとバート・レタという二人の少年が逮捕…more
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『隠れナチを探し出せ 忘却に抗ったナチ・ハンターたちの戦い』悪の凡庸と時間に挑み続ける者たち。
1945年5月5日、アメリカ軍がオーストリアのマウトハウゼン強制収容所を解放したとき一人のユダヤ人男性の命が救われた。男の名はジーモ…more