鰐部 祥平
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『シリア原子炉を破壊せよ イスラエル極秘作戦の内幕』極秘裏のシリア原子炉空爆、その背後の覚悟と戦略
2020年6月20日2007年、シリアの砂漠地帯で密(ひそ)かに建設されていたアルキバール原子炉を、イスラエルが空爆した。イスラエル政府がこの攻撃を公式…more
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『文化大革命 人民の歴史 1962-1976(上・下)』文化大革命が破壊したもの、暴かれる独裁政権の本質
2020年5月16日本書は、膨大な資料を徹底的に読み込み「大躍進政策」の全貌と中国人民の塗炭の苦しみを暴いた良書『毛沢東の大飢饉』の著者、フランク・ディ…more
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『下級国民A』格差社会が生み落とすもの、美しい国の不都合な真実
2020年4月4日"本書は62歳で「住所不定無職」の新人作家として鮮烈なデビューを果たした作家、赤松利市が経験した、東日本大震災の復興事業に関するルポ…more
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『クリーンミート 培養肉が世界を変える』若者たちは培養肉で新たな緑の革命を目指す
2020年2月29日"2013年にマーク・ポストとピーター・フェアストラータというオランダ人研究者2人が、世界初の培養肉で作られたハンバーガーを発表した…more
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『21Lessons 21世紀の人類のための21の思考』急速に変化する世界をどう生きる 知の巨人が語る現代の問題21章
2020年1月25日"近年、急速に発展するテクノロジーと科学の進歩は、産業革命を超える社会的変化を私たちに強要しつつある。その変化は産業革命よりもはるか…more
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『しらふで生きる 大酒飲みの決断』生きることは寂しい、だからこそ酒を断つ
2019年12月14日30年間毎日欠かさずに酒を飲み続けてきた作家、町田康の断酒エッセーである。こう書くと酒をやめて健康になった暮らしぶりを健やかにつづっ…more
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『海峡に立つ 泥と血の我が半生』生臭い社会を駆け抜けた「フィクサー」の半生
2019年11月9日"戦後最大の経済事件といわれる「イトマン事件」で逮捕された許永中が自身の半生を綴った自伝である。 許永中が語る戦後からバブル期まで…more
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『「戦場のピアニスト」を救ったドイツ国防軍将校 ヴィルム・ホーゼンフェルトの生涯』憎悪と暴力の渦の中で人間愛を失わなかった男
2019年10月5日"本書は、狂気に満ちた人物がいったん権力を握り、官僚機構の組織力と扇動された大衆の熱狂とを強大な原動力にして、虐殺のシステムを運用す…more
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『世界の危険思想 悪いやつらの頭の中』世界の裏社会から見えてくる、犯罪者の思考と人間の深い業
2019年8月31日本書は著者が取材した殺し屋や売春婦、ドラッグディーラーやジャンキーなどといった裏社会に生きる人々が、何を考えて犯罪という道を選び、行…more
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『世界の覇権が一気に変わる サイバー完全兵器』水面下で激化する、国家間の新たな戦争
2019年7月20日本書では各国のサイバー攻撃の実態が明かされる。特に高いサイバー攻撃能力を持つ国として挙げられたのが、中国、ロシア、北朝鮮だ。独裁国家…more
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『レオナルド・ダ・ヴィンチ』傑人が残した「メモ」から思考の中身を垣間見る
2019年6月15日なぜ今、レオナルド・ダ・ヴィンチの伝記を書こうとしたのか。それは、科学と芸術、人文学と技術といった異なる領域を結びつける能力こそが真…more
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『ネオナチの少女』ドイツに根づくナチズムという悪夢
2019年5月11日"本書の題名は『ネオナチの少女』となっているが、著者のハイディ・ベネケンシュタインは自らを「ネオナチ」とは定義していない。「ネオナチ…more
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『もっと言ってはいけない』社会でタブー視される残酷な真実を問い直す
2019年3月23日著者は日本の言論界でいまだに大きなウエイトを占める環境決定論に対し、最新の科学的エビデンスを基に反論、再考することを促す。さらに現代…more
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『宇宙の覇者 ベゾスvsマスク』歴史を加速させる男たちの熱いストーリー
2019年2月16日マスクとベゾス。同じロケット開発にしのぎを削る2人の性格はまるで違う。マスクは時に傲慢とも思える自信家で、自身の信念のためならば周り…more
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『日本4.0 国家戦略の新しいリアル』エドワード・ルトワックによる新提言
米戦略国際問題研究所(CSIS)上級顧問で戦略家のエドワード・ルトワックの新刊である。前著『戦争にチャンスを与えよ』は紛争が長引く原…more