
東 えりか
2008年に書評家として独立。「週刊新潮」と「ミステリーマガジン」などでノンフィクションの書評担当のほか、「信濃毎日新聞」の書評委員。現在は小説の書評の仕事と半々。「NEWS本の雑誌」の記者でもある。好んで読むのは科学もの、歴史、古典芸能、冒険譚など。
-
『続 窓ぎわのトットちゃん』続編はパパとママの話から 少女から大人へ
1981年に刊行された『窓ぎわのトットちゃん』は現在まで読み継がれ空前のベストセラー、ロングセラーとなっている。日本人のほとんどが「…more
-
『遺伝と平等』刊行記念!4年ぶりのリアル朝会を開催しました。(その2)
2023年10月30日その1はこちらをご覧ください。 この度、青木薫さんは『科学革命の構造 新版」で2023年日本翻訳家協会翻訳特別賞を受賞されました。な…more
-
『遺伝と平等 人生の成り行きは変えられる』刊行記念 翻訳者:青木薫さんに聞く!
青森から、HONZメンバーの青木薫さんが上京されると聞き及んだ。骨太な新刊『遺伝と平等』の翻訳について、日本の代表的な書店のひとつ、…more
-
『遺伝と平等』刊行記念! 4年ぶりのリアル朝会を開催しました。
2023年10月22日祝!青木薫さん翻訳『遺伝と平等』発売! というわけで、HONZの「青木薫のサイエンス通信」でお馴染み、翻訳家の青木薫さんの翻訳新刊出…more
-
『イラク水滸伝』向かうは古代から続く元祖”梁山泊”!
約480ページ。もはや本の厚さごときでは驚かない高野秀行の新作冒険譚の舞台はイラクの南東部、ティグリス川とユーフラテス川の合流地点に…more
-
『ロバのスーコと旅をする』相棒ありの放浪
うんと幼い頃、ロバのパン屋さんという行商があった。記憶は遠く、かすかに覚えているのはロバの瞳だ。大きな目の中の全部が黒くてまつ毛が長…more
-
『師弟八景』『師匠はつらいよ』悩み多きイマドキの師匠たち
「働き方改革」が叫ばれている。厚生労働書のHPによると、「現代日本が抱える少子高齢化や介護育児との両立などの問題にたいして働く方の置…more
-
北方謙三、全ての記録『完全版 十字路が見えるⅠ-Ⅳ』
2023年8月5日「北方謙三は長篇作家」。たしかにそのイメージは強い。『三国志』から始まった中国史シリーズはユーラシア大陸を駆け抜けた『チンギス紀』が…more
-
『射精責任』望まない妊娠の全ての原因は男性にある!
2023年7月21日きっかけは以下のツイートから始まる63個からなる一連のスレッドだった。 私は6児の母であり、モルモン教徒です。宗教的なことも含めて、…more
-
『ニッポン美食立国論』食の「ヘンタイ」を発掘せよ!ネット時代の「美食」ツーリズム
もはや新型コロナは過ぎ去ったかのように、人は旅を楽しんでいる。異国への興味はどの国の人も等しく持っているらしく日本の観光地は外国人で…more
-
『からだの美』その生きものが輝くとき神が身体に宿るのだ
2023年6月13日小川洋子さんが綴る物語は美しい。小説も随筆も、ざわついた心を落ち着かせてくれる。一言一言考え抜かれたであろう言葉に、忘れていた思い出…more
-
『くもをさがす』異国の地で経験した祈りと感謝
テヘラン生まれ大阪育ちの直木賞作家、西加奈子さんがカナダのバンクーバーで乳がんに罹った。本書はその治療過程の経験談とともに、カナダの…more
-
『高倉健、最後の季節。』ある映画俳優の最期。
2023年6月9日一度だけ、高倉健さんにお会いしたことがある。 私が北方謙三氏の秘書をしていた時のことだ。イベントで北方ボスと高倉さんが話をしていると…more
-
『奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って ーUDデジタル教科書体 開発物語』書体デザイナー、渾身のドキュメント!
「ディスレクシア(発達性読み書き障害)」という障害があることを知ったのは、ほんの数年前のことだ。トム・クルーズがこの学習障害で、台本…more
-
『母は死ねない』“子のために”という重荷
2023年5月29日2022年、イスラエルの社会学者が著した『母親になって後悔してる』が、メディアで大きく取り上げられた。母親という呪縛に囚われた世間へ…more