『装丁問答 (朝日新書)』

新井 文月2011年01月22日 印刷向け表示
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先日、成毛眞さん(元マイクロソフト社長)が主催する本の勉強会に参加してきました。
朝7:00の開催で早起きという意味でも貴重な時間になったので、熱い想いがさめないうちに記述。

著者はグラフィックデザイナーであり、本の装丁家だ。また東京造形大学客員教授であり、講談社出版文化賞ブックデザイン賞など多数受賞するなどデザインに対する意識はすさまじく高い。そんな装丁家が書いたエッセイであり1話わずか4ページの構成なので、どこからでも気軽に読める。

内容は思わず本を「ジャケ買い」したくなる批評や、現代の装丁家についてなど本に対するこだわりの話が多数掲載されている。
ユニクロのロゴやsmap広告を手がけた佐藤可士和が装丁した『てのひらの迷路』などは、本当にシンプルかつ隙だらけだ。しかしこの作業は細かいラフを何百パターンもだせる力量を持ちえた人がなせる技であり、実際にできる人は少ない。手にとってみると安心するジャケに仕上がっている。

本は普段意識せず手にとるが、行動にいたるまでは装丁家の力量による部分が大きい。しかしその功績の認知度は少ない。無意識を操作するデザインは高度だがわかる人にはわかる。その痒い所に手が届く感覚がたまらない。本好き&カバーデザイン好きに贈る一冊。
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