『金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの』新刊超速レビュー

成毛 眞2013年05月28日 印刷向け表示
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金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?
作者:堀江貴文
出版社:徳間書店
発売日:2013-04-26
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ホリエモン仮出所後第1弾。2010年2月にスタートして、いまも続いているメールマガジン『堀江貴文のブログでは言えない話』の一部を抜粋した本である。メルマガは「時事ネタオピニオン」「刑務所わず」「ビジネスモデル教えちゃいます塾」「おすすめレストラン」「私のおススメデジタルガジェットコーナー」「Q&Aコーナー」「ロケット開発までの道のり」など15のコーナーがあり、毎週3通のメールに分割して送られてくる。本書はその中の「ビジネスモデル教えちゃいます塾」と「Q&Aコーナー」を中心にまとめられているようだ。

ホリエモンのメルマガは60号位から購読を始めた(今週は175号)。話題になっていた「Q&Aコーナー」を読みたかったのだ。読者からの質問に対するホリエモンの答えが、あまりに素直で、すっきりしていて、あるときは皮肉っぽっくて、しかしそのじつ真剣に答えていて、いまでも妙に自分の指針となっているのだ。まさに「これでいいのだ!」と。

Q・iPhoneアプリを作ってみることにしました。SDK(ソフトウェア開発キット)の使用方法や、プログラミング言語の理解に問題はないのですが、最初にどんなものを作ったらいいのか、悩んでいます。

A・自分が欲しいを思うアプリを作ればいいんですよ。

まさに、そのとおり!と膝を打つ。井深大もスティーブ・ジョブズも本田宗一郎もザッカーバーグも自分が欲しかったものを作ったのだ。自動車好きの豊田章男やカルロス・ゴーンが率いる自動車業界が絶好調なのも納得できる。

Q・堀江さんの回答には「高級化」「値下げは駄目」などの言葉がよく出てくるように思うのですが、地方のみで商売をしている者にとっては、富裕層が少なく販路が狭いのでやっていけなくなるのではないでしょうか。

A・富裕層じゃなくても欲しい物は高額でも買うの。ソーシャルゲームのGREEとかに何十万円もかけたり、パチンコにハマったり、ホストやブランド物にハマるのって、富裕層じゃなく普通の人でしょ?

うはは、にべもない。「古コインや紙幣を並べた額」や「水牛の角やら亀の甲羅やら」を床の間に飾っている家がとてもお金持ちに見えないことと同じだ。昔は先祖伝来の土地を、床の間に飾るハードウェアのガラクタに変換していたのだが、いまその末裔はガラクタのソフトウェアに変換している感じであろうか。

Q・今、仕事場で転機を迎えてまして、堀江さんから応援の言葉をいただけるとうれしいのですが。

A・転機は好機にもなる!頑張って!

聞く方も聞く方だが、とても刑務所の中で老人介護をしている受刑者からの言葉とは思われない。恐ろしいまでに前向きだ。ホリエモンから学ぶことができる一つはこの前向きさ加減だ。

Q・普通のサラリーマン以上に稼ぐにはどうすれば良いのでしょうか?アフィリエイトもやっているのですが、どうしてもアクセス数が増えません。株もお小遣い程度しか稼げません。

A・自分の殻を破れ。変なことをやれ。

本書に掲載されているのは、このような短い質問と答えばかりではない。ある人は祖父の育てる丹波栗が相場の3倍でも売れることに驚きながら、これからその家業を引き継ぐことになるので、どうすればよいかと質問してくる。ホリエモンの答えは「俺やりたい。一緒に栗事業やろう。以下略」だから始末におえない。ホリエモンは真剣の読者の問題を読んで、真剣に自分の問題として応えているのだ。ホントに面白い人なのだ。

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