8月の今月読む本 その1

東 えりか2013年08月07日 印刷向け表示
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猛暑も嫌だが、ゲリラ豪雨はもっとイヤだ。各地で大変な被害が出ているようだ。心からお見舞い申し上げます。

8月の朝会は、前日の夜から欠席者続出である。仲野徹、山本尚毅、深津晋一郎、鈴木葉月、新井文月、田中大輔が休み。仕事やら病気やら、家族サービスやら、まあ夏休みだから仕方ないかもしれない。しかし最後にきたメールは成毛眞。一晩中、仕事していたらしく、明け方に届いた…

6時時点で元気だったら朝会に向かいます。

7時に現場に到着しなかったら諦めてください。

捜索隊は出さないでください。探さないでください・・・

結局、成毛も姿を見せなかった。

スカイプで初参加の野坂美帆は富山の書店員。文章がぶっ飛んでいて面白いので、成毛が無理やり仲間に入れた。同じくスカイプで参加、愛知在住の鰐部祥平。眼鏡をかけたワニちゃんは男前である。

さて人数も少ないし、ゆるゆる始めますか~

高村和久

HIGH LINE アート、市民、ボランティアが立ち上がるニューヨーク流都市再生の物語
作者:ジョシュア・デイヴィッド
出版社:アメリカン・ブック&シネマ
発売日:2013-08-06
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「ここ、有名っすよね~」と久保がさらりと言う。「へえ、どんなとこ?」「知らないっす」「・・・」たったふたりのボランティアで始めた観光名所だそうな。

フェラ・クティ自伝
作者:カルロス ムーア
出版社:KEN BOOKS
発売日:2013-07-11
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「なにぃ~っ」と思わず立ち上がってしまったワタシ。ワールドミュージックブームの時の大スター。ナイジェリア出身のミュージシャン/黒人解放運動家。アフリカにおける人種差別や政治腐敗を糾弾し、音楽を通した闘うアーティスト。アフロビートの創始者。即買い!

アングラマネー タックスヘイブンから見た世界経済入門 (幻冬舎新書)
作者:藤井 厳喜
出版社:幻冬舎
発売日:2013-07-28
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Googleの節税法や、バーチャルマネーのビット・コインについてなどお金にまつわるエトセトラ。

久保洋介

インフォグラフィクス 気候変動
作者:エステル・ゴンスターラ
出版社:岩波書店
発売日:2013-05-29
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岩波書店の本らしくない、大判の図版。これは喫茶店などに置いたらいいだろうなあ。中は専門的だそうだ。

明治のサーカス芸人は なぜロシアに消えたのか
作者:大島幹雄
出版社:祥伝社
発売日:2013-08-02
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なんて魅力的なタイトルなんでしょう!というわけで、カブっている人多数。

医師は最善を尽くしているか―― 医療現場の常識を変えた11のエピソード
作者:アトゥール・ガワンデ
出版社:みすず書房
発売日:2013-07-20
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毎回1冊は登場する医療関係のノンフィクション。しかしこれは「ニューヨーカー」誌のライターにして現役の外科医である著者が描くエピソードで、かなり興味をそそる。

麻木久仁子

最近は鈴木葉月のお株を奪う風呂敷包み派。結び目を解いておもむろに出してきたのは

ヒゲの日本近現代史 (講談社現代新書)
作者:阿部 恒久
出版社:講談社
発売日:2013-07-18
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目の前に座った久保が、最近ヒゲを蓄えているのを見て、「イスラム圏の担当になったの?」と尋ねていた。違うらしいけど。

最近注目度の高い『そうだったんだ日本語』シリーズの一冊。中国人が不思議に思う、日本語のニュアンスなど。

江戸の発禁本  欲望と抑圧の近世 (角川選書)
作者:井上 泰至
出版社:角川学芸出版
発売日:2013-07-24
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歌舞伎や文楽など、実際の事件をそのまま舞台するのはご法度だった。時代を変え、名前を変えて生き残ってきた江戸の文学。公儀との攻防。

栗下直也

麻木久仁子の泣き落としで、8月もメルマガ編集長継続中。

この本のメインは「最速の男」ではなく「とらえろ」のほう。その瞬間をとらえる時計の話。

混浴と日本史 (単行本)
作者:下川耿史
出版社:筑摩書房
発売日:2013-07-24
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まあ、はずさないねえ。

生活保護リアル
作者:みわよしこ
出版社:日本評論社
発売日:2013-07-03
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HONZあて献本で、栗下ご指名で頂戴いたしました。謹んでお礼を申し上げます。

野坂美帆

初参加、ところどころ声がと切れるのはスカイプだから仕方がない。

炭素文明論 「元素の王者」が歴史を動かす (新潮選書)
作者:佐藤 健太郎
出版社:新潮社
発売日:2013-07-26
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確か成毛も絶賛していた本。

民族紛争 (岩波新書)
作者:月村 太郎
出版社:岩波書店
発売日:2013-06-21
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「書店で見て、ジャケ買いしたんですよ」というと、ほぼ全員から「岩波新書、全部買うんかい!」とツッコミが入った。新人なのに手加減なし。そういうのは「タイトル買い」って言うのよ、と優しく教えるワタシ。ほほほ。

中華料理の文化史 (ちくま文庫)
作者:張 競
出版社:筑摩書房
発売日:2013-06-10
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料理本に目のない土屋が見逃していたらしい。すると久保が「なんでも100年前までは北京ダックってなかったらしいっすよ~」という。どうやら立ち読みで結構読んだらしい。

鰐部祥平

アウグストゥス: ローマ帝国のはじまり
作者:アントニー エヴァリット
出版社:白水社
発売日:2013-07-20
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内藤順の「でた~、わにちゃん!」の叫び通りの一冊、言わずと知れたローマ帝国の礎を築いた傑物の一代記。5040円。むふぅ~

人魚たちのいた時代―失われゆく海女文化
作者:大崎 映晋
出版社:成山堂書店
発売日:2013-07-17
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「あまちゃん」ブームで人気の海女さん。昭和の海女さんの実態など。ほぼ全裸なのに神々しい。

証言 陸軍中野学校 卒業生たちの追想
作者:斎藤充功
出版社:バジリコ
発売日:2013-07-30
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「陸軍中野学校」に関する本はたくさん出ているのだが、付録として「破壊殺傷教程」が掲載されている。

足立真穂

「あれぇ?」と取り出した本が鰐部の本に関する写真集。

海女(あま)のいる風景
作者:大崎 映晋
出版社:自由国民社
発売日:2013-03-29
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著者は同じ水中カメラマンのパイオニア。石川県輪島市舳倉島(へぐらじま)のほか、長崎県対馬の曲(まがり)、伊豆、房州などの裸海女。

野武士、西へ 二年間の散歩
作者:久住 昌之
出版社:集英社
発売日:2013-08-05
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『孤独のグルメ』の原作者が月一散歩で、2年かけて東京から大阪まで歩いた記録。

「男はつらいよ」寅さんロケ地ガイド
作者:
出版社:講談社
発売日:2013-07-19
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渥美清が亡くなって13年も経つというのに、未だに人気の衰えない「男はつらいよ」のロケ地を網羅。足立はマニアなんだそうだ。

土屋敦

夏バテでますます痩せてしまった土屋。ゆら~りゆら~り歩いている。

アジアのレコード デザイン集 (レコード図案コレクション1)
作者:常盤 響
出版社:DU BOOKS
発売日:2013-07-12
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シャレて小粋なレコジャケ集。説明はほとんどなし。

虫の呼び名事典 (散歩で見つける)
作者:
出版社:世界文化社
発売日:2013-07-02
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虫の本にキャイキャイ喜んでくれる野坂美帆を味方に引き入れた土屋。「虫の本って奥が深いのねー」とあさーい反応の麻木を完全無視!

「東洋の魔女」論 (イースト新書)
作者:新雅史
出版社:イースト・プレス
発売日:2013-07-10
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ここからの土屋は熱かった!東京オリンピックの金メダリスト、「東洋の魔女」と呼ばれた女子バレーチームと当時の世相に食い込んだ本書を語る、語る、語る…!会議のため中座しなければならない高村が、席を立てなかったほど。

内藤順

成毛がいないと「ひゃあひゃひゃひゃっ」と笑う声が一段と大きい気がする…

リンカーン -うつ病を糧に偉大さを鍛え上げた大統領-
作者:ジョシュア・ウルフ・シェンク
出版社:明石書店
発売日:2013-07-23
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毎月のように出版されるリンカーンの関連本。本書はうつ病の見地から功績をみていく。

4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ 涙の球団史
作者:村瀬 秀信
出版社:双葉社
発売日:2013-06-26
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内藤にしてはちょっと古い本。どうしてかと尋ねると「出版当時、ベイスターズが調子よかったんですよね~」との答え。最近は連敗がニュースになっているようで、麻木が「それならいつ読むの?」と聞くと「今でしょ!」と掛け合い漫才をしていた。

未来の食卓 2035年 グルメの旅
作者:ジョシュ・シェーンヴァルド
出版社:講談社
発売日:2013-08-07
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そういえば昨日、世界で初の人造肉ハンバーガーの試食会のニュースを読んだところ。

村上浩

人びとのための資本主義―市場と自由を取り戻す
作者:ルイジ・ジンガレス
出版社:エヌティティ出版
発売日:2013-07-26
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イタリア人研究者がアメリカに渡って書いた本なんだそうだ。

鹿島先生、さすがです!

脳と機械をつないでみたら――BMIから見えてきた (岩波現代全書)
作者:櫻井 芳雄
出版社:岩波書店
発売日:2013-07-19
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脳と機械を直接つないだ究極の身体代替システムの研究は、どこまで進んでいるのか。可能性を想像するだけでもわくわくする。

東 えりか

笑いの花伝書
作者:滝 大作
出版社:講談社
発売日:2013-07-19
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テレビの創世記からお笑いに関わってきた著者が語る、笑いに固執し全てをかけた男たちの記録。熱いぜ!

ヘミングウェイの妻
作者:ポーラ・マクレイン
出版社:新潮社
発売日:2013-07-31
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「ノンフィクション・ノベル」というジャンルを紹介するのは、いつも躊躇してしまう。しかし本書は今まであまり語られなかったヘイミングウェイの最初の妻の足跡を丁寧にたどった作品。

解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯 (河出文庫)
作者:ウェンディ・ムーア
出版社:河出書房新社
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祝!文庫化。単行本の上梓時にたくさん書評してしまったが、近代外科医の父とも死体集めの奇人とも呼ばれた実在の人物の評伝。誰かプレミアム・レビューで書いてくれ!

人数が少ない割には、語ることが多くて意外に時間を食ってしまったが、たまに言いたいだけいうのも気持ちがいいもんだ。

ちょっと締切が立て込んでいるので今日はここまで。欠席者とオマケの1冊はまた週末にでもUPします。

成毛眞は生きているかしら?

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