「NewsPicks(ニューズピックス)」-起業家の自腹ワンコイン広告

版元の編集者の皆様2014年03月04日 印刷向け表示
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僕達は昨年、経済に特化したニュースアプリ「NewsPicks」をリリースしました。

ユーザベースを創業したのが2008年。実は僕達の主力サービスはNewsPicksだけではなく、SPEEDAという金融機関、事業会社向けに提供する、企業・産業分析のための情報プラットフォームも運営しています。

そのため、まずはどうしてSPEEDAを開発しようと思ったかという話からさせて下さい。きっかけは、僕が投資銀行で働いていた時の原体験からです。

当時、仕事のために必要な企業の財務データ、統計データ、ニュースなどのいわゆるビジネス情報を集めようとすると、必要な情報に辿り着くために膨大な時間と労力を必要としていました。そのためいつも夜中まで帰れません。電車で帰った日は数えるほどです。既に海外の大手企業がそれらのビジネス情報を取得するためのデータベースを提供していましたが、どれもインターフェースが複雑で非常に使い難い。

ビジネスの世界にもGoogleのようなシンプルでクールな情報プラットフォームを作りたい。それまで、マッキンゼーやゴールドマンサックスに勤めているようなビジネスプロフェッショナルとGoogleに勤めているようなITプロフェッショナルは遠く離れた世界にいました。この2つを足して2で割ったような会社がビジネスの世界に求められているのではないか。そのように思い、同じ投資銀行の同僚だった新野と高校時代の友人だった稲垣の3人で始めました。

1年強の開発期間を経て、2009年5月に初代SPEEDAをリリースしました。最初は限られたコンテンツと機能でのスタートでしたが、少しずつ評価頂けるようになり、今では350社の主要金融機関、事業会社の経営企画部等で利用頂けるサービスになりました。そして昨年、上海、香港、シンガポールの3拠点を同時に開設し、現在は海外展開を積極的に進めています。この海外展開が僕達にとって今、重要なチャレンジの一つです。

そして、もう一つのチャレンジが経済ニュース事業への進出、すなわちNewsPicksでした。
経済ニュースというものは本来とても専門的です。また人によって重要なニュースというものは変わって来るはず。そこで重要なニュースはユーザー自身が決める、そして専門家の意見と共にニュースを読む事ができるフェアでオープンな経済ニュースのプラットフォームを作りたいと思い、昨年サービスを開始しました。

NewsPicksでは、60を超える国内経済メディアのニュースのなかから、自分が気になるテーマの記事やフォローしているユーザーが選んだ(ピックした)記事を閲覧することができます。10分置きに更新されるトップニュースには平均50のユーザーコメントが集まり、中には100を超える日もあります。


◆NewsPicks トップニュース画面イメージ

◆NewsPicks コメント閲覧画面イメージ


これらのコメントに対する「いいね!」の数によって算出されるユーザーランキングでは、経済通の著名人から、世界銀行のコンサルタント、女性取締役、経済学者、大学生まで、常に多様なユーザーが上位を占めています。

経済ニュースが個々の媒体の枠を飛び出し、注目すべきコンテンツはユーザーによって決められ、ユーザーが有能な編集者を発掘していく世界が今、NewsPicks上で実現しつつあります。

ただ、最初は苦労しました。

それまで、僕達はSPEEDAという限られた法人顧客を対象としたいわゆるBtoBサービスを手掛けて来た会社です。しかも全てブラウザベース。

それが、いきなり個人を対象としたいわゆるBtoCサービスを全く経験のないスマホベースで開発する事になり、最初は戸惑いの連続でした。当然NewsPicksのプロジェクトメンバーも皆、経験のない素人でしたから。

はじめは、iOSだけでなく、Android、ブラウザも全て同時に開発しようとしていたぐらいです。それをRettyの武田さん、Sumallyの山本さんなど、既にいけてるスマホアプリを開発している人達に「まずはiOSだけに集中してユーザーの反応を見た方が良い」などこの世界での常道を教えてもらいながら、軌道修正、そして試行錯誤を繰り返していった感じです。

プログラマーもほぼゼロの状態から片手で勉強し、もう片方の手で実装するという状況。作り直しも3回以上したと思います。最初に書いたNewsPicksの仕様は今はもう跡形もないですからね。そのため、想定よりも開発に時間がかかってしまいなかなかリリースできない産みの苦しみが続きました。

ただ、この過程で分かった事は、サービス開発において、BtoB(SPEEDA)もBtoC(NewsPicks)も結局同じだという事です。法人向けのBtoBであっても最終的にサービスを使ってくれるユーザーは現場で仕事をしている1人の個人。サービスを使ってくれるユーザーだけを見て、そのユーザーの役に立つ事だけをシンプルにそして徹底的に考える事。当初は表面的な違いに惑わされ複雑に考え過ぎてしまっていましたが、この当たり前の事をシンプルに考えれば良いのだと、恥ずかしながら試行錯誤の過程で気付いたりもしました。

そしてNewsPicksはまだリリースされ数ヶ月のサービスですが、竹中平蔵さん、堀義人さんなど多くの影響力のある専門家の方々にご利用頂けるようになった事も一つのきっかけになり、今では順調に拡大を続けています。

僕達ユーザベースは、このSPEEDAとNewsPicksを中心にして、世界中のビジネス情報をテクノロジーと人(専門家)の力で整理し、ビジネスパーソンの生産性を高め、創造性を解放する事で世界に変革を起こしたい。そうする事で少しでも社会に貢献できればと思っています。

株式会社ユーザベース 梅田優祐

梅田 優祐

ユーザベース代表取締役共同経営者。1981年、アメリカ合衆国ミシガン州生まれ。2004年に横浜国立大学経営学部を卒業後、コーポレイトディレクションUBS証券を経て、2008年にユーザベースを設立。 

*「編集者の自腹ワンコイン広告」は各版元の編集者が自腹で500円を払って、自分が担当した本を紹介する「広告」コーナーです。HONZメールマガジンにて先行配信しています。

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