永久保存版! 『WHAT’S NEXT? TOKYO CULTURE STORY』

田中 大輔2016年11月29日 印刷向け表示
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WHAT'S NEXT? TOKYO CULTURE STORY (マガジンハウスムック)
作者:
出版社:マガジンハウス
発売日:2016-10-31
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まずはこの動画を見てほしい。

TOKYO CULTURE STORY|今夜はブギー・バック(smooth rap) in 40 YEARS OF TOKYO FASHION & MUSIC|presented by BEAMS

この動画は公開されるやいなや、SNSを中心に話題となり、既に再生回数は700万回を超えている。制作をしたのは「TOKYO CULTURE STORY」だ。TOKYO CULTURE STORYは、1976年から2016年までの東京カルチャーをアーカイブするプロジェクトである。プロジェクトを発起したのは創業40周年を迎えたBEAMSで、編集協力はマガジンハウスだ。

この動画は名曲「今夜はブギー・バック」を背景に、1976年から2016年まで、東京の40年間のファッションと音楽の軌跡を圧縮して納めたものだ。この動画にはすさまじい量の情報が詰め込まれている。動画に出てくるスタイルやハッシュタグを下記に羅列してみた。(スタイルは太字)

#南佳孝 #CITY_POP
UCLA STYLE #COLLEGE #BEAMS_OPEN HEAVY DUTY #SUN_VISOR #NICOLE
OUTDOOR STYLE #SIERRA_DESIGNS #BUFFALP_CHECK FOLKLORE #花柄 #PINK_HOUSE
SURF STYLE #LIGHTNING_BOLT #FLARE_SLACKS MANNISH STYLE #KNIT_BEST #STICK

#戸川純 #NEW_WAVE
CITY BOY #原宿ホコ天 #LACOSTE #BROOKS_BROTHERS DISCO STYLE #LEOPARD #METALLIC
TAKENOKO ZOKU #竹の子族 #ボンタン #ブティック竹の子 #KUHN_FU_SHOES
ROCKABILLY #ローラー族 #CREAM_SODA #POHNYTAIL #POLKA-DOTS
#ROCK’N_ROLL #TWIST_DANCE #ラジカセ

KARASUZOKU #YOHJI_YAMAMOTO_POOR_HOMME #tricot_COMME_des_GARÇONS #カラス族
1ST D.C. BOOM #HONDA_S800
PIRATE LOOK #BAND_COLLAR #TECHNO_CUT #WORLDS_END #A_STORE_ROBOT

#こだま和文 #DUB #anan
OLIVE GIRL #PERSONS #COLLEGE_JKT PINK #SEDITIONARIES #BONDAGE #CISCO #WALKMAN
BIG SHOULDER LOOK #JUNKO_SHIMADA #WAIST_MARKING 2ND D.C. BOOM #TAKEO_KIKUCHI #NAPOLEON_JKT BUFFLO STYLE #MA-1 #KILT_SKIRT #INSTANT_CAMERA NEW romantic #I.S. #MILK

40年分すべてを羅列しようと思っていたのだが、76年~86年の10年だけでも、これだけの情報量があったので断念した。さすがにこれだけの情報量があると、動画だけではすべてを追いきれない。そういうときに役に立つのはやはり書籍という媒体だ。

『WHAT’S NEXT? TOKYO CULTURE STORY』は、この動画と対をなすものである。動画に登場してきたファッション全てのスタイル写真と、そのスタイルの解説が掲載されている。再現された当時のスタイルを見ていくことで、東京のファッションの40年の歴史を一望することができる1冊だ。

雑誌のBRUTUSやSTUDIO VOICEのような紙面構成で、各スタイルの解説に加え、当時のカルチャーや、はやっていたものについてのコラム記事もたくさんある。カラス族や竹の子族といった一世を風靡した格好をしている人たちの写真は見ているだけでおもしろい。またバブル末期に栄えたジュリアナ東京やアッシー、メッシーについての記事など、自分の知らない時代のことが書かれているコラムはどれもとても興味深かった。

また青春時代真っ盛りだったころの、スニーカーブームや、裏原(裏原宿)ムーブメントの記事は懐かしい思いにふけりながら読んだ。2010年代に入ってからは90年代のリバイバルが起きているので、その時代の話はこれからのファッションの流行を知る上では、いま読んで損はないはずだ。

この本を見ているとファッションの流行というのは、繰り返されるのだなということをつくづく実感する。NIRVANAのKURT COBAINに端を発するグランジファッションは1991、2003、2013年と10年周期で3度も登場している。もちろんそのままではなく、+αのアレンジが加えられてアップデートはされているのだけれど、10年前の服が時を隔てて最先端の流行になるというのはほんとうに面白い現象だと思う。次は2023年頃にグランジファッションが流行るのだろう。

この時代に自分もこんな格好をしていたなぁとか、こういうの流行っていたよね。と懐かしい思いにふけるもよし。流行は繰り返されるのだから、これからの流行を先取りするための資料にするもよし。40年の東京のファッションをアーカイブしたこの本は、ファッションが好きな人にとっては、まさに永久保存版となる1冊になること間違いなし!

新装改訂版 日本のファッション (青幻舎ビジュアル文庫シリーズ)
作者:城一夫(共立女子短期大学名誉教授)
出版社:青幻舎
発売日:2014-03-03
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 日本のファッションの歴史がイラストでわかる本。文庫サイズなのもよい。

メンズウェア100年史 (P-Vine Books)
作者:キャリー・ブラックマン
出版社:スペースシャワーネットワーク
発売日:2010-06-18
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 こちらはメンズファッションの歴史がわかる1冊。写真も豊富で見ていて楽しい。

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ノンフィクションはこれを読め!  2014 - HONZが選んだ100冊
作者:
出版社:中央公論新社
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