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  • 『殷』 by 出口 治明

    『殷』 by 出口 治明

    出口 治明 出口 治明 2015年04月19日

    本書は、甲骨文字の第一人者が、膨大な数の甲骨文字を読み解いて中国最古の王朝、殷(商)の実像を詳らかにしたものである。殷はBC16世紀から500年以上続いた王朝である。前期の200年は安定して領域を拡大したが、中期の100年は分裂して王統が分……more

  • 私とともに在る人と 『漢方水先案内 医学の東へ』を読んで――客員レビュー by 上橋 菜穂子

    私とともに在る人と 『漢方水先案内 医学の東へ』を読んで――客員レビュー by 上橋 菜穂子

    読み始めたとたん強烈にひき込まれて、貪るように読んでしまう本というのがあるものですが、津田篤太郎先生の『漢方水先案内――医学の東へ』(医学書院)は、私にとっては、まさにそういう一冊でした。…more

  • 『電車道』by 出口 治明

    『電車道』by 出口 治明

    出口 治明 出口 治明 2015年03月27日

    人はなぜ本を読むのか。それは、何よりも先ず面白いからだと、僕は思う。とりわけ小説を読むときはそうだ。頁をめくるのがもどかしいくらいに、急かされる時が最高だ。「電車道」はそんな小説である。一気に読み終えたのは去年の「水声」以来のことではないか……more

  • 『石の物語』by 出口 治明

    『石の物語』by 出口 治明

    タイトルを一瞥しただけで、もうこれは読むしかないと観念させられるタイプの本がある。本書のサブタイトルに紅楼夢の文字を見出した瞬間に、紅迷の僕は観念した。本書は、中国の石伝説と、冒頭がいずれも石から始まる「紅楼夢(石頭記=石の物語)」「水滸伝……more

  • 『フランソワ一世』by 出口 治明

    『フランソワ一世』by 出口 治明

    出口 治明 出口 治明 2015年03月05日

    大航海時代(もっとも鄭和艦隊に比べれば小航海に過ぎない)が、実質的に始まった16世紀前半のヨーロッパには、個性豊かな君主たちがひしめきあっていた。ヘンリー8世、カール5世、フランソワ1世の三つ巴の争い、それにスレイマン大帝やマルティン・ルタ……more

  • 『蒙古襲来』by 出口 治明

    『蒙古襲来』by 出口 治明

    出口 治明 出口 治明 2015年03月01日

    力作である。鎌倉幕府は蒙古襲来に全精力を使い果たしてやがて滅んだが、蒙古襲来の実相については、あまり語られることは無く、漠然と神風(台風)が吹いて蒙古の船が沈んだ(ほぼ全滅した)という常識が長い間罷り通ってきた。本書は、日本、朝鮮、中国の史……more

  • 『ヨーロッパは中世に誕生したのか?』by 出口 治明

    『ヨーロッパは中世に誕生したのか?』by 出口 治明

    出口 治明 出口 治明 2015年02月12日

    人間は、「パウロの回心」のように、何か画期的な出来事があって初めて次のステージへ進めるという思考に囚われ易い。「起業を目指したそもそものきっかけは何か」などの質問や「ヨーロッパでは、西ローマ帝国が滅びて暗黒の中世が始まり、輝かしいルネッサン……more

  • 『わが父 塚本邦雄』by 出口 治明

    『わが父 塚本邦雄』by 出口 治明

    出口 治明 出口 治明 2015年01月31日

    どうしてこの本を手に取ったのだろうか。それは塚本靑史の愛読者であったからだ。父君が超有名な歌人であることは知っていた。しかし僕は短歌や俳句にはほとんど興味がない。それにも関わらず、この本はとても面白かった。実の親子でしか語れない日常生活の卑……more

  • 『快楽について』by 出口 治明

    『快楽について』by 出口 治明

    出口 治明 出口 治明 2015年01月11日

    かつて「コンスタンティヌスの寄進状」と呼ばれた世紀の偽書があった。その内容は「ローマ司教(ローマ教皇)に自分(ローマ皇帝)と等しい権力を与え、全西方世界を委ねて、自分はコンスタンティノープルに隠居する」というものであった。もちろん、ガリア……more

  • 『進化とは何か?』by 出口 治明

    『進化とは何か?』by 出口 治明

    出口 治明 出口 治明 2014年12月31日

    本書は、とりわけ個性的な天才学者、ドーキンスによる進化論の講義である。しかもただの講義ではない。1825年、ファラデーはロンドンの王立研究所でティーンズを対象にクリスマスレクチャーを始めた(ファラデーの「ろうそくの科学」という名レクチャーは……more

  • 『現実を生きるサル 空想を語るヒト』人間らしさを知ることは、社会の未来を見据えること

    『現実を生きるサル 空想を語るヒト』人間らしさを知ることは、社会の未来を見据えること

    小林 啓倫 小林 啓倫 2014年12月29日

    本書『現実を生きるサル 空想を語るヒト―人間と動物をへだてる、たった2つの違い』は、人間とそれ以外の生物(特に霊長類)との間にある「ギャップ」(本書の原題は"The Gap")を考えることで、人間とは何かを追った一冊です。…more

  • 『孝謙・称徳天皇』by 出口 治明

    『孝謙・称徳天皇』by 出口 治明

    出口 治明 出口 治明 2014年12月17日

    意欲作の多いミネルヴァ日本評伝選の1冊である。異例の女性皇太子を経て即位、恵美押勝の乱に勝利し、道鏡を用いて仏教を基軸とする政治を推進した奈良時代最後の天皇を描いた力作である。専門書に近い内容で簡単に読み進める訳ではないが、この個性的な女帝……more

  • 『偽装された自画像』by 出口 治明

    『偽装された自画像』by 出口 治明

    人間と同じように、本にも「出会い頭」というものがある。シエナの至宝の1つで、ミケランジェロが感服したルネサンス最高の女性画家アンギッソーラの表紙を見た瞬間、「これは読むしかない」と観念してしまった。頁を開いてみると、とても読みやすい本で、通……more

  • 『海賊たちの黄金時代』by 出口 治明

    『海賊たちの黄金時代』by 出口 治明

    出口 治明 出口 治明 2014年12月03日

    ジョニー・デップ扮する海賊ジャック・スパロウは世界中で大変な人気者である。僕も大好きだ。それは何故だろうか。本書を読めばその答が分かるというものだ。なるほど、そうだったのか。合点がいった。 …more

  • 『水声』by 出口 治明

    『水声』by 出口 治明

    出口 治明 出口 治明 2014年11月23日

    僕が小説を読む時のクセの1つだが、テーマと構成とテクニックを考えながら読むというのがある。この3つを高い完成度で兼ね備えた小説には、そうそうお目にかかれるものではない。それだけに3つが揃った素晴らしい小説に遭遇すると、とても嬉しくなるのだ。…more

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