『第一回HONZ公開朝会』レポート

2012年8月10日 印刷向け表示
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先日Amazonから届いた『選択日記』を手に取ること三時間、慎重に自身の将来を選択した結果学生メンバー改めHONZ専属のエディター&エンジニアを務めることになった井上です。エディターとしてもエンジニアとしてもド素人ですがよりおもしろい記事・企画を提供できるよう土屋編集長の指導の下日々精進してまいりますので今後もよろしくお願いします。

みなさまご存知のとおり8月8日早朝7時より、下北沢の本屋B&BでHONZ公開朝会が行われました。

実は朝会開始前は不安でいっぱいでした、冗談抜きで「こんな朝早くに来るもの好きなんていないだろう」「いい年した大人がワイワイ本を紹介するのを第三者が見ておもしろいのだろうか」なんてやりとりをしていました。おまけに直前になってHONZのアイドル栗下さんが欠席、暴動が起きはしないかとハラハラしました。

しかし、いざふたを開けてみると、朝6時30分前からすでに4人もの来場者が! そして開始時間の朝7時までには20人以上の方が続々と来場、急遽イスを増やして対応しました。メンバーたちも周囲を囲んだギャラリーたちの視線に緊張しつつ、いよいよ「生HONZ」、第一回公開朝会が始まりました。

今日はその来場者からいただいた感想メールの一部を抜粋し、コメントを交えて紹介しようとおもいます。

まずは来場者の目から我々がどう映ったか。

コンテンツに関しては、本のポーカーのような駆け引きも含めて大変おもしろかったです。かぶらないためにもよりエッジが利いた選書をしようというインセンティブが紹介本のクオリティを高めていることを確認できました。(Y・Y様)

みなさんの選書の視点も興味深く、それはタイトルであったりジャケットであったりテーマ、著者、翻訳者や出版社などみなさんの反応するポイントもそれぞれで、そのポイントからの横展開も非常におもしろくわくわくさせられました。本を読んでいると意識が外に飛び出して別のことと繋がっていきますが、それと同じ現象がHonzのメンバーを通して起こっているようでした(H・G様)。

皆さん真剣だと成毛さんはおっしゃっていましたが傍から見ると自分のとっておきのおもちゃを見せ合っている場のように感じとても楽しく参加できました。(T・N様)

どうやらおもった以上に楽しんでいただけたようで「また来たい!」という意見も多く、代表をはじめメンバー一同大喜びしています。

早朝に来ていただいただけでも驚きなのですがさらにすごい熱意の人もいました。

片道3時間かけて行ったかいがありました。(A・N様)

大阪からでも参加して本当に良かったとおもいました。(T・H様)

山梨在住の編集長ですらそんなに時間かかってないとおもいます。某浪速大学の先生も「(大阪在住の)メンバーでも、行かない人がいるのにねぇ。」とfacebookにコメントしていました。仲野先生にはHONZ朝会大阪場所を開催していただく必要がありそうです。

そして多かったのが次のようなコメント

これから読む本について話ができる環境、仲間、緊張感的なものがあるという事に激しく羨望しました(^O^☆♪。

本は好きですが、周りに話して聞かせる人間がなかなかいらっしゃいません。聞かしてくれる人!然り。(S・S様)

当方も本を愛して止まない人間ですが、周りに同じ嗜好の仲間を見つけるのは難しいのが現状です。嬉々として本を紹介する皆様を見て、何よりもうらやましくおもいました。(S・T様)

やはり周りに本の(特にノンフィクションの)話ができる人がいないというのは本読みに共通する悩みのようです。多数の方から羨望の声が寄せられていました、その気持ちほんとにわかります。

一方このような意見もありました。

土屋さんが書かれていた通り和気あいあいとした雰囲気で本を紹介しあっており、とても楽しめました。水面下で行われているという、さまざまな駆け引きを私には残念ながら読み取ることはできませんでした。(J・Y様)

僕の場合3、4回目の朝会を経験したころから書店で本を手にしたときに「これ、〇〇さんがすでに買ってそうやな」といった推測を自然とするようになりました。そして5、6回目ぐらいからたまにそれが的中するようになりました。J・Y様にはもう2,3回公開朝会に参加されることをおすすめします。

そしてやっぱりあったこの感想

本当は個人的なおっかけである栗下さんを拝見したかったのですが、成毛代表や東副代表の進行や麻木さんの本の読みこまれようのすさまじさ、他の皆様の知識の懐の深さなど様々な点がとても興味深い朝会でございました。

おっかけまでいるとは…今回の欠席は栗下さん本人も非常に残念がっていたので次はリベンジに燃えていることとおもわれます。

予想以上に好評だった朝会ですが実は他にもまだまだ見どころがあります。「いじりにいじり倒す内藤さんとそれを必死にかわす鈴木さんの激しい攻防」「難しそうなサイエンス本を見たときの栗下さんの反応」「ぼそっと絶妙なタイミングでコメントを入れる高村さん」などなど。ぜひとも次回の公開朝会にも参加して確認いただけたらとおもいます。

参加すればするほど楽しさが増していく不思議な集まりです。参加者のみなさま、このたびは第一回HONZ公開朝会に参加していただきほんとうにありがとうございました! 良い感じの雰囲気に包まれて、私たちも本当に楽しかったです。

実は公開夜会なんて話も計画されていてエディター井上には現在会場探しなど新たなミッションが課されているところであります。「栗下さんの変身」などこちらも見どころ盛り沢山です。奮ってご参加ください。

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